らんすぴらしよぉん(l'inspiration) 

田窪与思子のインスピレーション
(L'inspiration de Yoshiko Takubo)

エクリチュール

2014-04-28 | ポエム

エクリチュールは、冒険。

 

鉛筆一本で、どこにでも行けるし、何にでもなれる。

 

アンドロメダ星雲にも行けるし、心の奥底にも入れる。

 

おばさんにも、お姫様にもなれる。

 

鉛筆一本で、自由になれる。

 

魂の解放もできる。

 

エクリチュールがなければ、とうの昔に、死んでいた・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


春の大掃除

2014-04-27 | スケッチ

家中の大掃除をした。

 

引っ越しの時にかなり減らしたのだが、まだ、部屋の隅、2メートル位に並べられた本棚の、前列と後列に本がぎっしりつまっている。

 

本を全て取り出し、本棚を移動させ、掃除機をかけ、棚と本をサッサッサで拭いた。

 

戻すときは、再読したい本を手前に置いた。

 

もう、いらない、と思うものは、ブックオフ用に積み上げていった。

 

ブックオフが受け取ってくれなさそうなものは、図書館の交換本コーナーに持って行こう。

 

思ったより時間がかかった。

 

きちんと分類され、ぴかぴかに磨かれた本を眺めてご満悦・・・・・・。

 

けれど、ポストイットだらけの本に書かれていたことを何も覚えていないことに気付き、悲しくなった・・・・・・。

 

読んだのに、タイトルを忘れていることもある。

 

来世は頭の良い子に生まれよう・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


鏡の不思議

2014-04-26 | スケッチ

駅に隣接したカフェに入った。

 

奥のテーブル席に座った。

 

正面に、PC用のコンセントが並んだ、おひとり様用の細長いテーブル席があった。

 

一番隅の席に、全く姿かたちが同じ男性が二人並んでいて、ぎょっとした。

 

一人が、右手でPCのマウスを動かせば、もう一人は左手でマウスを動かす・・・・・・。

 

一人が、左手でコーヒーを飲めば、もう一人は、右手でコーヒーを飲む・・・・・・。

 

男性の隣が、鏡の壁で、鏡には男性が映っていたのだ。

 

なんだか、シュールな光景だった。

 

そういえば、ベルサイユ宮殿には鏡の間があった・・・・・・。

 

帰宅して三面鏡に顔を突っ込むと、たくさんの「わたし」がいた・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「ブッダのことば」:スッタニパータ

2014-04-24 | 色々な思い

傲慢になったり怒りの感情が湧いて来たりすると、心の赤信号が点滅する。

 

そんな時は、岩波文庫の「ブッダのことば(スッタニパータ)」中村元訳を読み返す。

 

昔の俗語の一種であるパーリ語で書かれた、「ブッダのことば」が分かりすい日本語に訳されていて、読むたびに、「犀の角のようにただ独り歩め」、と自分を叱咤激励する。

 

それは<仏教の多数の諸聖典のうちでも、もっとも古いものであり、歴史的人物としてのゴータマ・ブッダ(釈尊)のことばにもっとも近い詩句を修正した一つの聖典である>。

 

そして、それは、<中国や日本の仏教にはほとんど知られなかったが、学問的には極めて重要>であり、<これによって、われわれはゴータマ・ブッダその人あるいは最初期の仏教に近づきうる一つの通路をもつ>ことができる。

 

たとえば、八、慈しみの章にはこうある。

 

143 <究極の理想に通じた人が、この平安の境地に達してなすべきことは、次のとおりである。能力あり、直く、正しく、ことばやさしく、柔和で、思い上がることのない者であらねばならぬ。>

 

144 <足ることを知り、わずかの食物で暮し、雑務少く、生活もまた簡素であり、諸所の感官が静まり、聡明で、高ぶることなく、諸所の(ひとの)家で貪ることがない。>

 

146 <いかなる生物生類であっても、怯えているものでも強剛なものでも、悉く、長いものでも、大きなものでも、中くらいのものでも、短いものでも、微細なものでも、粗大なものでも、

 

147 <目に見えるものでも、見えないものでも、遠くに住むものでも、近くに住むものでも、すでに生まれたものでも、これから生まれようと欲するものでも、一切の生きとし生けるものは、幸せであれ。>

