らんすぴらしよぉん(l'inspiration) 

田窪与思子のインスピレーション
(L'inspiration de Yoshiko Takubo)

霧雨の朝

2017-06-28 | スケッチ

今朝の東京は霧雨。

 

レインコートを着ようかどうか、迷った。

 

結局、わたしもメルシーもレインコートを着て散歩に出た。

 

帰る途中に、黄色い帽子をかぶった小学生の女の子が近づいて来た。

 

「あのね、この洋服だと雨に濡れないの」。

 

女の子は自分のレインコートをつまんだ。傘はさしていない。

 

突然の会話に戸惑いながらも、「わぁ、よかったね」とわたし。

 

女の子は誇らしげな顔をして学校に向かった。

 

なんだかよく分からなかったけれど、彼女の背中に向かって、いってらっしゃい、と言った。

 

メルシーが不思議そうな顔をしてわたしを見た・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 


看板のハワイ

2017-06-27 | スケッチ

国道246号を西へ向かって歩いていると、マンションの屋上にハワイの看板が掲げてあるのが見えた。

 

ハイビスカスの花、ヤシの木・・・・・・その向こうにはニッポンの梅雨空・・・・・・

 

あゝ、常夏のハワイ・・・・

 

今日も、海辺のレストランで籐の椅子に座り、波の音を聞きながら、夕日を眺めながら、ハワイアン・ソングを聞きながら、マイタイを飲みながら、マヒマヒを食しながら、つかの間の非日常を楽しんでいる人たちがいるだろう・・・・・・

 

食事の後には、フラダンスを見に行くかもしれない・・・・・・

 

けれど、ハワイの観光業に従事する人たちの生活は決して楽ではない。

 

一日に2、3の職場で働き、それらにチップを加えてなんとか生活が成り立っている人たちもいる。

 

丘の上には瀟洒な豪邸が立ち並ぶが、貧富の差は激しく、オアフ島ではホームレスも増えている。

 

いつだったか、平等院に行く途中、道に迷って、オアフ島の裏の方へ行ってしまったが、その時、海辺に並ぶホームレス車やテントを見た時は唖然とした。

 

そこにはワイキキとはまったく別の世界が広がっていた。

 

オアフ島、カネオヘの公園墓地の奥には、日系移民100周年記念として、ニッポンの平等院のレプリカがあるのだが、その公園墓地には黒っぽい墓石が並び、日系移民たちが眠っていた。

 

ハワイにも色々な顔がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ギアは、いつもニュートラル。

2017-06-25 | 色々な思い

車の運転はできない。

 

けれど、「心のギアはいつもニュートラル」。

 

時々ぶれる。

 

ぶれても、「すぐにニュートラル」の努力。

 

努力などしなくとも、心のバロメーターが常にゼロ・ポイントに戻るといいなあ・・・・・・

 

今朝は雨が降っていたから、わたしもメルシーもレインコートを着て散歩に出た・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


そっと、寄り添う。

2017-06-22 | ポエム

泣いている人に、そっと、寄り添う。

 

笑っている人にも、そっと、寄り添う。

 

ただ、そっと、寄り添う。

 

言葉は、不要。

 

 

 

詩集、『みんな、「わたし」。』より

 

 

 

 

 

 

 


ペコちゃん、梅雨支度。

2017-06-16 | スケッチ

青い空には、白い雲。

 

まるで、真夏。

 

町で、紫外線99%カットのサンバイザーを買った。

 

が、久しぶりにペコちゃんに遭遇したら、梅雨のいで立ち。

 

なんだかぁ、と思いながら帰宅したら、空が暗くなった。

 

大変だ、メルシー、雨が降る・・・・・・と犬と散歩に出ると、雨がポツポツと降ってきた。

 

急いで帰宅してしばらくすると、再び日が照ってきた・・・・・・

 

政権が変わり、「共謀罪」の成立が無効とならないかしら・・・・・・

 

やっぱり、ラインやツイッターをインストールするのはやめようかしら・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


歩く楽器

2017-06-14 | スケッチ

川沿いの道に出ると、前を大きな楽器を背負った娘さんが歩いていた。

 

まるで生きた宇宙人が担がれているような錯覚を覚えた。

 

写真を撮ろうと立ち止まると、娘さんはどんどん前の方に進む。

 

慌てて後を追って写真を撮った。

 

2、3分他のことを考えていると、楽器も娘さんも消えていた。

 

先の四つ角でどこかに曲がったのだろう。

 

四つ角で辺りを見回したが、娘さんも楽器も消えていた。

 

きつねにつままれたような気がした・・・・・・

 

青い空には宇宙船のような真っ白い雲が浮かんでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


みんな、映写機。

2017-06-13 | 色々な思い

みんな、映写機。

 

フィルムは自分で創るから、映像はみんな違う。

 

スクリーンは360度の全方位。

 

