らんすぴらしよぉん(l'inspiration) 

田窪与思子のインスピレーション
(L'inspiration de Yoshiko Takubo)

あゝ、スマートフォン。

2017-08-31 | スケッチ

昨日、電車の中でスマートフォンを取り出そうとバッグを開けた。

 

ない、ない、ない・・・・・・スマホを家に忘れた。

 

緊急連絡が入ったらどうしよう・・・・・・

 

けれど、母のホームに向かっていることに気付いて、緊急連絡が来るかもしれないところに向かっていることに気付いて、安心する。

 

それでも、手持ち無沙汰で落ち着かない・・・・・・

 

昔は、電車やバスの中では本か雑誌を読んでいたが、最近はスマホ・・・・・・

 

あたりを見回すと、ほとんどの乗客がスマホをいじっている。

 

目が悪くなるし複雑な思考ができなくなる。

 

分かってはいるが、スマホを手放せなくなった。

 

図書館へ行って調べものをすることがなくなり、なんでもグーグル・・・・・・

 

百科事典は物置に入れた。

 

せめて、寝る前だけは静かに詩集を読もうと思う今日この頃・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


光の贈り物

2017-08-30 | ポエム

駐車場に、車が、並ぶ。

 

あちこちの窓に、光の玉。

 

光。光。光。光。光。

 

太陽からの、贈り物。

 

光の贈り物。

 

あゝ、本日は、晴天なり。

 

本日は、晴天なり。

 

 

 

 

詩集、『みんな、「わたし」。』より

 

 

 

 

 

 

 

 

 


移動遊園地

2017-08-29 | ポエム

きれいに発音できなくとも、

彼女は、たそがれ時もさすクレピュスキュルというフランス語に魅せられる。

 

その言葉を呟きたくなるような茜色の空の下、

彼女はトラムには乗らず、

石畳の裏通りを歩いて帰宅した。

と、古びた建物に囲まれた広場に、

立体絵本のような移動遊園地が現れた。

 

トレーラーを改造した店で、射撃や輪投げに興じる少年たち。

お菓子の店に並ぶ、ぬいぐるみを持った少女。

空中の観覧車で、肩を寄せ合う若いカップル。

子どもを乗せた回転木馬は、ぐるぐる回る。

はじゃぐ大人も、輪廻から抜け出せないようにぐるぐる回る。

 

ノマドにとっては、

「ブリュッセル」も遊園地で、

移動遊園地は、「鍵かっこ」の中の『二重鍵かっこ』。

地球には、たくさんの移動遊園地・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


手作り詩集

2017-08-27 | アート・映画・演劇

青山のTOKI Art Spaceで開催されていた、THE LIBRARY 2017 -Exhibition of the Book Art-、手作りの本の展覧会(8・15-26)に参加させて頂いた。

 

http://www.ab.auone-net.jp/~library

 

今年は、プロ、アマ両方の作家115人が参加した。

 

わたしは、今回で5回目。

 

「移動遊園地」を含む、21篇の詩を一冊の手作りの本にまとめた。

 

忙しくて無理かな、と思っていたが、なんとか間に合って、うれしかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


正しいニンジン

2017-08-25 | エコ&ベジタリアン

ハミングバードさんhttp://www.8dori.orgからおいしいニンジンが届いた。

 

食物本来のエネルギーに満ちている、自然栽培の農作物が大好きだ。

 

けれど、エネルギーを使う、遠い所からのお取り寄せをするとある種の罪悪感にさいなまれ、食材はできるだけ近くの市場などで有機栽培や自然農法の物を入手することが増えた。

 

けれど、けれど、「秋場農場」の土の香りが漂うニンジンには抗えない。

 

しかも、昨年は台風で全壊したニンジンが今年は無事復活。

 

秋場さんは、北海道の北見で、農薬、肥料、除草剤を一切使わない自然栽培一筋60年。

 

ごつごつして立派で正しいニンジンはサラダにしても煮てもきんぴらにしてもおいしい。

 

安心してジュースにもできる。

 

アメリカに住んでいる友人が最近はオーガニックの野菜を買う人が増えた、と言っていた。

 

日本では、まだまだスーパーの片隅にちょこんと置かれているだけ。

 

自然栽培ともなれば、もっと少ない。

 

遺伝子組み換えの食物や農薬まみれの野菜・くだものを添加物てんこ盛りの加工食品にして、子供たちに食べさせて平気な大人たち・・・・・・

 

食物は体だけでなく精神にも影響を与えるのに・・・・・・

 

大手スーパーの食品売り場に行くとめまいがする。

 

わたし達みんなの意識が変われば、もっともっと自然栽培が広がるのに・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 


スロベニアの夜

2017-08-21 | ポエム

しいっ、しいっ、あっちにお帰り!

