らんすぴらしよぉん(l'inspiration) 

田窪与思子のインスピレーション
(L'inspiration de Yoshiko Takubo)

野良猫

2015-02-28 | 動植物

先日、老母の家の近くで、野良猫に遭遇した。

 

挨拶をしたら、睨みつけられた。

 

今日は、自宅近くで、野良猫に遭遇した。

 

挨拶をしたら、逃げられた。

 

愛情を注いでくれる飼い主のいない野良猫は、警戒心が強い。

 

愛されて甘やかされている飼い猫は、臆病だ。

 

野良猫から見れば、飼い猫はフツウじゃない。

 

飼い猫から見れば、野良猫はフツウじゃない。

 

飼い犬は、野良猫をどう思っているのだろう・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


レモン

2015-02-27 | スケッチ

無農薬の柑橘類を頂いたので、シトロン・プレセを飲むことにした。

 

レモンを絞り、ガラス・コップにレモン汁を入れ、ミネラルウォーターを注いだ。

(パリのカフェでは、レモン汁の入ったガラス・コップにカラフに入った水道水が付いてくる。)

 

砂糖は入れない。

(パリのカフェでは、砂糖が付いてくる。二袋も三袋も付いてくる。)

 

酸っぱいだろうなあ。

 

飲む前から、唾液が出た。

 

飲んでいる途中も、唾液が出た。

 

飲んだ後も、唾液が出た。

 

おいしかった。

 

これで少しはシミが消えるかしら・・・・・・

 

何となく、玄米おにぎり、という雰囲気ではない。

 

朝食は、豆乳入りシナモン・ドーナッツとクルミと紅茶にした。

 

 

 

突然、高村光太郎(1883-1956)の「レモン哀歌」という詩を思い出し、古い新潮文庫を取り出した。

 

<そんなにもあなたはレモンを待つてゐた

かなしく白くあかるい死の床で

わたしの手からとつた一つのレモンを

あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ

トパアズいろの香気が立つ

その数滴の天のものなるレモンの汁は

ぱつとあなたの意識を正常にした

あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑う

わたしの手を握るあなたの力の健康さよ

あなたの咽喉に嵐はあるが

かういふ命の瀬戸ぎはに

智恵子はもとの智恵子となり

生涯の愛を一瞬にかたむけた

それからひと時

昔山てんでしたやうな呼吸を一つして

あなたの機関はそれなり止まつた

写真の前に押した桜の花かげに

すずしく光るレモンを今日も置かう         >

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


雨粒

2015-02-26 | ポエム

雨の中、

 

川沿いの道を歩いた。

 

雨粒が落ちてきた。

 

つぎつぎと落ちてきて、

 

傘の上で音をたてた。

 

川面には、たくさんの丸い波。

 

小さい波、大きい波・・・・・・

 

雨粒は、川と一体になって、

 

海に向かった。

 

わたしも、雨粒。

 

 

 

 

詩集、<スケッチ>より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


小皇帝

2015-02-25 | スケッチ

歩いていると、幼稚園の送迎バスに遭遇した。

 

中は、ガラガラ。

 

今、子供の数は80年代の約半数近くまで減少しているそうだ。

 

若年女性が2010年時点の半数に減る2040年になると、ますます少子化が進むだろう。

 

ニッポンの未来は淋しい・・・・・・

 

 

 

いつだったか、とある駅近くのお菓子屋さんの2階にあるカフェに入ったことがある。

 

外側がよく見える窓際の席に座り、サンドイッチ・セットを注文した。

 

本を読んでいると、孫らしき男の子を連れたおばあさんが入ってきた。

 

男の子は、窓の傍に座りたい、と言った。

 

おばあさんは、空いていないのだから、こちらに座りましょうと壁側の席に座ろうとした。

 

と、男の子は、駄々をこねはじめた。嫌だ、嫌だ、窓のそばに座る。

 

おばあさんが、空いてないんだから、仕方ないでしょ、と言い聞かせても、男の子は大声で言い張った。嫌だ、嫌だ、窓のそばに座る。

 

彼は、地団太を踏みながら、大声で喚いた。嫌だ、嫌だ、窓のそば。

 

カフェにいた客全員の注目を浴びても、喚いた。嫌だ、嫌だ、窓のそば。

 

あまりにウルサイので、わたしは、おばあさんに、代わりましょうか、と言った。

 