 

153 <諸々の邪まな見解にとらわれず、戒を保ち、見るはたらきを具えて、諸々の欲望に関する貪りを除いた人は、決して再び母胎に宿ることがないであろう。>

 

また、五戒は、下記のように記されている。

 

400 <(1)生きものを害してはならぬ。(2)与えられないものを取ってはならぬ。(3)嘘をついてはならぬ。(4)酒を飲んではならぬ。(5)淫事たる不浄の行いをやめよ。(6)夜に時ならぬ食事をしてはならぬ。>

 

あゝ、解脱への道は遠い・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「水中花」 by 伊藤静雄

2014-04-23 | 本・文学

プルーストの「失われた時を求めて」には、ムスメ、キク、キモノ、日本風サラダ、墨絵、水中花など、日本語の言葉が出てくる。

 

水中花に感応し、水中花が欲しい、と思った。

 

と、たまたま読んだ、伊藤静雄さん(1906-1953)の詩集に、「水中花」という詩があった。

 

シンクロ! 

 

<「水中花」

 

水中花と言つて夏の夜店に子供達のために売る品がある。木のうすいうすい削片を細く圧搾してつくつたものだ。そのまゝでは何の変哲もないのだが、一度水中に投ずればそれは赤青紫、色うつくしいさまざまの花の姿にひらいて、哀れに華やいでコップの水のなかなどに凝としづまつてゐる。都会そだちの人の中には瓦斯燈に照らしだされたあの人工の花の印象をわすれずにゐるひともあるだらう。

 

今歳水無月のなどかくは美しき。

軒端を見れば息吹のごとく

萌えいでにける釣しのぶ。

忍ぶべき昔はなくて

何かをか吾の嘆きてあらむ。

六月の夜と昼のあはひに

万象のこれは自ら光る明るさの時刻。

遂ひ逢はざりし人の面影

一茎の葵の花の前に立て。

堪へがたければわれ空に投げうつ水中花。

金魚のかげもそこに閃きつ。

すべてのものは吾にむかひて

死ねといふ、

わが水無月のなどかくはうつくしき。          >

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ニッカポッカ

2014-04-22 | スケッチ

各駅停車の電車に乗っていた。

 

ぼんやりと足元を見ていた。

 

と、黄土色のニッカポッカが乗って来た。

 

紫のブラウスと合わせて、パリで着ると素敵だろうな、と思いながら顔をあげると、怖そうなとび職風のオジサンがいた。

 

ニッカポッカは、英語では、knickersあるいは Knickerbockersと呼ばれ、野球やゴルフなどのスポーツウエアで、もともとはオランダからアメリカに移住した人が履いていたブリーチーズのことをさすそうだ。

 

ニッポンでは、なぜか、工事現場で働く人やとび職さんが着ている。

 

色々な色があって、おしゃれだと思うのだが、街で着る勇気はない。

 

もうないと思うけれど、もしも、また外国に住むことがあれば、一着、持っていきましょか・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「博学と無学」 by 山之口獏

2014-04-21 | 本・文学

山之口獏さん(1903-1963)の詩集を読んでいたら、にんまりする詩があった。

 

<「博学と無学」

あれを読んだか

これを読んだかと

さんざん無学にされたしまった揚句

ぼくはその人にいった

しかしヴァレリーさんでも

ぼくのなんぞ

読んでいない筈だ>

 


有名人

2014-04-20 | スケッチ

ある駅の傍にあるスターバックスの前を通り掛かると、外のテーブルで、外国の人と日本人が大声で話していた。

 

日本人は、小澤征爾さんだった。

 

大勢の人が駅に向かい、大勢の人が駅から出てきたが、立ち止まったのは、「わたし」だけ。

 

トウキョウの人は有名人に慣れっこなのさ・・・・・・。

 

小澤征爾の熱狂的なファンの友人にメールで教えてあげようか、と思ったが、止めた・・・・・・。

 

晩春だというのに、肌寒い日が続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


プラットフォームの草

2014-04-19 | 動植物

大人だけど、こどもの国駅に向かった。

 

長津田で、こどもの国線に乗り換えた。

 

駅のプラットフォームに、草があった。

 

地方に来たようで、うれしかった。

 