今生で交わるフィルムもあれば、全く交わらないフィルムもある。

 

映画の言語も違う。

 

どんなに強固な建造物も映像に過ぎない。

 

喜劇を上映している映写機もあれば、悲劇を上映している映写機もある。

 

いやなら、フィルムを変えればいい。

 

心が変わればフィルムが変わる。全く変わる。

 

命が途絶えれば、一巻の終わり・・・・・・

 

フィルムの向こうには白いスクリーン・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


みんなで読書。

2017-06-11 | スケッチ

バスに乗るために停留所に向かった。

 

停留所の近くには私立の小学校がある。

 

下校時間だった。

 

バス停には、大勢のこども達が並んでいた。

 

驚いたことに、こども達はみんな本を読んでいた。

 

向かいのバス停のこども達もみんな本を読んでいた。

 

何だか、壮観。

 

こども達は、わたしよりもニッポンの首相よりも漢字が読めるだろう。

 

こども達、早く大きくなあれ。

 

バスに乗ると、大人はみんなスマホを眺めていた。

 

わたしもバッグからスマホを取り出した・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


線路

2017-06-09 | ポエム

カフェの窓からまっすぐに伸びる線路が見えた。

 

わたしは、JRと言い、

 

母は、国鉄と言い、

 

父は、省線と言っていた線路が見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 


犬と星空

2017-06-08 | ポエム

メルシーと裏庭に出た。

 

星が輝いている。

 

星、と声を発すると、

 

彼は、わたしの顔を見た。

 

そして、後ろ足をあげ、

 

植木鉢におしっこをひっかけた。

 

 

 

詩集、『水中花』より。

 

 

 

 

老犬メルシーを引き取って約3か月。

毎日、とても慌ただしい。

けれど、彼のお蔭で、「今ここ」に徹する習慣がついた。

犬はいつも「今ここ」。

大切なことは老犬から学んでいる今日この頃・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 


近道

2017-06-06 | スケッチ

トンネル脇の近道を通った。

 

トンネルの向こうは墓地。

 

人影はまばら。

 

ホームレスの荷物らしき物があった。

 

壁には絵が描いてあったが、日が暮れたら絶対に通らないだろう・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


交番と空

2017-06-05 | スケッチ

郊外の駅で降りた。

 

交番があった。

 

交番の向こうには空があった。

 

おまわりさんはいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ドクダミ

2017-06-04 | エコ&ベジタリアン

メルシーとの散歩で行った小道に、白いドクダミの花がぎっしり咲いていた。

 

ふと、自然療法研究家の、東城百合子さんの本にドクダミの葉の天ぷらがおいしい、とあったのを思い出した。

 

一度作ってみよう、と思いながらまだ試していない。

 

群生しているドクダミを見ながら、食糧危機が来たときにはドクダミの天ぷらを食べようと思っていると、

 

メルシーがドクダミの花におしっこをひっかけ、天ぷらを作る気が失せた。

 

家に帰って、東城さんの「薬草の自然療法」という本を開いた。

 

ドクダミは、「浄血、利尿、殺菌、毛細血管強化、止血などに役立ち、常用すると胃腸が丈夫になり、高血圧、動脈硬化、脳血栓の予防や治療に使っても有効」とあった。

 

今度、自然食のお店でドクダミ茶を買ってみようかしらん・・・・・・(でも路地のドクダミだと犬や猫のおしっこがぁ・・・・・・)

 

ちなみにドクダミの葉の天ぷらは薄い衣をつけからりと揚げるとおいしいそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


風の音

2017-06-02 | スケッチ

開け放った窓のカーテンが大きく揺れ、

 

風が木々を揺さぶり、

 

海辺の波のような心地よい音が聞こえてくる。

 

日中は暑かったが、日が暮れると涼しい。

 

わたしがソファの上でうとうとすると、ワンワン吠えるメルシーだが、今はクッションの上で自分がうとうと・・・・・・

 

けれど、わたしがパソコンのスイッチをオフにすると飛び起きるだろう・・・・・・犬には「今ここ」しかない・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


日傘

2017-06-01 | スケッチ

日傘が好きだ。

 

雨天兼用の日傘ではなく、昔の長い柄の日傘が好きだ。

 

小津監督の映画のヒロインがさすような、そんな日傘が好きだ。

 

そんなことを考えながら歩いていると、昭和初期の深窓の令嬢風の女性が日傘をさしてたたずんでいた。

 

あら、まあ・・・・・・しかも隣には和服姿の女性が・・・・・あら、まあ・・・・・・

 

けれど、よく見ると、近くには監督らしき人やカメラマンが・・・・・・

 

なあんだ・・・・・・撮影だったのね・・・・・・

 

 

 

今日は、出かけるときは晴れていたが、帰宅するときは雨。

 

行きも帰りも同じ傘。雨天兼用の同じ傘。

 

便利だけれど、風情がないのよ・・・・・・