突然、中断された会話・・・・・・

振り向くと、彼女が言った。

見えないものがついてきたの。

ブレド湖を囲む遊歩道には、明るい街灯。

 

ハロウィンのような内装のレストラン。

あの不思議な店からついて来たのかしら。

湖に浮かぶ島にいた白鳥を思い出す。

まあ、白鳥の湖、と近寄ると威嚇された。

白鳥は獰猛なのよ、と彼女が笑った。

 

帰りの船で「スワンの恋」を思い出していると、

子連れの婦人が、ジーンズから覗いていたわたしの網タイツを凝視していた。

100円なら使い捨てになってもよい、とスーパーで買った物。

場違いだったかしら・・・・・・

 

お城のレストランでハプニング。

小さな町の救急車・・・・・・

教授は、翌々日、首都の病院に搬送されることになった。

 

リュブリャナは雨だった。

車の向こうには沈黙の闇が広がる。

規則的に動くワイパーの音がやけに大きく聞こえた。

病院に着くと、面会時間も消灯時間も過ぎていた。

それでも、息子さんがトウキョウから飛んで来たのだから、と言う。

 

時が止まったような、異国の、夜の病棟。

薄暗い廊下のベンチにぽつねんと座っていた患者。

わたし達、アジア人を眺めるうつろな眼差し。

孤絶の権化のようで、ストライプ模様のパジャマが収容所を彷彿とさせる。

 

小さな町の中華料理店。

アジア人はわたし達だけ。

名医がいてよかった。しかも親日家でお嬢さんは日本に留学。

男たちが話している間に、アジア人のウエートレスに尋ねた。

ここに住んでいるの?

上海から来たばかり。列車を乗り継いで来た。

それ以上は尋ねなかった。

トウキョウではもうすぐ夜が明けるだろう。

 

地球の闇夜はいつ明けるのか?

もうすぐよ。もうすぐよ。

あゝ、わたしは待ちぼうけのウラジミール・・・・・・

スロベニアの夜も遠い昔の思い出・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


がんばらない。

2017-08-20 | ポエム

がんばらない。

 

「わたし」は、「わたし」。

 

笑っても、「わたし」。

 

泣いても、「わたし」。

 

怒っても、「わたし」。

 

がんばらないで、

 

好きなことを、こつこつ。

 

笑いながら、こつこつ。

 

楽しみながら、こつこつ。

 

こつこつ、こつこつ、こつこつ。

 

気が付くと、ふっ、ふっ、ふっ。

 

 

 

詩集、「みんな、『わたし』。」より

 

 

 

顔見知りの小学生にばったり会った。

彼は塾に向かっていた。

がんばってね、と言うと、はーい、と言う返事が返ってきた。

ほんとうは、塾なんて行かなくていいんだよ、時代が変わるからそんなにがんばらなくてもいいんだよ、と言いたかったが、言えなかった。

塾なんてなくなって、誰もが無償で幼稚園から大学院まで好きなことを好きな時に学べるようになればいいと思う・・・・・・

進化した星には貨幣制度も競争もないんじゃないかしら・・・・・・けれど、そんなことを言うと、一笑に付されるだろう・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


町に人が戻ってほっとする私。

2017-08-18 | スケッチ

天候が不順で、すっきりしない日が続いている。

 

今朝顔を出していた太陽も引っ込んでしまった、東京。

 

お盆が始まった13日の夜、「本の展覧会」に手作りの詩集を搬入するために、青山の画廊に出かけた。

 

いつもなら賑わっている、表参道、青山界隈が閑散としていて淋しかった。

 

電車もがら空き。

 

お正月とお盆には、東京から人が消えてしまう。

 

が、今朝、メルシーと散歩に出たら、サラリーマンのおじさんやOLさんたちなど多くの人たちが駅に向かっていて、何となく安心した。

 

田舎に移住したい、と言い続けているが、結局、地方都市がいいのかもしれない。

 

町に人が戻って、ほっとしている私・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


午前十時の下北沢

2017-08-15 | ポエム

店には、シャッター。

 

劇場は、眠ったまま。

 

ライブハウスは、仮眠中。

 

路地では、猫が毛繕い。

 

喫茶店では、閑古鳥が鳴く。

 

サラリーマンは、丸の内。

 

ジーンズ姿の若者が、

 

背中を丸めて通り過ぎるよ、下北沢。

 

午前十時の下北沢は、

 

時の消えた、不思議な空間。

 

森茉莉の亡霊、闊歩する。

 

 

 

 

詩集『みんな、「わたし」。』より

 

 

 

 

 

 

 

 


踏ん張るキリン

2017-08-13 | スケッチ

歩いていたら、アスファルトの上でキリンが踏ん張っていた。

 

一体誰が考えるのだろう・・・・・・

 

外国ではこういうのは見たことがない。

 

さすがアニメの国・・・・・・心にゆとりがあるのか、幼稚なのか・・・・・・

 

夏休み。海や山へ繰り出す子もいれば、塾通いの子もいる。

 