駅員さんが抜いていなくて、うれしかった。

 

庭に雑草が生えると、すぐに抜く人がいる。

 

手入れの行き届いた庭は美しいが、雑草が生えミミズが生息しているような庭に親近感を覚える。

 

いつか、再び庭のある家に住む機会があれば、雑草ボウボウの不耕起農業にチャレンジしてみようかしらん・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


変なヒト

2014-04-18 | ポエム

まっすぐ前を向いて早足で歩いていたら、奇妙な空気を感じ、後戻りした。

 

見ると、人ではないヒトが読書をしていた。

 

真夜中だったら、ぎょっとしただろう・・・・・・。

 

街の人達はこのベンチに座るのだろうか・・・・・・。

 

再びこの街を通る時には、一緒に読書をし、写真を撮ってもらおう・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


空からウンチがぁ・・・・・・。

2014-04-17 | スケッチ

八重桜を見ながら歩いていると、いいことなど何もないのに、幸せな気分になった。

 

あゝ、euphoria・・・・・・。

 

と、突然、空からウンチが降ってきた。

 

お気に入りのヨットパーカーに、ウグイス色のウンチがぁ・・・・・・。

 

一瞬の出来事に動揺し、ウンチをした鳥を確かめることを忘れ、近くのホームセンターのトイレでパーカーを脱いで、水洗いした。

 

帰宅して、パーカーを洗濯した。

 

幸い、シミにはならなかった。

 

「わたし」は、ウンがいいウンがいい・・・・・・チッ、チッ、チッ・・・・・・。

 

春の日は穏やかで、空からウンチが降ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


だぁ、だぁ、だあ、メルシーだあ!

2014-04-16 | 動植物

 

 

だぁ、だぁ、だあ、メルシーだあ、と微笑んだ。

 

犬は、わたしを見上げて、しっぽを振った。

 

調子に乗って、だぁ、だぁ、だあ、メルシーだあ、と言い続けたら、

 

犬は、あくびをした。

 

モップのようになっていた犬を散髪に連れて行ったら、

 

貴公子のようになった・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


こんぺいとう

2014-04-15 | スケッチ

お煎餅のカンカンに、こんぺいとうが入っていた。

 

一粒だけ口に入れた。

 

口の中に、懐かしい甘さが広がった・・・・・・・。

 

ニッポン人は古来より星を食べる、と悦に入った。

 

が、こんぺいとうは、カステラなどとともに、16世紀にポルトガルからニッポンに伝えられたのだそうだ。

 

ニッポン人は、外国のものを取り入れ、それがニッポン独自のもののようにしてしまう才能がある。

 

わたし達は、統合文化人なのだ・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


線路

2014-04-14 | ポエム

「わたし」は、JRの、と言う、線路を、

 

父は、省線の、と呼んでいた。

 

母は、国鉄の、と呼ぶ。

 

線路は、どこまでも、続かない・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


卒業式

2014-04-13 | スケッチ

大学を出て、何十年も経つ。

 

が、この度、久しぶりに卒業式に臨み、卒業証書なるものを頂戴した・・・・・・。

 

 

ある時、日本語は美しい、と思った。

 

が、学生のころは、国語が苦手だった。

 

その上、パソコンを利用するようになって、ますます漢字が書けなくなっていた。

 

一念発起し、書道の専門学校に入学した。2011年のことだ。

 

スパルタで、楷書、行書、草書、かななどを習い、2年で卒業できるコースを取ったのだが、忙しく、1年ほど休学して、復学した。

 

が、昨年、卒業制作を仕上げるころに老母が入院し、やはり卒業は無理かしら、と諦めかけていたが、なんとか、今春、卒業できた。

 

久しぶりに、式辞だの謝辞などを拝聴し、「仰げば尊し」と「蛍の光」を斉唱し、謝恩会まで出席してしまった。

 

けれど、相変わらず下手な字しか書けない。小さい頃から書道を習ってきた若い級友たちの足元にも及ばない。

 

それでも、80歳ぐらいになって、「気韻」のある字が書ければ・・・・・・と月1、2回は習いに行くつもり・・・・・・。

 

フランスにいた時、筆跡で性格を分析する企業があったが、ほんとうに、字は人を表すのだろうか・・・・・・。