らんすぴらしよぉん(l'inspiration) 

田窪与思子のインスピレーション
(L'inspiration de Yoshiko Takubo)

踏ん張る雑草

2017-07-31 | スケッチ

あゝ、暑い、暑い、と思いながら歩いていたら、地面のわずかな隙間で踏ん張る雑草が目に入った。

 

昨今のニッポン人は、様々な制約でがんじがらめになっている。

 

言論の自由さえも奪われてきているような気もする。

 

わたしの超マイナーなブログにおいてさえ、政治のことを書くのを躊躇する。

 

けれど、わたし達庶民はどんな時代も雑草のようにたくましく生き延びるような気がする・・・・・・

 

いつの日か、あんな時代もあったよね、と笑うことができるような気もする・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


タイ

2017-07-25 | アート・映画・演劇

先週末、東京国立博物館で開かれている、「タイ」展に行った。

 

昔むかし、十代の頃、何年かバンコクに住んでいた。

 

その時は、インターナショナル・スクールでの授業についていくのが精いっぱいだったし、軽薄だったので、アメリカのカウンターカルチャーなどには興味を持ったが、タイ仏教のことは何も学ばなかった。

 

托鉢をするお坊さんに深々と頭を垂れる人。仏像の前で長い間祈る人。ブッダのお守りを首にぶら下げている人。

 

微笑みの国タイには敬虔な仏教徒が多かった。

 

国民に尊敬され絶大な支持を集めていて、昨年崩御された、プーミポン国王(ラーマ9世)も敬虔な仏教徒で、仏門に入られていた時期もある。

 

展覧会場にも、国王のお写真があった。

 

会場では、「タイ前夜 古代の仏教世界」「スコータイ」「アユタヤー」「シャム」「ラタナコーシン」・・・・・・とタイの仏教の歴史が私のような素人にも分かりやすく展示されていて、好感を持った。

 

半年だけ、タイやスリランカで実践されているヴィパッサナー瞑想法を朝日カルチャーセンターで習ったことがある。

 

その時聞きかじった上座部仏教の教えはとてもシンプルで、当時は岩波文庫の『ブッダのことば』を何度も読み返し、いわゆる葬式仏教に反発したこともあった。

 

あんなことこんなことを思い出しながら会場を後にすると、グッズを扱うブースがあった。

 

発作的に懐かしいサイケデリックな配色のトートバッグとパクチー・キャンディを買ってしまった・・・・・・あゝ、あるがまま、あるがまま・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


夏だ!

2017-07-24 | スケッチ

町に出ると、やけに子どもが多い。

 

そうか、夏休みか・・・・・・

 

メルシーを散歩させていると、男の人が緑色の日傘をさして歩いていた。右手には日傘、そして左手にはタバコ・・・・・・帽子の方が楽な気がしたが、そんなの大きなお世話・・・・・・

 

桜並木から蝉の声が聞こえてきた。あゝ、夏だ! 夏が来た。

 

郊外の停留所で、プール帰りの若い女の子が二人スマートフォンを見ながらバスを待っていた。ほのかに香る、日焼け止めの香り・・・・・・

 

最後にプールに行ったのは何十年前だろうか・・・・・・いつの間にか水着の着れない体形になってしまった・・・・・・

 

隣町の甘味処では「氷」の旗が風に揺られてゆらゆら・・・・・・今年はまだかき氷を食べていない。あゝ、宇治金時・・・・・・

 

ふと、冷蔵庫に潜んでいる水ようかんを思い出す。でも、わたしが何か食べ始めると、メルシーが傍に来て、怒ったような顔をして睨みつけるか、わんわん吠える・・・・・・

 

明治生まれの祖母は、アイスクリームのことをアイスクリン、と呼んでいた・・・・・・

 

逝った人たちを思い出すと、もっと仲良くしておけば良かった、と後悔する・・・・・・

 

今年も暑い夏がやって来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


メルシー、お口、くちゅくちゅ・・・・・・

2017-07-23 | 動植物

老母より老犬メルシーを引き取ってすぐ、狂犬病のワクチン接種のため、獣医さんに連れて行った。

 

と、獣医さんが、「うわぁ、すごい歯石・・・・・・手術しないと・・・・・・歯も何本か抜きますよ。」とおっしゃった。

 

メルシーを溺愛していた老母だが、散歩やエサに気をつけても、お口の手入れは怠っていた。

 

「えっ、手術・・・・・・」とわたしはビビった。

 

手術となれば全身麻酔だが、12歳の老犬で(秋になれば13歳)たまにヒキツケも起こすメルシーは大丈夫か、と愛犬家の人に話を聞いたりしながら1週間以上悩んだ。

 