おばあさんは恐縮し、わたし達は席を代わった。

 

彼女が、ありがとうは? と言っても、男の子は、知らん顔で、彼女は、わたしにペコペコ謝った。

 

ウエートレスが来ると、男の子はキッシュが食べたい、と言った。

 

ウエートレスが、今日は終わりました、と言うと、男の子は言った。嫌だ、キッシュ。

 

おばあさんが、無いのだから別の物にしましょう、と言っても聞かない。嫌だ、キッシュ。

 

男の子は、キッシュ、キッシュと喚き始めた。

 

途方にくれたおばあさんは、ワガママばかり言うのなら帰ります、とむずかる子供を引きずるようにして、店内を後にした。

 

気まずい沈黙が店内を支配した・・・・・・

 

たぶん、彼は、甘やかされた一人っ子なのだろう。

 

中国でも、一人っ子政策のお蔭で、甘やかされた一人っ子ばかりになってきたそうだ。

 

そんな男の子は、小皇帝と揶揄される。

 

ニッポンでも小皇帝が増えているが(首相も小皇帝だしぃ・・・)、まだまだ良い子たちもたくさんいる。

 

が、ニッポンの社会では格差が広がり、それが子供たちの世界にも影を落としている。

 

子供の6人に1人は貧困だといわれ、7人に1人の小中学生が経済的理由により就学困難と認められている。

 

けれど、豊かなニッポンの、教育支出の公費負担割合は、先進国の中でとても低いそうだ。

 

せめて高等学校までは、授業料が無料になればいいのに、と思う。

 

子供がたくさんいて、みんな、平等がいい・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


真夜中のカンパン

2015-02-23 | スケッチ

夜なべ仕事をしていたら夜中になり、お腹がすいた。

 

電気釜のタイマーは、朝6時半にセットしてあった。

 

なるべく、夜8時以後は物を食べないようにしているが、冷蔵庫の中を覗いてしまった。

 

食べたいものはなかった・・・・・・ベジミート料理やお味噌汁の残り、卵、豆乳、味噌、ゴマ豆腐、調味料、梅干し、玉ねぎ、人参、ジャガイモ、キャベツ、セロリ、小松菜、サラダ菜・・・・・・

 

果物は切らしていて、プルーンしかない。

 

玄米せんべいや砂糖なしビスケットも切らしていた。

 

クルミもない。

 

玄米ラーメンはあったが、そういう雰囲気ではない。

 

ペペロンチーノを作るのはおっくうだ。

 

仕方がない・・・・・・麦コーヒーを飲みながら、コーンフレークに豆乳をかけたものを食べた。

 

それでも、お腹がすいていた。

 

地震用の食物をストックしている戸棚を開けた。

 

と、カンパンが目に入った。

 

黒ゴマ入りの、カンパン。

 

100g当たり、411カロリー・・・・・・

 

気が付くと、リビングでむしゃむしゃカンパンを食べている私がいた・・・・・・(ほんとうは、アップルパイが食べたかった・・・・・・)

 

カンパンの袋には、「食べておいしく備えて安心」と書いてあった・・・・・・

 

明日スーパーに行ったら、カンパンをたくさん買っておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


カラスがグワーッ

2015-02-21 | スケッチ

朝、犬と散歩に出た。

 

と、公園の木の上でカラスが鳴いた。

 

グワーッ・・・・・・

 

カァではなく、低くしゃがれた声で、グワーッ。

 

思わず、木の上を見上げた。

 

と、近くにいた小学生が言った。

 

おい、カラス。そんな声で鳴くんじゃないよ。もっとちゃんと鳴け!

 

思わず、微笑んだ。

 

老いたカラスなのだろうか・・・・・・

 

老いたカラスはどこへ行くのだろう。

 

都会で、カラスの屍を見たことはない・・・・

 

自然の理はすごい・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ほんとうの朝

2015-02-19 | ポエム

雨戸の閉まった部屋は暗いのに、

 

朝が来た、と犬が知らせに来た。

 

けれど、それは、ほんとうの朝ではない。

 

地球では、戦争が起きている。

 

テロもある。

 

地上が天国になるまで、それらは続くだろう。

 

地上が天国になると、ほんとうの朝がやって来る。

 

ほんとうの朝を迎えると、人々の悲しみは癒され、

 

顔には、微笑みが現れ、笑いが起きる。

 

