らんすぴらしよぉん(l'inspiration) 

田窪与思子のインスピレーション
(L'inspiration de Yoshiko Takubo)

市川団十郎さんの辞世の句

2013-02-28 | アート・映画・演劇

新しい歌舞伎座が出来るというのに、中村勘三郎さんに続いて、市川団十郎さんも亡くなった。

 

とても、残念だ。

 

葬儀で、長男の市川海老蔵さんが、パソコンに残されていたという、団十郎さんの辞世の句を発表した。

 

<色は空 空は色との 時なき世へ>

 

なんて、素敵な句なのだろう。

 

色は、シキともイロとも読める。

 

空は、クウともソラとも読める。

 

般若心経の「色即是空(シキソクゼクウ)空即是色(クウソクゼシキ)」も、故人が好きだった宇宙も、連想させる。

 

そして、時間がないと言われるあちらの世界への言及。

 

何だか、すっかり悟ってあちらの世界へ旅立たれた気がする。

 

最後に、悟りの境地であちらに逝けるということは、素晴らしい人生だった、ということだと思う。

 

合掌・・・心よりご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


シンプルに暮らす。

2013-02-26 | 色々な思い

一軒家から、半分のスペースのマンションに移り住む時、持ち物の三分の一を処分した。

 

引っ越し前は、連日、家具や本や衣類の処分に明け暮れた。

 

家具は、隣人や知人や古道具屋さんに引き取ってもらった。

 

本は、古本屋やブックオフや図書館の交換本コーナーに持ち込んだ。

 

食器類は、バザーに、そして、衣類は古着リサイクルに運び込んだ。

 

それでも、たくさんの物を粗大ごみとして棄てた。

 

まだ使える物を捨てるのは気分が悪かったが、不要な物と暮す気にはなれなかった。

 

昔の日本家屋は、とてもシンプルで機能的だった。

 

が、今、日本の家は、戦後の大量生産、大量消費の影響か、物で溢れている。

 

食器棚の中も、結婚式の引き出物、香典返し、お中元、お歳暮などで貰う食器で溢れている。

 

引っ越後、これからは、シンプルに暮らす、と決めた。

 

物を買うより、たまに、芝居や映画や展覧会に行く方が人生が豊かになる。

 

それでも、使わないが大好きな食器や仲の良い友人の引き出物などは、処分できなかった。

 

お雛様、50年以上前にもらった西洋人形、夫のスーツケース、父のライティングビューロー、母が描いた油絵や着物や陶器もまだ取ってある。

 

フランス関係の本は、みんな取ってある。

 

80歳ぐらいになったら、もっともっと断捨離をして、あちらの世界に帰ろうと思う。

 

掃除をした部屋で、音楽を聞いたり読書をしたりしながら、紅茶を頂くと、心が落ち着く。 

 

シンプルに暮すと、精神的に豊かになる気がする。

 

シンプルな生活は、幸せな人生への第一歩かもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


優先席

2013-02-24 | スケッチ

重い鞄を持って、電車に乗った。

 

優先席が空いていた。

 

席の前に立っていた人は、座りそうになかった。

 

座りたいなあ、と思いながら、じいさんばあさんがいないか、周りを見回した。

 

と、すでに座っている、元気そうなおばあさんが言った。「年取っているんだから、座りなさいよ。」

 

複雑な気持ちで、おばあさんに会釈をして、座った。

 

31歳宣言をしても、おばあさんの目は騙せない・・・

 

母の住む郊外の町に行くと、年寄りだらけ・・・

 

私の住む都内の町にも、年寄りが多い。

 

年寄りたちは、電車の優先席に座って都心のデパートに行ったり、日帰り旅行をしたりしている。

 

先日も、電車の中で、優先席に座っていたおばあさん達が、「明日は、年金だねぇ」、と楽しそうに話していた。

 

が、若者の現実は厳しい。

 

