らんすぴらしよぉん(l'inspiration) 

田窪与思子のインスピレーション
(L'inspiration de Yoshiko Takubo)

2018-01-30 | ポエム

窓を開けると、

 

色々なものが、見える。

 

青い空が、見える。

 

鳥が、見える。

 

花が、見える。

 

醜いビルも、見える。

 

冷たい風も、入ってくる。

 

それでも、窓を開ける。心の窓を。

 

 

 

 

詩集、『みんな、「わたし」。』より

 

 

 

 

 

 


光の贈り物

2018-01-26 | ポエム

駐車場に、車が、並ぶ。

 

あちこちの窓に、光の玉。

 

光。光。光。光。光。

 

太陽からの、贈り物。

 

光の贈り物。

 

あゝ、本日は、晴天なり。

 

本日は、晴天なり。

 

 

 

 

詩集、『みんな、「わたし」。』より

 

 

 

 

今日のトウキョウは寒かった。

道路の脇にはまだ先日の雪が残っている。

かちかちに固まったものもある。

けれど、駐車場の傍を通ると、太陽のシルバー光線を受けて、あちこちの車のフロントガラスが輝いていた。

寒いけれど、日差しには春の兆し・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 


足跡

2018-01-24 | ポエム

夜、

雪が降り始めた。

 

朝、

うっすら積もった雪の上を歩くと、

足跡が付いた。

ぺたっ、ぺたっ。

 

夕方、

雪は雨になり、

足跡は消えていた。

 

けれど、道には、たくさんの見えない足跡。

先人たちの足跡が、ぺたっ、ぺたっ。

天上を目指す足跡が、ぺたっ、ぺたっ、ぺたっ。

ぺたっ、ぺたっ、ぺたっ、ぺたっ、ぺたっ。

ぺたっ、ぺたっ、ぺたっ、ぺたっ、ぺたっ、ぺたっ・・・・・・

 

 

 

 

詩集、『水中花』より。

 

 

 

 


犬と雪

2018-01-23 | 動植物

昨日のトウキョウは、久しぶりの雪。

 

夕方、メルシーと散歩に出ると、犬は降りしきる雪にたじたじ。

 

電信柱におしっこを2、3回ひっかけると、へたって、動かない。

 

もう、帰る。そう言っているような感じ。

 

抱き上げて帰宅し、いつものように足を洗って、いつものようにおしっこシートを変え、いつものようにエサを与え、わたしも食事を取った。

 

しばらくして、わたしが別の部屋に行こうとしたら、メルシーはテーブルの下に行き、動かない。

 

家ではわたしが動くとついてくる。どこへ行くのもついてくる。

 

おかしいな、と思ったら、廊下のおしっこシートのそばにウンチが・・・・・・わたしは大声で怒った・・・・・・

 

 

 

 

今日のトウキョウは晴れ。

 

けれど、道にはまだたくさんの雪。

 

お母さんたちが雪かきをしている傍を小学生たちが楽しそうに通りすぎる。

 

今日のメルシーは、意気揚々と雪道を歩いた。

 

時折、真綿のような雪に黄色いおしっこをまき散らしながら、意気揚々と歩いた。

 

雪国で犬を飼っている人たちは大変だ、と思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


シャッポ

2018-01-20 | スケッチ

二子玉川に出かけたら、市がたっていた。

 

食べ物だけでなく、帽子まで売っていた。

 

 

 

なぜか、祖母も母も帽子のことをシャッポと呼んでいた。

 

chapeau(シャポゥ)ではなく、シャッポ。

 

明治生まれの祖母は、毛糸の帽子をたくさん編んだが、自分で被ることはなかった。

 

祖父は、休日、釣りに出かけるときには麦わら帽を被った。

 

ハイカラな母は、夏になるとつばの広い帽子を被り、ノースリーブのワンピースにハイヒールといういで立ちで神戸の街を闊歩した。

 

大正生まれの無粋な父が、単身で赴任していたサンフランシスコから帰国した時、荷物の中にパナマ帽の入った丸い箱があった。

 

その帽子を被ったのは見たことがなかった。

 

わたしも帽子は大好きだけど、被らない。

 

似合わないから、被らない。

 

夏になると、日傘を差し、点になって歩く。

 

真っ黒のサンバイザーを顔に張り付けて歩くこともある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


サレンダー

2018-01-17 | ポエム

サレンダー。

 

過去の記憶を、手放す。

 

現在の執着を、手放す。

 

未来の憂鬱も、手放す。

 

からっぽの心には、

 

自由が、やって来る。

 

愛も、飛んで来る。

 

 

 

 

詩集、『みんな、「わたし」。』より

 

 

 

 

なんだか、最近、あんなこともこんなことも、どうでもよくなってきた。

けれど、それは「投げやり」とは違うし「サトリ」でもない・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


パディントン

2018-01-15 | スケッチ

久しぶりに二子玉川に出かけたら、あちこちにクマのパディントンが出現していた。

 

二十代の頃、たぶん誕生日のお祝いだったと思うが、勤め先の先輩にパディントンのぬいぐるみをもらったことがあるので懐かしく思った。

 

もう手元にはない。

 

彼女はどうしているかしら・・・・・・

 

時折、昔交流のあった人たちを懐かしく思い出す。

 

一期一会で出会った人たちも懐かしく思い出す。

 

この何年かで時代が大きく変わってしまうような気がする今日この頃・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ありがとう!

