らんすぴらしよぉん(l'inspiration) 

田窪与思子のインスピレーション
(L'inspiration de Yoshiko Takubo)

バトンタッチ

2016-07-31 | ポエム

腰の曲がったおばあさんが、歩いていた。

 

一人で、杖をついて、ゆっくり、歩いていた。

 

少女が、おばあさんの前を通った。

 

おばあさんは、立ち止まって、少女を見た。

 

じっと見た。

 

時間は止まり、過去と未来が、交差した。

 

バトンタッチ。

 

人類は、綿々と続く。

 

アフリカのイヴよ、ありがとう。

 

 

詩集、<みんな、「わたし」。>より

 

 

 

 

 

 

 

 

 


夏が来た。

2016-07-29 | スケッチ

東京も、梅雨明け。

 

空は青く、早朝からセミが鳴く。

 

ネットで、「沖縄タイムス」や「琉球新報」を覗くと、沖縄県東村高江における米軍北部訓練場のヘリパッド建設をめぐって、現政権による沖縄へのすさまじいイジメが報道されている。

 

政府は、全国から機動隊約500名を投入し、工事に反対する人たちを強制的に排除。

 

5月に起きた米軍属の男性による暴行殺人事件を受けて防衛省から派遣された、防犯パトロール隊までもが、市民を監視する。

 

なんだか、「お上」の狂気・・・・・・

 

その狂気が、一部の右翼の人たちの凶器となっているような気もする・・・・・・まるで戦前・・・・・・

 

支配、監視、排除ではなく、もっと自由で皆が平等でおおらかで寛容度の高い社会になりますように・・・・・・ 梅雨明けの青い空のように・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 


灯火

2016-07-28 | ポエム

ひとりの人間に、平和の灯火が宿る。

 

と、

 

それは、伝播する。

 

どんどん、伝播する。

 

どんどん、どんどん、伝播する。

 

どんどん、どんどん、どんどん、伝播する。

 

と、

 

闇が、消えてゆく。

 

どんどん、消える。

 

どんどん、どんどん、消える。

 

どんどん、どんどん、どんどん、消える。

 

と、と、と・・・・・・

 

家が輝き、都市が輝き、国が輝き、

 

地球が光る。

 

 

 

詩集、<みんな、「わたし」。>より

 

 

 

国内外で忌まわしい事件が続く。

 

それでも、目覚めた人たちが増えている・・・・・・


だから、諦めない!





 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


人生を味わう。

2016-07-27 | 色々な思い

人生を味わう。

 

晴れていれば、太陽光を味わう。

 

雨が降っていれば、雨音を味わう。

 

曇っていれば、移ろう空を味わう。

 

喜びも、悲しみも味わう。

 

楽しい時は笑い、腹が立つ時は怒る。

 

起きることはすべて味わって、手放す。

 

もしも来世というものがあっても、同じ経験はしないと思う・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


アデュー!

2016-07-26 | 色々な思い

突然、南アフリカにいるナオビからメールがきた。

 

前のご主人のベルナールが亡くなったとの、訃報だった。

 

メールには、ベルナールの先妻の娘さんがフランスから電話をしてきた、とあった。

 

ベルナールと離婚して帰国したナオビは再婚し、子供を授かり、幸せに暮らしている。

 

ナオビのメールには、お葬式に行くから航空券をゲットした、とあり、わたしは少し驚いた。(やはり、ニッポンとは感覚が違う・・・・・・)

 

 

遠い昔、わたしはパリでナオビに出会い、友達になった。

 

彼女もわたしも、パリではエトランジェ。フランス語が話せず、心もとない思いをしていた。

 

ベルナールは、著名な映画のカメラマンで、撮影で訪れた南アフリカでナオビに出会い、彼女に一目ぼれ。

 

強引なベルナールは、9か月の撮影の間毎日ナオビを口説き、パリに連れてきてしまった。「君は僕の人生最後の女性。ただ存在してくれるだけでいい。」

 

ナオビは26歳年上の彼との結婚を躊躇していたし、フランス語が話せなかった。

 

ベルナールは、晩年のルイス・ブニュエル監督と親友で、「ブルジョワジーの秘めやかな楽しみ」などの代表作はすべて、彼がカメラを回した。

 

彼らと知り合ったころパリで上映されていた、「存在の耐えられない軽さ」のカメラもベルナールだった。

 

国内外の映画、あわせて150本は撮影しただろう・・・・・・

 

有名な映画学校、I.D.H.E.Cで教えて欲しいと頼まれても、現場でカメラを握った。

 

カメラ、カメラ、カメラ、の人生。

 

著名な監督や俳優たちと友達だったが、自分は現場の職人だ、と言い、芸術論は嫌った。

 

が、普通の日本人から見ると、かなりユニークだった。

 

大柄で、皮肉屋で、大きな声で笑った。夕方になるとルモンドを買って、隅から隅まで読んだ。お肉が好きで野菜は食べず、ワインは飲まないが、デザートのケーキには目がなかった。