自民党の小泉政権下において、労働者派遣法が改正された結果、現在、労働者の30%以上が非正規就労となってしまった。

 

定年を迎えた公務員や会社員には、年金が支給されているが、就職できなかった若者たちは、ハケンかバイトでその日暮らし・・・

 

円安になっても、中国や東南アジアなどに進出した日系の工場がニッポンに戻ってくることはない。

 

東日本の土地は放射能に汚染されてしまい、被災地の復興も遅れている。

 

アベノミクスのおかげで、物価は上がるが、給与所得は上がりそうにない・・・

 

何か、皆が幸せになるシステム、共産主義でもなく資本主義でもないシステムが構築されていかないかしら・・・

 

皆が、助け合い、与え合う、持続可能な社会・・・

 

小さな試みの点が、線となり面となって、全国に広がっていく・・・漠然とそんなことを思いながら、車窓を見ると、さむざむとした冬の空が広がっていた。

 

 

 

 


色メガネ

2013-02-22 | 色々な思い

赤いメガネを掛ければ、世界は、真っ赤に見える。

 

黄色いメガネを掛ければ、すべて、黄色。

 

黒いメガネでは、世の中は、真っ暗。

 

メガネなしでは、すべて、あるがまま。

 

あるがままには、善も悪もない。

 

結局、思考や思い込みが、色メガネ。

 

あちこちで、色メガネを外す人が増えてきた。

 

何となく、水面下で、世の中の流れが変わりつつあるような気がする。

 

早くほんとうの春が来ますように・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


もうすぐ2年。

2013-02-21 | 東日本大震災

フクシマでは、まだ「石棺」を造ることができず、事態の収束からは程遠い状態が続いている。

 

政府が発表する「定時降下物環境放射能測定結果」によると、今月、福島県に降った放射能の量は304Mbg/Km2だとか。

 

県のHPの野生鳥獣の放射能モニタリング調査結果には、イノシシ12頭のうち11頭から、基準値を超える放射能を検出した、とある。

 

最高値は、7400Bg/kg・・・食べたら、どうなるのだろう・・・

 

イノシシというのは、食物連鎖の上位にいる動物なので、学者たちは、生態濃縮を危惧している。

 

先週、福島県の子供達、18万人のうち3万8千人の甲状腺検査で、3人が甲状腺がんで、7人に疑いがあるという結果が出た。

 

子供達だけでない、大人も体調不良を訴える人が増えている。

 

慢性疾患を抱える人が被曝すると、病状が悪化するが、因果関係を証明することは難しい。

 

放射能は、肉体だけでなく精神にも影響を与える、といわれる。

 

何となく、電車の中やプラットホームで、無気力な人やキレル人が増えているような気がする。

 

中国からのP.M.2.5の飛来や、北朝鮮の核実験では、政府も自治体もマスコミも大騒ぎをする。

 

北朝鮮の核実験では、「WSPEEDI-Ⅱ」による放射能拡散予測結果が速やかに発表された。

 

が、フクシマ由来の放射能に関する情報や福島原発の状況が、積極的に報道されることはない。

 

核や原発のなかった時代に世を受けたかった・・・と思うが、結局、わたしのようにノンシャランと生きてきた大人達が、今のような世界を創ってしまったような気もする・・・

 

今日の東京は、寒い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


王羲之展

2013-02-19 | アート・映画・演劇

パソコンでメールのやり取りばかりしていると、もともと苦手な漢字がますます書けなくなった。

 

年賀状の宛名を書くのも苦痛になったので、一大決心をし、書を習い始めた。

 

小学生のような字で臨書をしているのだが、不思議なことに、書けば書くほど、漢字が身体に染み透っていくような気がする。

 

漢字は目で覚えるのではなく、身体で覚えるのかもしれない・・・と思いながら、上野で開催されている、王羲之(おうぎし)の展覧会に出掛けた。

 

書聖と呼ばれる、王羲之(303-361)は、書を芸術にまで高めた。

 