2018-01-11 | ポエム

ありがとう! ありがとう!

 

ありがとうの、ありがとう!

 

太陽よ、月よ、ありがとう!

 

地球よ、ありがとう!

 

夜が明けて、ありがとう!

 

過去も、未来も、ありがとう!

 

毎日、毎日、ありがとう!

 

ありがとう! ありがとう!

 

ありがとうの、ありがとう!

 

この世に顕れて、ありがとう!

 

あの世に消えて、ありがとう!

 

オメメが覚めて、ありがとう!

 

見えるものも、見えないものも、ありがとう!

 

宇宙の皆さま、ありがとう!

 

神さま、

 

「わたし」は、揺れ動く全体エネルギーの一部なのですか?

 

宇宙には、「わたし」しかいないのですか?

 

 

 

 

詩集、『水中花』より。

 

 

 

 

 

トウキョウは晴れ。雪国の方々には申し訳ないが、神さま宇宙に感謝したくなるような、今日の青い空・・・・・・

 


タクシー

2018-01-09 | 外国語・外国

30年近く前のある金曜日。

ブリュッセルのオフィスを飛び出し、パリ行きの列車に乗った。

TGVはまだ走っていなかった。

車窓に映る顔の無効で、街の光が後へと遠ざかった。

つかむことのできない光が遠ざかった。

深夜の北駅に着くと足がすくんだ。

怪しい男を避け、急ぎ足でタクシー乗り場に向かい、

運転手さんにサビナの住所を伝えて安堵した。

 

15年前の、真夜中のシャンゼリゼ通り。

タクシーのドアを開けると、クラシック音楽が聞こえた。

運転手さんは初老の、白人。

礼儀正しく、背広まで着ていた。

助手席で花を鳴らす、白いプードル。

光の街を疾走する車が浮上し、ノートルダム寺院の上空を飛ぶイマージュ。

気が付くと、車はサンジェルマンのホテル前に停まっていた。

 

7年前のパリの朝。

タクシーの運転手さんは、大柄の黒人。

ペリフェリック(外環状高速道路)を走ってもいい? ウイ。

音楽をかけてもいい? もちろん。

リズミカルなアフリカ音楽に笑みがこぼれ、会話がはずんだ。

あゝ、ペリフェリック(周縁)のわたし達。

またな。

さよなら。

彼は、パリのペリフェリック(外環状高速道路)に戻り、

わたしは、トウキョウのペリフェリック(周縁)に飛び立った。

 

「わたし」を運ぶわたしは、

5次元行きの、魔法のタクシー・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


シャボン玉

2018-01-08 | ポエム

水の入ったコップに洗剤を入れ、

 

ストローをつけ、

 

ふーっ、と吹く。

 

シャボン玉が、

 

ふーっ、と顕れ、

 

ふーっ、と消える。

 

みな、シャボン玉。

 

ふーっ、と顕れ、

 

ふーっ、と消える。

 

大きさは違う。

 

輝きも違う。

 

けれど、みな、シャボン玉。

 

ふーっ、と顕れ、

 

ふーっ、と消える。

 

ふーっ、ふーっ、ふーっ・・・・・・

 

りんね、りんね、ふーっ・・・・・・

 

 

 

詩集、『水中花』。

 

 

 

 

進化した星には輪廻はないそうだ。けれど、こればっかりは、あちらに帰らなければ分からない・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 


明けましておめでとうございます!

2018-01-02 | スケッチ

明けましておめでとうございます!

 

皆さまのご多幸を心よりお祈り申し上げます。

 

 

元旦は新年会だったので、本日、近所の氏神様にお参りをした後、明治神宮に初もうでに出掛けた。

 

どちらの神社も、何となく、昨年より参拝客が減っていたような感じ。

 

明治神宮で並んでいると、メガホンを持ったお巡りさんが、「どうぞすいている左側の方へ移動してください。左側で参拝されてもご利益は同じです」と言い、失笑している人がいた・・・・・・

 

何となくおみくじを引こうとしたら、巫女さんに、こちらのおみくじには吉凶はございません、と言われたので、分かっています、という感じで微笑んだ。

 

参道の、ベビーカステラやリンゴ飴の屋台を切り盛りしている人には、なぜかヤクザ風の人が多い・・・・・・

 

2017年はあっという間に過ぎ去った・・・・・・たぶん今年はもっと早く過ぎ去るだろう・・・・・・そして、えっ、と驚くこともたくさんあるような気もする・・・・・・

 

ニッポンが、世界が、平和でありますように。

 

今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。