結局、手術はしないことにし、口内のばい菌の繁殖を抑えるこつを教わった。

 

うがい用のイソジンを約10倍に薄めて脱脂綿に浸し、朝夕口の中を拭く。

 

メルシーは私が口の中を触るのを嫌がった。口を開けようとしない・・・・・・

 

と、名案が。

 

お口くちゅくちゅ、と歌いながら、ご褒美用の餌の缶をタンバリンのように揺らして、目の前に置く(メルシーにはどうでもよいかもしれないが、可愛いテディーベアの描いた、ハガキ位の大きさの缶)。

 

食いしん坊のメルシーはご褒美餌をもらえるのなら、と大人しくするので、口をこじ開け、手早くイソジン脱脂綿で歯の周りを拭く。

 

朝夕、私は缶を振りながら、メルシーのお口くちゅくちゅ音頭を歌い、メルシーはドン引き状態でのっしのっしと缶の前にやって来る・・・・・・

 

散歩や餌やブラッシングやお口くちゅくちゅと、メルシーに一日何時間も費やす今日この頃・・・・・・散歩の時には首に保冷材を巻いていく・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


夏の江ノ島、2002年。

2017-07-21 | スケッチ

が暮れてくると、橋の上のナトリウムランプに灯がともる。

 

海辺の家々にも、一つ、二つと灯がともる。

 

真っ青だった空も海も、灰色がかった青に変わる。

 

日が沈むと、空には残照が残る。

 

浜に打ち寄せる波の音・・・・・・白いしぶき・・・・・・

 

いつの間にか小さな船が消え、釣り人も消えた。

 

空を見上げる恋人たちの傍で、子どもがシャボン玉を吹く。

 

シャボン玉は風に揺られて、どこかに消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 


演劇

2017-07-20 | ポエム

人生は、演劇。

 

誰もが、シェークスピア。

 

「わたし」が、脚本を書き、

 

「わたし」が、演じる、独り芝居。

 

劇場も、大道具も、小道具も、衣装も、

 

「わたし」が、選ぶ。

 

舞台で、スポットライトを浴びる、「わたし」。

 

舞台裏で、佇む、「わたし」。

 

喜劇も、悲劇も、今生の、はかなき夢。

 

幕が下りれば、故郷に帰る。

 

ブラボー!

 

 

 

詩集、『みんな、「わたし」。』より

 

 

 

 

 

 

そろそろ今の政権も幕引きかしら・・・・・・

そろそろニッポンの、明治維新以後の芝居も終わるのかしら・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


時間が消えてゆく・・・・・・ような感じ。

2017-07-18 | 色々な思い

朝6時ごろにはメルシーに起こされる。

 

が、今はもう夜の8時過ぎ・・・・・・

 

最近時の経つのがとても早く感じられる。

 

まるで時間が消えてゆく・・・・・・ような感じ。

 

年のせい、と思っていたが、若い人もそう思っている。

 

ヨハン・セバスチャン・バッハは、「時間こそ神のいちばん貴い贈物」と言ったそうだ。

 

彼は知っていたのだろうか、あの世に時間がないことを・・・・・・

 

この世の時間は貴重なのだ。

 

わたしたちは一瞬も無駄にしてはいけないのかもしれない・・・・・・

 

そう書きながらも、ハワイの浜辺で夕焼けを眺めながらのんびりしたい、と思うわたしがいる・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


パンダ

2017-07-16 | スケッチ

「書だ! 石川九楊展」を観に「上野の森美術館」に行った。

 

街のあちこちにパンダがいた。

 

地下鉄銀座線のプラットホームにまで出没していた。

 

昔、中国土産にパンダの置物をもらったことがある。

 

ウサギか何かの毛でできていて、はく製のようだった。

 

どこへいったのか、もうない。

 

笹をむしゃむしゃ食べて寝て、食べて寝て、愛される、パンダ・・・・・・赤ちゃんが生まれるとニッポン中が大騒ぎ・・・・・・毎日、何を考えているのだろう・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


アロハ!

2017-07-13 | スケッチ

池澤夏樹さんの『ハワイイ紀行』を再読しながら、2、3か月ほどハワイでゆっくりしたいなあ、と思った。

 

けれど、犬が・・・・・・(メルシーはあずけるとハンガーストライキをおこしてエサを食べない)

 

そんなことを考えながら歩いていたら、ペコちゃんがアロハ!とほほ笑んだ・・・・・・

 

帰宅後、久しぶりに、昔誰かにもらったハワイアン・ソングのCDを聴いた・・・・・・「アロハ・オエ」・・・・・・歌詞は分からなくても、母音に癒される・・・・・・

 

キャプテン・クックが来なくても、誰か別の西洋人が来ただろう・・・・・・

 

