らんすぴらしよぉん(l'inspiration) 

田窪与思子のインスピレーション
(L'inspiration de Yoshiko Takubo)

シアワセ

2016-04-28 | ポエム

シアワセは、

 

追いかけると、逃げる。

 

求めると、隠れる。

 

いたちごっこ。かくれんぼ。

 

シアワセは、

 

幸も不幸も、包み込む。

 

期待を手放すと、訪れる。

 

シアワセは、

 

ずっと、そこにあった。

 

真っ青な空が、

 

光り輝く海が、

 

路上の花が、

 

赤子の微笑みが、

 

教えてくれた。

 

気づかなかったのは、「わたし」。

 

 

 

 

詩集、<みんな、「わたし」。>より

 

 

 

 

 

 


ホンモノ

2016-04-27 | ポエム

ホンモノは、シンプル。

 

ホンモノは、強い。

 

ホンモノは、明るい。

 

ホンモノは、美しい。

 

ほんとうは、みんな、ホンモノ。

 

ただ、ニセモノの衣をまとっているだけ。

 

潜在意識さん、出ておいで!

 

 

 

 

詩集、<みんな、「わたし」>より

 

 

 

 

 

 

 

 

 


『シッダールタ』 by ヘルマン・ヘッセ

2016-04-26 | 本・文学

久しぶりに、ヘッセの『シッダールタ』を読み返し、なんてスピリチュアルなの、と再度感激。

 

この小説は、ブッダの出家前の名前と同じ、シッダールタというバラモンの息子の魂の軌跡を描く。

 

両親や友人から愛され、恵まれた環境にいる、シッダールタは、「生」に苦しみ、沙門の道に入り、苦行をし、様々なことを会得するが、完全には救われない。

 

シッダールタは、ブッダとも遭遇し、ブッダが悟りに達していることを認めながらも弟子にならず、衆生の中に入る。

 

そして、裕福な遊女に愛の手ほどきを受け、事業にも成功するが、やはり満足を得ることができず、「川」に向かう。

 

彼は、渡し守と「川」から、時間を超越することによって幸福が得られることを悟り、一切をあるがままに愛する悟りの境地になる。

 

 

『シッダールタ』より

 

<きょう彼は川の秘密のうちただ一つだけを見た。それを彼の魂はとらえた。彼は見た。この水は流れ流れ、絶えず流れて、しかも常にそこに存在し、常にあり、終始同一であり、しかも瞬間瞬間に新たであった!ああ、これをとらえ、理解するものがあったら!彼はそれを理解し、とらえはしなかった。ほのかな感じ、はるかな記憶、神々しい声が動くのを感じるばかりだった。>

 

<「おん身も」とシッダールタはあるとき彼にたずねた。「おん身も川から、時間は存在しないという秘密を学んだか」

ヴァズデーヴァの顔は明るい微笑に包まれた。

「たしかに、シッダールタよ」と彼は言った。「おん身の言おうとすることはこうだ。川は至る所において、源泉において、河口において、滝において、渡し場において、早瀬において、海において、山において、至る所において同時に存在する。川にとっては現在だけが存在する。過去という影も、未来という影も存在しない」

「そうだ」とシッダールタは言った。「それを学び知ったとき、私は自分の生活をながめた。すると、これも川であった。少年シッダールタは、壮年シッダールタと老年シッダールタから、現実的なものによってではなく、影によって隔たれているにすぎなかった。シッダールタの前世も過去ではなかった。彼の死と、梵への復帰も未来ではなかった。何物も存在しなかった。何物も存在しないだろう。すべては存在する。すべては本質と現在をもっている」>

 

 

 

 

早速、近くの川を見たら、黒い川鵜があざ笑うように羽を広げていた・・・・・・時間のある世界で時間に追われているわたし・・・・・・

 

 


つたない詩が書の作品に・・・・・・

2016-04-24 | アート・映画・演劇

周縁で、ふっ、ふっ、とつぶやくように詩のようなものを書いている。

 

そんなわたしのつたない詩を、書道歴も長く自宅で書道教室を開いている方が、作品にして、大阪市立美術館での「不二現代書展」に出展してくださった。

 

空いた時間を利用して何か月も書いて、書いて、一枚だけ出展。

 