彼の書は、日本でも奈良時代から手本とされてきた。

 

中国では、特に、唐の太宗が王羲之の作品を愛で、真行290紙、叢書2000紙を収集し、崩じた時は、昭陵に一緒に埋めさせた。

 

353年に、王羲之は、41人を別荘に招き、蘭亭に会して、曲水の宴を開いた。その時に作られた詩集の草稿である、かの有名な「蘭亭序」も埋められてしまった。

 

だから、現在、王羲之の書とされるものは、唐代以後の複写と石版や木板からの拓本のみなのだそうだ。

 

国立博物館には、様々な複写や拓本が展示されていた。

 

王羲之の手紙29通を集めた、草書の「十七帖」の文字は、古来、草書の神品といわれるだけあって、ため息が出るほど、美しかった。

 

が、訳文を見て、少しがっかりした。

 

文字は絶品なのだが、手紙の内容は、悩みや体の痛みや薬のことや日々の雑感だった。

 

書を極めるための素晴らしいメッセージを期待していたが、貴族であり書聖と呼ばれた人も、日常生活では、夫であり父であり、庶民と同じ悩みを抱えていたのだ。

 

芸術家は、意識的に作品を創作している時だけ、神さま宇宙とつながるのかしら・・・

 

雪は止みかけているが、灰色の空が広がっている。

 

4世紀の中国には、どんな空が広がっていたのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


31歳

2013-02-17 | スケッチ

メガネをかけて、鏡の前に立つと、「老い」が映っていた。

 

白髪、皺、シミ・・・

 

が、メガネを外すと、ぼんやりして、全て、消えていた。

 

だから、宣言する。

 

今日から、「わたし」は31歳!

 

来年も、再来年も、31歳!

 

帽子を被って、31歳!

 

31歳の子供がいる同級生がいても、31歳!

 

孫のいる友達もいるけれど、31歳!

 

 

意識は、美容液より効果がある。

 

意識は、現実を変える。

 

意識が、世界を変える。

 

今日は、久しぶりに美容院に行こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ランボーの母音

2013-02-15 | 本・文学

夭折の詩人、アルチュール・ランボー(1854-1891)は、母音に色を感じた。

 

<「母音」

Aは黒、Eは白、Iは赤、U緑、O青よ、母音らよ、

何時の日かわれ語らばや、人知れぬ君らが生い立ちを。

Aはそも、痛ましき悪臭に舞いつどう銀蠅の

毛羽立てる黒の胸衣よ、暗き入り江よ。

 

またEは、靄と天幕の純白よ、

毅然たる氷河のきっ先、白衣の王者、オンペルのかすかなふるえ。

Iは緋衣、喀かれし血、怒りに或るは

悔悛に酔う人の、美しき朱唇の笑い。

 

さてUは周期なり、緑なす海原の、神さびしわななきなり、

獣たちやすろう牧の平和なり、錬金の術を究むる

博士らの額の皺の平和なり。

 

Oはそも天のラッパよ、甲高く奇しき響きの、

展開と下界をつなぐ沈黙よ、

ーオメガなり、神の眼の紫の光なり!>

 

母音に色を感じるなんて、天才。

 

けれど、なぜ、黄金の黄色がないのだろう。

 

黄と青を混ぜれば緑になるから、緑の代わりに黄があればよかった、と凡人は思う。

 

今日の東京には、灰色の空が広がる。

 

灰色は、子音なのだろうか。

 

それとも、AとEが混じった母音なのだろうか・・・

 

ランボーは、19歳で詩人を辞め、その後は、冒険家、旅行家、探検家、商人として生き、37歳でこの世を去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


決めると、動く。

2013-02-14 | 色々な思い

腹を括る、という言い方がある。

 

どんな結果になってもかまわない、と覚悟を決め、最善をつくすと、物事は動き出す。

 

こういう時代に、何の迷いもなく生きる事は難しい。

 