わたし達の朝は、ほんとうの朝ではなければならない。

 

本来、わたし達はみな、歓喜で目覚めなければならない。

 

本来、わたし達はみな、幸せになるべく生まれた。

 

もうすぐ、闇夜が明け、地球にほんとうの朝が来る、と思いたい。

 

今宵は、新月が光るだろう・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Eメールの記号&絵文字

2015-02-16 | 色々な思い

スマホに文字を入力するのに悪戦苦闘をしている。

 

だから、記号の組み合わせや絵文字やデコメなんて、とても無理。

 

けれど、最近は、おばさん友達からのメールにも、記号や絵文字やデコメがふんだんに使用されていて、思わず微笑んでしまうことがある。

 

 

先日、ぱらぱらと「ロイヤル英文法」という本をめくっていて、驚いた。

 

本の付録に、英語のEメールのemoticon(エモティコン)が載っていたのだ。

 

<いくつかの記号を合わせて書き手の気分を表現する符号>を英語ではemoticonというのだそうだ。

 

そこには、いくつかの例が掲載されていた。

:ー) (幸せです)、   :ー( (悲しい)

:ー< (とても悲しい)  :ー)(ウインク)

:-| (うんざり)    :ーI (フーム)

:-O  (ショック、驚き) 8-O (すごいショック)

:-D (笑い)      :-& (何も言えません)

 

国が変われば、記号の組み合わせも変わる。

 

そういえば、この中のいくつかが、アメリカの友人からのメールにあった・・・・・・

 

 

わたしの母の世代は、携帯電話を受けるのが精いっぱいで、メールなどしようとすら思っていない。 

 

インターネットの発達で、世代間のコミュニケーション・ギャップはかえって広がっているのかもしれない・・・・・・

 

8-O!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2015-02-15 | ポエム

たくさんの道がある。

 

賑やかな大通り。

 

ひっそりとした小径。

 

くねくね曲がった道。

 

どの道を歩いても、

 

道草をしても、

 

さっさと歩いても、

 

ゆっくり歩いても、

 

独りで歩いても、

 

誰かと一緒でも、

 

行き先は、同じ。

 

いつかたどり着く、永遠の今。

 

 

 

 

詩集、<みんな、「わたし」。>より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


もうすぐ、春がやって来る。

2015-02-14 | ポエム

マグリットの絵のような、青い空の下、

 

川沿いの道を、歩いた。

 

反対側から、自転車に乗った子供たちが、やって来た。

 

全力疾走。

 

風になびく、髪。

 

大きく膨らむ、ユニフォーム。

 

凍てつく空気も、なんのその。

 

太陽光が、子供たちを照らし、笑い声が、こだまする。

 

みんな、元気。

 

みんな、幸せ。

 

桜の木々には、たくさんの芽。

 

もうすぐ、春がやって来る。

 

冬の後には、春が来る。

 

必ず、来る。

 

人生と、同じ。

 

 

 

 

詩集、<みんな、「わたし」。>より

 

 

 

 

 


2015-02-13 | ポエム

箒を、

 

棕櫚の、皮の繊維を束ねた箒を、

 

手作りの、工芸品のような箒を、買った。

 

Made in Japan!

 

軽くて、きれいに掃ける。

 

電気は、不要。

 

エゴが、エコ! と得意がる。

 

またがれば、空も飛べそうな立派な、箒。

 

そんな箒を、買った。

 

 

 

 

詩集、<スケッチ>より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


下北沢 (2)

2015-02-12 | 場所

「午前十時の下北沢」

 

店には、シャッター。

 

劇場は、眠ったまま。

 

ライブハウスは、仮眠中。

 

路地では、猫が毛繕い。

 

喫茶店では、閑古鳥が鳴く。

 

サラリーマンは、丸の内。

 

ジーンズ姿の若者が、

 

背中を丸めて通り過ぎるよ、下北沢。

 

午前十時の下北沢は、

 

時の消えた、不思議な空間。

 

森茉莉の亡霊、闊歩する。

 

 

 

 

詩集、<みんな、「わたし」。>より

 

 

 

 

久しぶりに、下北沢を通った。

 

午前ではなく、午後。

 

町は落ち着きがなく、よく行っていた店がたくさん消えていた。

 

森茉莉さんが愛した、大きな栗饅頭で有名な「青柳」も消えて、ブティックになっていた。

 