 

趣味は考古学とS.F.の古本収集。

 

リビングには1万冊以上の古本が整然と並んでいた。

 

ポッツ、ポッツ、と古びたタイプライターを人差し指でたたきながら、目録カードを作っているベルナールに、「これらの本、全部読んだの?」と尋ねると、ペロリと舌をだして、「僕は君が大嫌いだ」と言われた。

 

パリにいた時はしょっちゅう3人であちこち出かけた。

 

古本市、蚤の市、カフェ、赤白チェックのテーブルセンターのあるビストロ、撮影現場・・・・・・

 

アメリカ人のジェーンやマーガレットが一緒の時もあった。

 

ひょんなことから、ナオビとマーガレットとわたしで映画のシナリオを書いた。

 

英語から翻訳されたものを読んだベルナールは笑い転げて絶賛してくれたが、映像にはならなかった。

 

結局、彼の勧めで作家協会のようなところに作品を登録するだけで終わった。

 

ベルナールの一族のパーティにも伺い、結婚式の時は、わたしが新婦側の証人になった。 

 

が、わたしがブリュッセルに移り住んだころから二人の間には隙間風が・・・・・・

 

結局、彼女は彼と離婚して、帰国した。

 

 

 

 

2000年に、夫たちとパリに行く機会があった時、REUNION! とナオビとジェーンもパリに来て、ベルナールとも再会した。

 

ベルナールとナオビと三人で和気あいあいとカルチエラタンを歩いていると、懐かしいパリが甦った。(離婚しても友達でいられる彼らを大人だなあ、と思った。)

 

わたしより先に帰国するナオビを空港まで送り行く時、ベルナールは、オペラ座近くのリムジンバス乗り場まで来た。

 

バスが出るとき、ベルナールはわたし達に手を振りながら舌をペロリ、と出した。

 

彼に会ったのはそれが最後。

 

アデュー! そして、ありがとう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「ポケモンGO」は「ハーメルンの笛吹男」???

2016-07-23 | スケッチ

朝、郊外の道を駅に向かって歩いていると、いつもとは違った風景に出合った。

 

スマートフォンを見ながら歩き、時々立ち止まる若者たちがいた。

 

プラットホームや電車の中でスマホを見ている人は大勢いる。

 

けれど、郊外の道をずっとスマホを見ながら歩き、時々立ち止まる、というパターンは今まであまり見なかった。

 

ひょっとして、世界的ブームの「ポケモンGO」?

 

何人かの人たちとすれ違う時、スマホをちらっと見た。やはり、そうだった。

 

リアルとバーチャルが融合するゲームにずっと没頭して、大丈夫なのかしら。

 

脳や神経回路に異常をきたさないかしら。

 

ゲームに興じる人は思考しなくなるだろう。

 

本を読んだり音楽を聞く人たちも減っていくだろう。

 

ゲームをする人は戸外には出るけれど、眺めるのはスマホ。自然の中で花鳥風月を愛でたりしない。

 

小さい頃に友だち(?)だったポケモンがそこら中にいるというシチュエーションが嬉しくてたまらない若い人たちもいるようだ。

 

何だか、危なっかしい。

 

没頭するあまり立ち入り禁止の区域に入ったり、怪我をしたりする例もでている。

 

また、ゲームをしている人たちの位置は当局(?)によって簡単に把握されるだろう。管理もされるだろう。

 

しかも「地球上すべてが舞台!」。

 

ロシアは「ポケモンGO」を禁止しているそうだ。

 

ふと、「ハーメルンの笛吹男」の話を思い出した。

 

「ポケモンGO」は21世紀の「ハーメルンの笛吹男」。

 

気が付くと、ゲームをする人はリアルとバーチャルが融合した世界で何だかわからなくなる・・・・・ということになりかねない。

 

このゲームが大ヒットすると、職場や学校も機能しなくなり、社会の根幹が変わってしまうかもしれない・・・・・・オバサン的にはちょっと不安の「ポケモンGO」・・・・・・わたしは時代遅れなのかしら・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2016-07-21 | ポエム

川の水は、流れる。

 

清水も、濁水も、大海に出る。

 

大きな川も、小さな川も、海に出る。

 

上流の水も、下流の水も、海にでる。

 

人間は、流れに逆らいながら、

 

上流をめざす。

 

 

 

 

詩集、<みんな、「わたし」。>より

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ニュートラル

2016-07-20 | 色々な思い

起きることすべては「わたし」が引き寄せている、といわれる。

 

心の周波数というか波動で経験することが違ってくるのだろう・・・・・・

 

けれど、生きていると、えっ、どうして・・・と嫌な気分になることがある。

 

それでも、人生の達人は、心の切り替えが上手。

 

すぐに、心のギアをニュートラルに入れなおす。

 

そして、愚痴や悪口を言わない。

 

わたしもニュートラルばあさんになろう、と思う今日この頃・・・・・・

 