そして、作品は、楽しませていただいたから、と惜しげもなくわたしにプレゼント。

 

わたしなら、何枚も何枚も書いたのだから、と執着して自分で持っているだろう・・・・・・

 

彼女の潔さを素敵だと思う。

 

「わたしは、与えるものを、受け取る。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


前に、進もう。

2016-04-22 | ポエム

前に、進もう。

 

助け合って、進もう。

 

新しい町を、作ろう。

 

新しい国を、創ろう。

 

地震大国に、原発はいらない。

 

悲劇を、チャンスに。

 

カオスを、進化に。

 

前に、進もう。

 

みんなで、進もう。

 

 

 

 

2011年3月24日

詩集、<みんな、「わたし」。>より

 

 

 

 

 

相変わらず、余震が収まらない。大地が静まりますように・・・・・・

 

大雨で二次災害の不安もあるし、閉鎖される避難所もある。

 

被災者の方々全員が安全な場所に避難できますように・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


未来を、信じる。

2016-04-21 | ポエム

電気が、通っている。

 

電車が、動いている。

 

みんな、自分の仕事を始めた。

 

パン屋さんは、パンを焼いていた。

 

スーパーでは、またお越しください、と言われた。

 

花屋さんは、花を並べていた。

 

植木屋さんは、街路樹の剪定をしていた。

 

ガードマンは、門の前に立っていた。

 

老女が、犬の散歩をしていた。

 

みんな、怖い。

 

地震が、怖い。

 

放射能も、怖い。

 

けれど、信じる。

 

未来を、信じる、2011年3月19日。

 

 

 

 

詩集、<みんな、「わたし」。>より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


逃げてもよい!

2016-04-18 | 色々な思い

熊本、大分の余震は530回以上を超えた。

 

大地が揺れ続ける中、物資が不足している避難所にいる方々の心労は大変なものだと思う。

 

ニッポン人はとても真面目だからできるだけ踏みとどまろうとするけれど、もしも状況が許すならば、「逃げる」ことも選択肢の一つかもしれない。

 

可能ならば、しばらくの間、他府県の保養所や知人宅などに避難してお風呂に入って布団の中でゆっくり休むのがいいかもしれない。

 

火山学者の早川由紀夫先生のツイッターによると、熊本の方は北西か南東方向に避難するのが良いそうだ。

https://twitter.com/HayakawaYukio

 

より安全な場所への大規模住民避難が行われますように。

 

 

また、九州を離れた、作家で建築家の坂口恭平さん一家の脱出の様子はとてもリアルで、それを読んで、非難をされるかもしれないが、「逃げる」こともアリ!だと思った。

 https://twitter.com/zhtsss

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


震度7・・・・・・

2016-04-15 | 色々な思い

震度7・・・・・・

 

熊本地震で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

負傷された方々、そして被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

 

 

祈ります。祈ります。

 

大地が静まりますように。

 

熊本に、愛と光が降り注ぎますように。

 

福島にも、愛と光を。

 

ニッポンに、愛と光を。

 

ニッポン人の魂に、愛と光。

 

ニッポンの大地に、平安を。

 

「わたし」達も大地も、みな繋がっているような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


カエル、ぴょこ、ぴよこ・・・・・・

2016-04-10 | スケッチ

道路で、若者が二人立ち止まって地面を見ていた。

 

何かしら・・・・・・わたしも立ち止まった。

 

見ると、小さなカエルを背負った大きなカエルが、ぴょこぴょこ飛ぶように歩いていた。

 

なんだか、とても急いでいた。

 

一体どこから来たのだろう・・・・・・そしてどこに向かうのだろう・・・・・・

 

スマホのカメラを向けると止まったが、しばらくすると再び、ぴょこぴょこ・・・・・・

 

カエルたちは、まだ自然が残っている川の方でもなく、庭のある家の方でもなく、人通りの多い駅の方に向かっていた。

 

スコップを持っていたら、それに乗せて安全な場所に移動させてやるのだけれど、素手でカエルを触る勇気はない。

 

カエルたちは、必死でぴょこ、ぴょこ駅の方に向かった。

 

なぜか、フランス人は食用カエルをむしゃむしゃ食べることを思い出してしまった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 


桜木の下で

2016-04-09 | スケッチ

女子会花見は3月30日だったので、肌寒く、桜も満開ではなかった。

 