あゝ、支配と搾取の楽園は、いまや移民たちが集うディアスポラの島・・・・・・

 

伝説のムー大陸はあの辺りにあったのかしらん・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


おてて繋いで、ルンルンルン。

2017-07-12 | スケッチ

メルシーと散歩をしていた。

 

前を仲良く手を繋いだ女の子が二人歩いていた。

 

小学2年生ぐらい。

 

黄色い帽子に、色は違うがお揃いのランドセル。

 

時折、繋いだ手が揺れる。おてて繋いで、ルンルンルン。

 

姉妹なのか、友達なのか分からない。

 

顔は見えないけれど、楽しそうな雰囲気が伝わってくる。

 

おてて繋いで、ルンルンルン。

 

なんだか、こちらまでいい気分になって、ルンルンルン。

 

メルシーのリードを引っ張って、ルンルンルン。

 

 

 

小さい頃、母と手を繋ぐのがとても嫌だった。

 

けれど、最近は通院の時などに彼女と手を繋いでいる・・・・・・年を取るとわだかまりが消えてゆく・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ありがとう!

2017-07-11 | ポエム

ありがとう! ありがとう!

 

ありがとうの、ありがとう!

 

太陽よ、月よ、ありがとう!

 

地球よ、ありがとう!

 

夜が明けて、ありがとう!

 

過去も、未来も、ありがとう!

 

毎日、毎日、ありがとう!

 

ありがとう! ありがとう!

 

ありがとうの、ありがとう!

 

この世に顕れて、ありがとう!

 

あの世に消えて、ありがとう!

 

オメメが覚めて、ありがとう!

 

見えるものも、見えないものも、ありがとう!

 

宇宙の皆さま、ありがとう!

 

神さま、

 

「わたし」は揺れ動く全体エネルギーの一部なのですか?

 

宇宙には、「わたし」しかいないのですか?

 

 

 

 

詩集、『水中花』より、

 

 

 

 

 

今の政権の終わりの始まり。

数か月後には良き時代の萌芽を感じることができるような気がする今日この頃・・・・・・ニセモノは淘汰されてゆく・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 


形容詞を、食べる。

2017-07-09 | ポエム

毎日、

 

形容詞を、食べる。

 

おいしい。まずい。しょっぱい。すっぱい。甘い。辛い。苦い。

 

が、時には、

 

名詞を、飲み込む。

 

悲しみ。怒り。驚き。喜び。

 

全て、人生の、栄養。

 

 

 

 

詩集、『みんな、「わたし」。』より

 

 

 

 

 

 

 


デジャ・ヴュ

2017-07-07 | ポエム

初めて訪れたのに、見たことがある、ような、風景。

 

初対面なのに、会ったことがある、ような、人。

 

初体験なのに、かつて経験した、ような、体験。

 

デジャ・ヴュ。

 

既視感の、不思議。

 

何度も、何度も、転生した魂の記憶なのか。

 

ご先祖さまからのDNAの記憶なのか。

 

垣間見たパラレルワールドなのか。

 

この世は、不思議。

 

不思議、不思議、摩訶不思議な、デジャ・ヴュ。

 

 

 

 

詩集、『みんな、「わたし」。』より

 

 

 

 

 

 


イルカ

2017-07-05 | ポエム

イルカに会いたかった。

 

ハワイは遠いので、江の島に行った。

 

水族館は、子供たちでいっぱい。

 

笑い声、叫び声・・・・・・

 

エネルギーが渦を巻く。

 

プールは小さすぎた。

 

イルカは、タライの鯉。

 

いや、コーヒーカップの金魚。

 

イルカは、声を発して飛び上がり、挨拶をする。

 

芸を披露するたびに、魚のご褒美。

 

子供たちは興奮し、

 

拍手喝采で、ニコニコ顔。

 

プールの向こうは大海原!

 

イルカ、帰りたくないか?

 

イルカ、海を思い出せ!

 

イルカ、ジャンプ!

 

 

 

詩集、『水中花』より。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


一匹の猫

2017-07-03 | スケッチ

歩いていると、一匹の猫に遭遇した。

 

猫は、道の真ん中にいて、空中にいる小さな虫を取ろうと、足をあげていた。

 

空中を飛ぶようにして、必死・・・・・・

 

あまりにかわいい仕草だったので、しばらくの間見とれていた。

 

見る者を全く意識しない猫。

 

猫は猫を生きる。いつも、猫。

 

虫がどこかへ飛んで行ってしまうと、猫は、残念そうな面持ちで、近くの家に入っていった。

 

 

 

 

一強といわれた自民党の終わりの始まりのような都議選の結果。とりあえず、ホッとしたけれど、都民ファーストにはある種の不信感がある・・・・・・