今度行った時は、そのブティックも消えているかもしれない。

 

変わらぬものなどなにもない、というが、最近は色々なことが変わり過ぎて、ついて行けない・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


漢字を見ながら思った・・・・・・

2015-02-11 | 色々な思い

漢字が苦手だ。(特に、書道の、中国古典の臨書は大の苦手。)

 

けれど、日本語は、漢字とひらがなとカタカナから成り立つ。

 

漢字は、中国文字だ。

 

ひらがな(女手)は、和歌や和文の生まれた平安時代に確立された。

 

それ以前は、空海だって中国文字のみで手紙を書いていた。

 

「日本語とはどういう言語か」(石川九楊 著)によれば、<カタカナは漢詩漢文に挟み込まれた「異和」であり、漢詩漢文を開き、新しい日本文・漢詩漢文訓読分を作り上げた助詞「テニヲハ」の象徴である。>そうだ。

 

また、同じく「日本語はどういう言語か」の下記の箇所を読んで、考え込んでしまった。

 

<計算機を用いた推計だからとうてい信憑できるとは思えないが、縄文時代末には七万五千八百人であった弧島人口(小山修三)が古墳時代末には五百四十万人、その間の渡来者数百五十万人(埴原和郎)とする興味深いデータがある。渡来者は、当然、半島および大陸から弧島に渡ったきた。この渡来人たちは何語を話したか? 大陸語や半島語であろう。彼らの言語はどこへ消えたか? 消えずに、日本語へと吸収されたはずである。・・・・・・>

 

そして、<日本には、秦始皇帝の使者で方術士、徐福が三千人を率いて東海に向かったという伝説が各地に残る>そうだ。

 

今、日中韓の関係はとてもぎくしゃくしている。

 

けれど、上記の数字がある程度本当であれば、現代の日本人がみな純粋な縄文人とは思えない。

 

ほとんどの日本人の中には、大陸や半島の人のDNAも潜んでいるはずだ。

 

そして、中国文字は漢字として日本語になった。

 

日本人の名字は、たいてい中国文字で構成されており、在日中国人を攻撃する極右の人も、中国文字である漢字を捨てることは不可能だし、先祖は渡来人かもしれない。

 

極右の人たちも、書き言葉には、中国文字であるところの漢字を使用し、中華料理であるところのチャーハンや餃子が大好物だったりする。

 

また、いくら漢字が苦手でも、新聞や本がひらがなとカタカナだけで構成されると、とても読みにくいし意味を把握するのが難しい。

 

様々なものが融合され、統合されて、日本語も日本人も成り立っている。

 

お互い、法律をきちんと守った上で、漢字や米を共有する東アジアの人たちがもっと仲良くすれば良いのに、と漢字を見ながら思ったが、国家としての中国はかなりシタタカだしぃ・・・・・・ 

 

今日は「建国記念の日」だが、日本は、未だにアメリカの属国だしぃ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


読書

2015-02-09 | 本・文学

本棚をみれば「あなた」が分かる、という。

 

なるほど、そうかもしれない。

 

「失われた時を求めて」の中で、プルーストは書いている。

 

<私の本、それによって私は彼らに、自分自身のことを読む手段を提供するだろう。>

 

わたしも、いつも本の中に「わたし」あるいは「わたし」の居場所を探しているような気がする。

 

詩集の場合は、特にそうだ。

 

岩波文庫の「三好達治詩集」を読み始めたが、「雪」以外では、なかなか「わたし」が見つからない・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


あぶり出し

2015-02-08 | ポエム

小学生のころ、あぶり出しをした。

 

ミカンの汁を筆に染み込ませ、

 

紙に絵を描き、

 

乾かして、火にあてた。

 

と、見えなくなっていた絵が、あぶり出された。

 

今、光が、あぶり出しを始めた。

 

地球のあぶり出し。

 

光は、すべてをあぶり出す。

 

良いことも悪いことも、あぶり出す。

 

さあ、さあ、さあ、さーあ!

 

 

 

詩集、<スケッチ>より、

 

 

 

 

国家が危ない方向に突き進み、

 

町では奇妙な事件が勃発している。

 

まるであぶり出し。

 

これらのことは夜明け前の闇、と思いたい。

 

闇夜の後には美しい日々が待っている、と思いたい。

 

みんなに気付きが起きると社会は変わる、と信じたい。