らんすぴらしよぉん(l'inspiration) 

田窪与思子のインスピレーション
(L'inspiration de Yoshiko Takubo)

幸せの泉

2013-10-31 | ポエム

幸せの泉は、愛と豊かさの、泉。

 

地図にはない。

 

泉は、「わたし」の中にある。

 

水を、ちょろちょろ出しながら、

 

見出されるのを、待っている。

 

今か、今か、と待っている。

 

噴水は、只今、調整中。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詩集、<みんな、「わたし」。>より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


その犬は、自分を犬と思っていない。

2013-10-29 | 動植物

わんわん。わんわん。

 

その犬は、自分を、犬と思っていない。

 

イヌ科の哺乳類に分類されていることも、知らない。

 

犬である、という認識もない。

 

犬、という言葉も知らない。

 

猫、と名付けられても、尻尾を振るだろう。

 

けれど、犬は、100%犬。

 

完全で、完璧な、存在。

 

存在するだけで、愛される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詩集、<みんな、「わたし」。>より

 

 

 

 

 


紙芝居

2013-10-28 | ポエム

話を、考える。

 

絵を、描く。

 

色を、付ける。

 

役を、演じる。

 

役になりきると、拍手喝采。

 

パチパチ。パチパチ。

 

人生なんて、猿芝居の紙芝居と、

 

ほんとうの「わたし」が、笑う。

 

ふっ、ふっ、ふっ。

 

「桃太郎の鬼」は、「わたし」の鬼。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詩集、<みんな、「わたし」。>より


立ち止まる。

2013-10-27 | ポエム

立ち止まって、

 

「わたし」が、創りだした人生を見る。

 

立ち止まって、

 

「わたし」に、呼応した世界を感じる。

 

変えたければ、「わたし」を変える。

 

「わたし」が変われば、世界が変わる。

 

宇宙は、シンプル。プル。プル。プル。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詩集、<みんな、「わたし」。>より

 

 

 

 

 


心はどこにあるの?

2013-10-26 | ポエム

心はどこにあるの?

 

頭を抱える人の心は、頭にあって、

 

胸が痛む人の心は、胸にあって、

 

腹が大きい人の心は、腹にある。

 

心は世界で、世界は心。

 

心が変わると、世界が変わる。

 

 

 

 

 

 

 

 

詩集<みんな、「わたし」。>より

 

 

 

 

 


夕暮れ

2013-10-25 | ポエム

夕暮れが、好き。

 

夕暮れは、

 

山でも、海でも、都会のジャングルでも、

 

高級住宅街でも、貧民街でも、美しい。

 

夕暮れを見ると、

 

空の向こうの、ほんとうの故郷を想う、

 

甘く切ない感覚が、たちあがる。

 

晩年は、西南の角部屋に、住む。

 

 

 

 

 

 

 

 

詩集、<みんな、「わたし」。>より

 

 

 


キャベツの穴

2013-10-24 | ポエム

キャベツに、穴があいていた。

 

ふっ、ふっ、ふっ。

 

虫さんは、「わたし」と同じものが、好きなのね。

 

農薬が付いていないと、おいしいよね。

 

むしゃ、むしゃ、むしゃ。

 

ふっ、ふっ、ふっ。

 

 

 

 

 

 

 

 

詩集、<みんな、「わたし」。>より

 

 

 

 

 


レトロな三つ編み

2013-10-23 | スケッチ

プラットフォームに、長い髪を三つ編みに結った娘さんがいた。

 

スマートフォンをいじり、ジーンズをはいていたが、レトロな雰囲気を醸し出していた。

 

横顔しか見えなかったが、メガネもレトロな感じで、三つ編みによく似あっていた。

 

まるで、竹久夢二の版画の世界から抜け出したような娘さんだった。

 

なぜか、門司の港を思い出していた・・・・・・。

 

と、電車が到着した。

 

彼女は、「わたし」の近くに座った。

 

えっ・・・・・・。

 

彼女は、娘さんではなかった。

 

おばさんだった・・・・・・。

 

そろそろメガネを買い替えた方が良いかもしれない、と思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


やさしい夕暮れ

2013-10-22 | ポエム

空が茜色に染まる、やさしい夕暮れに出合うと、

 

心が洗われる。

 

沈みゆく太陽は、みんなに、うったえる。

 

明日は、明るい、とうったえる。

 

みんなは、みんな、とうったえる。

 

だから、時々立ち止まって、夕暮れを見る。

 

やさしい夕暮れを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


無抵抗

2013-10-21 | ポエム

けんかをふっかけられても、無抵抗。

 

皮肉を言われても、無抵抗。

 

自慢話を聞かされても、無抵抗。

 

暑くても、無抵抗。

 

寒くても、無抵抗。

 

けれど、無抵抗に抵抗する、「わたし」がいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詩集<みんな、「わたし」。>より

 

 


小さな命

2013-10-20 | ポエム

その少年は、昆虫採集をしない。

 

虫を、殺さない。

 

蚊も、殺さない。

 

蠅や、ゴキブリさえも、生かしておく。

 

キャンプ場では、彼だけが、虫に刺されない。

 

蚊すらも、寄ってこない。

 

ちっぽけな虫にも、分かる。

 

この子は、命を大切にする、と。

 