ようやく満開になった桜も、先日の雨でたくさん散ってしまった。

 

昨日、花吹雪の中を歩いていると、桜木の下で両手を広げ、舞い散る桜花を一生懸命とっている少年がいて、思わず微笑んだ。

 

地面はピンクの絨毯・・・・・・

 

めったに来ない駅で電車を待っていると、桜木の下で遊ぶ少女を、お父さんが一生懸命撮っているのが見えた。

 

毎年春になると、ニッポン人はみな桜木に吸い寄せられる。

 

イギリス人がバラを愛でるように、わたし達は桜を愛でる。

 

ぱっと咲いてぱっと散る潔さが、わたし達のメンタリティに合っているのかしら。

 

今日、わたしは桜木の下に佇んで、花びらシャワーを楽しみながら、別れを惜しんだ。

 

町は、初々しい新入生でいっぱい・・・・・・

 

花屋さんには、早くもアジサイの鉢が並ぶ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


下北沢な夜

2016-04-08 | スケッチ

最近、夜の外出がとてもおっくうになった。

 

勤め人のいない女子会は、昼間にしてもらっている。

 

が、昨日は、久しぶりに下北沢な夜を堪能した。

 

 

 

下北沢駅近くの裏路地に、「B&B]というユニークな本屋さんがある。

 

「B&B」とは、「Book」&「Beer」の略で、この店では本を読みながらビールが飲め、営業時間は昼の12時から夜中の12時まで。

 

店内の片隅には、ビールサーバーを備えたバーカウンターがあり、中央には、形の違うテーブルや椅子が置かれている。

 

照明も本棚も不揃いなのだが、一般書店では目にすることのないユニークでマニアックな本が並び、心が躍る。

 

その上、店では、毎晩のように作家たちの鼎談などのイベントがある。(イベントはカーテンで仕切った空間で行われる)

 

で、昨夜、<鈴村和成x野村喜和夫「テロと三島と60年代」『テロの文学史 三島由紀夫にはじまる』刊行記念>というイベントに出かけた。

 

三島由紀夫のよい読者ではないし、昔、バンコクに住んでいた時は、彼の自決を現地の英字紙「Bangkok Post」が「MISHIMA HARAKIRI」と派手に報じたことに違和感を覚えていた。

 

けれど、『テロの文学史』を書かれた、鈴村和成 横浜市立大名誉教授と、『証言と抒情 詩人石原吉郎と私たち』などを書かれた、詩人の野村喜和夫さんの、三島由紀夫や60年代の文学をめぐる対談は大変おもしろかった。

 

ああ、なるほど、と納得することも多かった。

 

20人ぐらいの観客は熱心に聞き入り、ノートを取っている若者もいた。

 

わたしも、イベントの後、衝動的に『テロの文学史』を購入してしまった。

 

 

 

イベントが始まる前に、「恩送りコーヒー」で有名になった、「やなか珈琲店」に行ったら、店長さんが「やなか珈琲店」から独立し、場所も内装もそのままで、「こはぜ珈琲」店となっていた。(下北沢では店がころころ変わるのだ)

 

店主さんはニコニコしながら、ポイントがたまると自分以外の別の誰かに一杯のコーヒーをプレゼントできる、「恩送りカード」を新しいものに切り替えてくれた。

 

なんだか、久しぶりに、とっても下北沢な夜だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


オー カナダ!

2016-04-06 | 色々な思い

トロントに2、3日滞在したことがあるだけなので、カナダのことは全く何も知らない。

 

昨日、40年以上カナダに住んでいる人とお墓詣りに行って、ランチをしながら様々な話を聞くと、驚くことばかりだった。

 

彼女は、世界中が右翼化する中で、リベラル希望の星である、ジャスティン・トルドー首相が大好き。

 

しかも、首相は、44歳という若さで、イケメン。趣味はボクシングで、左肩には小さな刺青。

 

トルドー首相は、ピエール・トルドー元カナダ首相の長男で、30歳までは教師をしていた。

 

2008年にカナダ自由党に当選し(その時のスタッフは美人の妻のみ)、その後、2013年に党首に就任し、2015年に、9年続いた保守党政権を終わらせ、首相になった。

 