先日、昭和15年の映画、「風の又三郎」を見たが、やはり子どもは自然の中で暮らす方が良い、と思った・・・・・・

 

 


犬と「しろくまのきもち」

2017-08-11 | 動植物

暑い日が続いたので、メルシーの為に、薬局で、熱中症予防のスカーフ「しろくまのきもち」を買った。

 

メルシーのは、どれも2、3年使っていてあまり冷えないから、暑い日は首に保冷材を巻いて散歩に連れて行っていた。

 

けれど、何だか重そうで、ペットショップに行って新しいのを買おうとしたがなかったのだ。

 

残念なことに、昨日も今日も曇り空・・・・・・

 

それでもせっかく買ったのだから、水に濡らした「しろくまのきもち」を見せて、「ちゅめたい、ちゅめたい」付ける? と尋ねたら、メルシーはしっぽを振った。

 

人間用はトイプードルには長すぎるので、二重にして散歩に出て、

 

「しろくまのきもち」を付けた犬のきもちを聞いたら、メルシーはきょとんとした顔をした・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


暑い!!

2017-08-09 | スケッチ

暑い!!

 

今日の東京は本当に暑い!! 場所によっては37-38度かもしれない。

 

バンコクやホノルルにいる気分になりうれしくなって、文具を買いに町に出た。

 

明日でもよかったのだが、太陽がわたしを呼んでいた。

 

最近はバスに乗ることが多いのだが、炎天下の中、日傘をさして歩いた。

 

青いそらに白い雲・・・・・・焼けつくようなアスファルト。

 

歩行者はみなげんなりした顔していたが、わたしはなぜかルンルン!(暑いの、好きかもぉ)

 

文具を買った後は、かき氷が食べたくなり、商店街にある、和菓子屋さんに併設された喫茶店に入った。

 

何人かの人がかき氷を食べていた。みんな宇治金時だった。

 

ニッポンの暑い夏には、やっぱり、かき氷・・・・・・幸せな気分で店を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2017-08-08 | ポエム

デパートの隅で、靴が、待っていた。

 

まるくて、ぺったんこで、オレンジ色の靴が、

 

太いストラップの付いた靴が、

 

幼児の頃に履いていたような靴が、待っていた。

 

履いてみた。

 

足にぴったり合った。

 

どこまでも歩いて行ける、と思った。

 

その靴を履いて夕日を見に行くと、

 

富士山が見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


イルカ

2017-08-05 | ポエム

イルカに会いたかった。

 

ハワイは遠いので、江の島に行った。

 

水族館は、子供たちでいっぱい。

 

笑い声、叫び声・・・・・・

 

エネルギーが渦を巻く。

 

プールは小さすぎた。

 

イルカは、タライの鯉。

 

いや、コーヒーカップの金魚。

 

イルカは、声を発して飛び上がり、挨拶をする。

 

芸を披露するたびに、魚のご褒美。

 

子供たちは興奮し、

 

拍手喝采で、ニコニコ顔。

 

プールの向こうは大海原。

 

イルカ、帰りたくないか?

 

イルカ、海を思い出せ!

 

イルカ、ジャンプ!

 

 

 

 

詩集、『水中花』より。

 

 

 

 

 


セール

2017-08-04 | 色々な思い

街を歩けば、「SALE」の字が躍る、都会の夏。

 

今夏も、セールで、サンダルとジーンズと散歩用ジャケットを買ってしまった。

 

けれど、それらは通りすがりの店で買った。

 

昔は、セールが始まるとワクワクしながらわざわざ都心のデパートに出かけたが、さすがに、そんなことはしなくなった。

 

東京では、毎年、新春と夏に一斉セールが始まるが、最近は、三越伊勢丹百貨店やルミネなどがセールの時期をずらし、約一か月遅れでセールを始める。

 

セールも多様化・・・・・・

 

セールで買うと何だか得をした気分になるが、アパレルの会社は、「どれくらいの数が定価で売れて、どれくらいの数がセールで売れるか」という予測をおこなって品数や価格を決めているそうだ。

 

以前は、セールでも売れなかった商品がアウトレットで販売されていたが、最近はアウトレット専用の商品を作っているメーカーも多いとか・・・・・・

 

「東洋経済」によると、2010年の時点で、「衣料品の国内供給量は111万トンで、排出量は94万トン」。

 

「排出量には古着屋さんに流れるものも含まれているため、再利用されることなく、ゴミとして捨てられるものは約60万トン」で、毎年約20億着が捨てられていることになるそうだ。

 

捨てるのなら、困っている人に寄付をしたり、どこかに積み上げて誰でも持っていけるようにすればよいのに・・・・・・

 

あゝ、大量生産、大量破棄の功罪よ・・・・・・資本主義とやらの功罪よ・・・・・・

 

わたし達はどこかでボタンを掛け違えてしまった・・・・・・シンプルで上質なものを長く着たい、と思う今日この頃・・・・・・