 

 

 

 

 

 

 

詩集<みんな、「わたし」。>より


一本の鉛筆

2013-10-19 | ポエム

一本の鉛筆で、

 

絵が、描ける。

 

歌が、書ける。

 

詩も、生まれる。

 

一本の鉛筆で、

 

悲しみが、癒される。

 

愛が、伝わる。

 

魂が、自由になる。

 

一本の鉛筆があれば、

 

どこでも生きていける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詩集、<みんな、「わたし」。>より


2013-10-17 | ポエム

窓を開けると、

 

色々なものが、見える。

 

青い空が、見える。

 

鳥が、見える。

 

花が、見える。

 

醜いビルも、見える。

 

冷たい風も、入ってくる。

 

それでも、窓を開ける、心の窓を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詩集、<みんな、「わたし」。>より


犬との信頼関係

2013-10-16 | 動植物

老母の代わりに、メルシーの世話を始めて、2週間が経つ。

 

今のところ、彼との関係は良好だ。

 

彼は、「わたし」を信頼している。

 

朝は、目覚ましが鳴るまで、「わたし」を起こさない。

 

「わたし」が起きても、簡単な瞑想をしている間は、邪魔をしない。

 

が、ベッドから出て着替えを始めると、駆け寄ってきて甘える。

 

一緒に、雨戸を開けていく。

 

「お顔、ジャージャーね」、と言って洗顔をしている間も、傍を離れない。

 

身繕いを終え、台所でお湯を沸かし、両方の朝食の下ごしらえをしてている間は、台所の外でじっと待っている。

 

そして、「今日も、一日、いい子ちゃんしてるかなぁ」、と言うと、目を輝かせる。

 

「じゃあ、ご褒美だぁ」、と彼の餌入れと水入れを取りに行くと、うれしいうれしいスキップをしながらついてくる。

 

台所で、彼の朝食の支度をしている間は、大騒ぎでリビングの中をくるくる回る。

 

御馳走が出来、餌入れと水入れを所定の場所に運んでいると、飛び跳ねながらついて来る。

 

餌入れを置く前に、「お座り」、と言うと、大人しく、「お座り」をする。

 

そして、彼が、がつがつと餌を食べている間に、「わたし」も、紅茶を飲み始める。

 

食後、「おいしかった?」、と尋ねると、彼は下をぺろっと出して応じる。

 

何度も同じ質問をすることもある。

 

散歩は、朝は公園で夕方は庭、ということにした。

 

公園の時は、「サンポ」という言葉を使い、「庭」の時は、「オニワ」と言うが、彼は、それらを理解する。

 

「サンポ」の時は、門の方に向かい、「オニワ」の時は、庭に向かう。

 

彼は、「サンポ」が大好きで、クンクンと匂いを嗅ぎながら、近くの公園に向かう。

 

ただし、老母が溺愛し生後6か月以上経ってから散歩に連れて行き始めたので、他の犬に向かって吠える。

 

だから、彼には、犬の友達がいない。

 

人間の友達しかいないのだ。

 

用を足した後、「オウチ、帰ろう」、と言うと、彼は、家に向かって歩き出す。

 

帰った後は、「オシリ、キレキレ」、「アンヨ、ジャージャー」、と歌いながら、きれいにしてやる。

 

ブラッシングをしている間も、大人しい。

 

家事を終えて外出する前に、「あのさぁ、よしこさん、出掛けるけれど、お利口ちゃんでお留守番するかなぁ」、と尋ねると、「する、する!」、と飛びついてくる。

 

「じゃあ、お留守番ご褒美だぁ」、と鰹節をまぶしたキャベツを出し、バイバイ、と家を後にする。

 

6、7時間後、老母の家に戻り、玄関を開けると、尻尾を振って、飛びついて来て、甘える。

 

「お利口ちゃんしてたかなぁ」、と家の中を見ると、何も悪い事はしておらず、おもちゃすらも出掛ける前の位置にある。

 

「じゃあ、ご褒美だぁ」、と御馳走を与える。

 

その後、「オニワ、行く?」、と尋ねると、飛びついて来る。

 

庭で用を足し、朝と同じようにきれいにしてやる。

 

夜、「わたし」が本を読んでいると、傍に来て、フセをしている。

 

退屈すると、「わたし」のスリッパをくわえてきて、遊ぼう、と誘う。

 

おじさん達とは意思の疎通を欠くことが多いが、犬や幼児とは心が通い合う。

 

そのうち、マサイ族の人達のように、テレパシーの実験を犬としてみようかしらん・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


おじいさんのおしっこ

2013-10-15 | スケッチ

急行電車に、乗った。

 

次の駅に着くと、プラットホームに、インテリ風のおじいさんがいた。

 

白いシャツに、薄手のベージュのジャケットとズボン。

 

下を向いて、難しそうな本を読んでいた。

 

が、ズボンには、「おもらし」の跡が・・・・・・。

 

かなり濡れていた。

 

各駅停車を待っているのか、おじいさんは、急行電車には乗らなかった。

 

人は、皆、老いる。

 

そして、最後には、肉体を捨てて、ほんとうの故郷に帰る。

 

 

 

台風が近づいている。

 

フクシマが無事でありますように・・・・・・。