でも、政治の記事を読むと、つい、怒ってしまうわたしがいる・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


シャッターの降りた店

2016-07-19 | 色々な思い

神奈川近代文学館で開かれていた、『鮎川信夫と「荒地」展』を観た後、何年かぶりに横浜の元町商店街を歩いた。

 

わたしは、神戸の元町商店街に似ているその商店街が大好きだ。

 

けれど、久しぶりに訪れた商店街には、シャッターの下ろされた店が何軒もあって、大変驚いた。

 

元町プラザも、閑古鳥が鳴いていた・・・・・・

 

 

 

先日、1時間近く、世田谷通りを走るバスに乗った。

 

と、あちこちに、シャッターの降りた店があった。

 

老母の住む郊外の街の商店街にもシャッターの降りた店が増えてきた。

 

下北沢など若者が集う街でも、個人商店がどんどん消えてゆく。

 

昔の商店街には、お米屋さん、肉屋さん、八百屋さん、パン屋さん、お菓子屋さん、お花屋さん、靴屋さん、本屋さん、電気屋さん、文房具店、クリーニング店、美容院、喫茶店などが並び、そこに行けば生活に必要な物な何でも買え、活気があった。

 

スーパーの出現で、個人商店が消え始め、車社会になると、人は郊外の大型シッピングセンターに吸い寄せられるようになった。

 

インターネットが普及すると、スマホからも買い物ができるようになった。

 

外国のアマゾンからも品物を取り寄せることができる。

 

便利にはなったが、ニッポンの街の商店がどんどん消えてゆく。

 

グローバリゼーションとやらもその現象に追い打ちをかける。

 

なんだか、淋しい。

 

シャッターの降りた店を、格安の家賃で若い企業家に貸すとか、アートスペースにするとか、保育所にするとかして、街を活性化できないかしら・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


無抵抗

2016-07-17 | ポエム

けんかをふっかけられても、無抵抗。

 

皮肉を言われても、無抵抗。

 

自慢話を聞かされても、無抵抗。

 

暑くても、無抵抗。

 

寒くても、無抵抗。

 

けれど、無抵抗に抵抗する、「わたし」がいる。

 

 

 

 

詩集、<みんな、「わたし」。>より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


光の泉

2016-07-16 | ポエム

みんな持っている。光の泉を。

 

大きな泉もあれば、小さな泉もある。

 

透明かもしれないし、濁っているかもしれない。

 

かたくなな心で覆われているかもしれない。

 

光の泉はみんな繋がっている。

 

神さま宇宙とも繋がっている。

 

みんなの泉が輝くと、世界が輝き始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ホンモノ

2016-07-15 | ポエム

ホンモノは、シンプル。

 

ホンモノは、強い。

 

ホンモノは、明るい。

 

ホンモノは、美しい。

 

ほんとうは、みんな、ホンモノ。

 

ただ、ニセモノの衣をまとっているだけ。

 

潜在意識さん、出ておいで!

 

 

 

 

詩集、<みんな、「わたし」。>より

 

 

 

 

 

 


あぶり出し

2016-07-14 | ポエム

小学生のころ、あぶり出しをした。

 

ミカンの汁を筆に染み込ませ、紙に絵を描き、

 

乾かして、火にあてた。

 

と、乾いて見えなくなっていた絵が、あぶり出された。

 

今、世界中で、あぶり出しがおきている。

 

光は、すべてをあぶり出す。

 

良いことも、悪いことも、あぶり出す。

 

さあ、さあ、さあ、さあ、さーあ!

 

 

 

 

 

詩集、<スケッチ>より

 

 

 

 

 

 

 


風船

2016-07-13 | ポエム

この世には、見えない風船が、たゆたう。

 

ゆらゆら、ゆらゆら、たゆたう。

 

赤、黄、青、白・・・・・・

 

黒いのも、ある。

 

風船には、ラベル。

 

「嫉妬」、「悲しみ」、「怒り」、「喜び」、「慈愛」、「安穏」・・・・・・

 

「喜び」風船の糸を握って、にこにこ顔の「わたし」。

 

「悲しみ」風船の糸を握りしめて、泣き顔の「わたし」。

 

風船は、手放すと、彼方へ、消える。

 

「わたし」は、いつだって、選べる。

 

 

 

 

詩集、<みんな、「わたし」。>より

 

 

 

 

 

先日、川沿いの道を歩いていたら、「見える」風船が桜木にひっかかっていた・・・・・・

 

昨日、久しぶりに同じ道を歩いたら、風船は消えていた・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 


与えたものを、受け取る。

2016-07-12 | ポエム

奪うと、奪われる。

 

裏切ると、裏切られる。

 

非難すると、非難される。

 

優しさは、優しさを呼び、

 

微笑は、微笑を呼ぶ。

 

愛は、与えるもの。

 

「わたし」は、与えたものを、受け取る。

 

 

 

詩集、<みんな、「わたし」。>より