選挙中は、中間層の底上げ、若者の教育問題、移民・難民・マイノリティーの平等、気候変動問題への取り組みなどを訴えた。

 

そして、首相に就任すると、長年虐げられてきたネイティブに謝罪し、公約どおり、閣僚を男女同数にした。

 

しかも閣僚は様々なバックグラウンドの人たちを起用し、彼らの使用言語も、英語、フランス語、アラビア語、ヒンズー語、ウクライナ語、ポーランド語、イタリア語など多岐に渡る。

 

彼女から、防衛担当の閣僚は、頭にターバンを巻いたシーク教徒だ、と聞いたわたしは思わずのけぞった。えーっ、ほんと?

 

オバマ大統領とも気が合い、「バラクと呼んでくれ」と言われ、カナダ首相としては19年ぶりにホワイトハウスに正式に招待された。

 

けれど、アメリカ軍主導によるイラク空爆からは撤退し、筋を通すところは筋を通した。

 

また、首相就任後に、シリアから到着した難民たち163人を空港で出迎えてこう言ったそうだ。「もう家にたどり着いたから、安全だよ」

 

彼女は、今の首相を見ていると、「This is Canada!」という気がすると言い、最近のニッポンの右翼化を嘆いた。

 

わたしも、話を聞きながら、今のニッポンを思って、暗い気持ちになった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


雨の日の、散歩。

2016-04-04 | 動植物

犬は、散歩が大好きだ。

 

メルシーに、「散歩、行く?」というと飛びついてきてはしゃぐ。

 

けれど、彼は、雨や雪は大嫌い。

 

今朝は、わたしの都合で、一番激しく降っているときに散歩にでた。

 

と、犬は、石垣におしっこをひっかけると、へたり込んでしまった。

 

そして、全身で表現した。ぃやだ、行きたくない。

 

仕方がない。公園口まで抱いて連れて行った。

 

大雨の中、長靴、ビニールの巻きスカート、カッパといういで立ちで犬を抱く初老の女・・・・・・まったくポエジーのかけらもない・・・・・・

 

公園口で用をたした犬は、またしてもへたり込む。

 

いつもならルンルンで公園を散歩するのに・・・・・・

 

仕方がない。犬を抱いて、家の方に向かう。

 

途中、乾いた土のあるところで犬をおろす。

 

再び用をたした犬に、帰ろうか、と言うと、犬は家を目指して歩き始めた。

 

毛がふわふわの時は年を感じさせないが、頭がびしょびしょでぺっちゃんこになった犬は、すっかりおじいさん。

 

ああ、いつの間にかメルシーも老いたなあ、と思った・・・・・・

 

みんな、知らないうちに、年を取る・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


正直わんこ

2016-04-02 | 動植物

メルシーの餌は、ドッグフードとキャベツとチキン。

 

犬は、まず、大好物のチキンとキャベツを食べてから、カリカリと音をさせてドッグフードを食べる。

 

食べ終わった後に、「おいしかった?」と尋ねると、彼は、満足そうな顔で首を高々と上げ、口のまわりを舌でなめる。

 

それが、「おいしかったよ」という答。

 

子犬の時からの、「おいしかった」儀式。

 

わたしがいる時は、毎回尋ねる。と、毎回同じようにする。

 

10年続く、不思議な儀式。

 

が、最近、メルシーは年のせいか(11歳)、散歩の時の排泄で、キバルようになった。ウンチもカチカチ。

 

ドッグフードを前の晩からふやかしてやるようにすると、ギバルこともなく、上等のウンチが現れる。

 

ところが、彼は、ふやかしたドッグフードの時は、「おいしかった?」と尋ねると、下を向いて返事をしない。

 

ためしにカリカリのドッグフードを与えると、首を上げ、満足そうな顔で口のまわりを舌でなめてうれしそうな顔をする。

 

今朝、メルシーは、ふやかしたドッグフードをもらった。

 

食後、「おいしかった?」と尋ねると、しゅーっと下を向いて返事をしない。目も合わせない。

 

おやつに、ドッグフードを数粒もらったときは、カリカリと音をたててうれしそうに食べる。

 

犬は、ほんとうに正直。

 

そして、いつも「今ここ」。

 

正直わんこから、たくさんのことを学ぶ。