けれど、その時々に、自分がベストだと思うことをしていくと、道が開けてくるような気がする。

 

顕在意識のエゴや見栄で動くと、うまく行かない。

 

けれど、心が、潜在意識が、望むことを決断すると、物事は動き出す。

 

何となく、神さま宇宙が味方してくれるような気がする。

 

ローマ法王が退位を表明された。

 

水面下で、世界が大きく変わっているような気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「幸せ」になる秘訣

2013-02-13 | 色々な思い

「幸せ」になるのは、簡単。

 

「今」この瞬間が、「幸せ」と思えばよい。

 

たとえ、1秒でも10秒でも、「幸せ」と思えばよい。

 

そうすれば、「今」が「幸せ」。

 

「幸せ」の基準なんてない。

 

青空を見て、「幸せ」。

 

路上の花を見て、「幸せ」。

 

子供の笑顔を見て、「幸せ」。

 

一杯の紅茶で、「幸せ」。

 

おにぎりを食べて、「幸せ」。

 

満員電車で座れて、「幸せ」。

 

ささやかな「幸せ」を見出す習慣ができると、「幸せ」脳になり、「幸せ」モードになる。

 

「幸せ」モードになると、小さな「幸せ」がたくさんの小さな「幸せ」を引き寄せる。

 

上手く言えないが、点が線となり面となり、「幸せ」空間を創り出すような気がする。

 

結局、わたし達は、自分が創り出した世界に住んでいるのだと思う。

 

今日も、ブログが書けて、「し、あ、わ、せ」・・・

 

読んでくださって、ありがとう。

 

一雨ごとに春になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


お金

2013-02-12 | 色々な思い

お金を貸して欲しい、と言われて、断った。

 

彼女には、十分な定収入があるし、何となく嫌な感じだったので、断った。

 

代わりに、食べ物の差し入れをした。

 

もう、彼女と心を開いて語り合うことはないような気がする。

 

彼女は、いい人で、気前が良いのだが、お金の管理が全くできない。

 

財布の中は、ぐじゃぐじゃで、ポイントカードやレシートでぱんぱん。

 

その上、彼女は、お金を嫌っている。

 

お金は、卑しく汚い物だという固定観念に縛られている。

 

そして、いつも、ナイ、ナイ、とお金に対する欠乏感を口にする。

 

 

彼女が意識を変え、毎月入ってくるお金は豊かだ、と認識し、感謝し、きちんと管理するようになれば、生活は激変すると思う。

 

お金それ自体は、ニュートラル。

 

が、お金を愛しすぎて、守銭奴になると、悲しい人生が待っている。

 

何事も、ほどほど。

 

先進国では、中産階級が減ってきた。

 

人生は、全て、自己責任・・・そう思うのだが、最近、自然食のお店に行くたびに、価格が上昇しているので、驚いている。

 

近いうちに、2%以上のインフレになるかもしれない・・・

 

庶民があせって株を買い始める頃には、ハイエナのような外国の投資家たちは引き上げるているかもしれない・・・

 

あちこちの自治体や共同体で、地域通貨や物々交換が広がれば良い、と思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ボタンを掛け違う。

2013-02-11 | 色々な思い

オーバーのボタンを掛けた。

 

上から順番に掛けた。

 

何だか変だった。

 

ボタンを掛け違えたことに気付いた。

 

最初から、ゆっくり、掛けなおした。

 

最初に掛け違うと、全部違ってくる。

 

人生と同じ。

 

けれど、人生も、やり直せる。

 

気づいた時点で、やり直せる。

 

意識を変えれば、人生も変わる。

 

そのまま進むと、死ぬ時に後悔する。

 

今日の東京は、穏やかな日差しに包まれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


透明なおばあさんと高村光太郎

2013-02-10 | 本・文学

電車に乗ると、透明感のある、おばあさんが座っていた。

 

おばあさんは、ぼんやりと車窓を眺めていた。

 

白髪で、化粧もしていない。

 

けれど、肌は輝き、澄んだきれいな目をしていた。

 

存在そのものが、とても美しかった。

 

帰宅して、高村光太郎(1883-1956)の詩を読んだ。

 

<「あなたはだんだんきれいになる」

 

をんなが付属品をだんだん棄てると

どうしてこんなにきれいになるのか。

年で洗われたあなたのからだは

無辺際を飛ぶ天の金属。

見えも外聞もてんで歯のたたない

中身ばかりの清冽な生き物が

生きて動いてさつさつと意慾する。

をんながをんなを取り戻すのは

かうした世紀の修行によるのか。

あなたが黙って立つてゐると

まことに神の造りしものだ。

時時内心おどろくほど

あなたはだんだんきれいになる。     昭和2年>

 

高村光太郎の妻、智恵子は、明治19年に、福島県二本松町近くの漆原で生まれた。

 

福島の自然を愛した智恵子は、「東京に空が無い」と言った。

 

<「あどけない話」

 

智恵子は東京に空が無いといふ、

ほんとの空が見たいといふ。

私は驚いて空を見る。

桜若葉の間に在るのは、

切っても切れない

むかしなじみのきれいな空だ。

どんよりけむる地平のぼかしは

うすもも色の朝のしめりだ。

智恵子は遠くを見ながら言う。

阿多多羅山の山の上に

毎日でてゐる青い空が

智恵子のほんとの空だという。

あどけない空の話である。      昭和3年>

 

智恵子は、地元の高女を卒業し、日本女子大学校に入学、大学卒業後は、太平洋絵画研究所で油絵を習った。

 

大正3年に高村光太郎と結婚し、昭和13年に他界した。

 

晩年は、精神を病んでいた。

 

阿武隈川など、智恵子が愛した自然は、放射能に汚染されてしまった。 

 

智恵子は、原発なるものが出現する前に亡くなって、良かったのかもしれない。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


春寒

2013-02-08 | スケッチ

昨日、暖かな春の日差しに誘われて、厚手のセーターを全て洗濯した。

 

と、今日は、とても寒い。

 

川沿いの道を歩くと、冷たい風が頬を打った。

 

自然は、気まぐれ。

 

真冬の寒さより、春先の寒さの方が、寒い。

 

川を訪れている鴨は、いつもの年より少ない。

 

何かが違うのだろうか・・・

 

八王子に降った雪から、セシウムが検出されたとか・・・

 

環太平洋地域では、地震活動が活発になってきた。

 

それでも、春はやってくる。

 

もうすぐ春一番が吹くだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ベギン会修道院

2013-02-06 | 外国語・外国

昔、ブルージュ(フラマン語ではブルッヘ)にある、ベギン会修道院の中を散策したことがある。

 

木々に囲まれ、静かで落ち着いていて、とても居心地の良い空間だった。

 

ベルギーのフランドル地方にある、13のベギン会修道院は、ユネスコの世界遺産にも登録されている。

 

ブルージュの修道院は、1245年に設立され、1928年まで、その伝統が受け継がれてきた。

 

wikipediaには、ベギン会は北西ヨーロッパの自律的な女子修道会であり、修道院の建物には、生活や信仰にかかわるものだけでなく、共同体で使われる作業場も含まれいた、とある。

 

ベギン修道会には、修道会につきものの入会誓約も課されなかったとか。

 

そこでは、個人の財産の所有も認められ、世俗の中で働いて収入を得ることも許され、退会すれば結婚も認められていた。

 

ミサを終えると、仕事をする為に町に行く人もいれば作業所で働く人もいたようだ。

 

女性たちは、ミサや瞑想を基本としながら、自立し、共同生活を送っていた。

 

静かで安全な空間で、最後まで自立して暮らしたい・・・何となく「終の棲家」が気になる年になって、しばしば、ベギン会修道院を思い出す。