らんすぴらしよぉん(l'inspiration) 

田窪与思子のインスピレーション
(L'inspiration de Yoshiko Takubo)

気品

2012-11-30 | 色々な思い

川沿いの道を歩いた。

 

川に、一羽のシラサギがいた。

 

凛としいて、美しく、気品があった。

 

人間さまより、ずっと、気品があった。

 

ほんとうの気品は、富や名誉や地位や教養やなどというもとのは関係ない。

 

気品とは、魂のレベルが、外側に顕在した、オーラのようなものだと思う。

 

テレビで、長年、新橋で靴を磨いてきたおばあさんを見た時、なんともいえない気品を感じた。

 

長い間、おばあさんは、靴ではなく、魂を磨いてきたのだと思う。

 

魂のレベルや品位は、外に顕れてしまう。

 

あと20年ぐらい生きて、シラサギやあのおばあさんのような気品を漂わせることができるかしら・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


犬と散髪

2012-11-27 | 動植物

老母の愛犬が、もこもこモップのようになったので、老母と、犬を、散髪に連れて行った。

 

何時間か経って、犬を迎えに行くと、before & after・・・まったく別の犬のようになっていた。

 

野良犬のようだった犬が、貴公子プードルのようになって、シャンプーの香を漂わせていた。

 

老母が、可愛くなって、と老犬に頬を寄せると、犬は、ハァ、とため息をついた。

 

帰宅すると、犬は、水をガブガブ飲み、餌をガツガツ食べた。

 

そして、散歩に行くと、オシッコをたくさんして、ウンチをどっさりした。

 

いつもと同じ、日常・・・が、老母も、犬も、うれしそうだった。

 

「星の王子さま」を、仏文学者、野崎歓は、「ちいさな王子」と訳した。

 

その中で、彼は、飼い慣らすという意味の、apprivoiserという単語を、「なつかせる」と訳している。

 

王子さまが、キツネに、「なつかせる」というのはどういう意味かと尋ねるシーンがある。

 

<・・・「なつかせる」ってどういう意味なの?>

 

<それはね、つい忘れがちなことなんだよ。「きずなを作る」という意味なんだ>

 

<きずなを作る?>

 

<そうだとも、ぼくにとってきみはまだ、たくさんいるほかの男の子たちとおなじ、ただの男の子でしかない。ぼくにとっては、きみがいなくたってかまわないし、きみだって、ぼくなんかいなくてもいいだろ。きみにとってぼくは、ほかのたくさんいるキツネとおなじ、ただのキツネでしかない。でも、もしきみがぼくをなつかせてくれるなら、ぼくらはお互いが必要になる。きみはぼくにとって、この世でたった一人のひとになるし、きみにとってぼくは、この世でたった一匹のキツネになるんだよ・・・>

 

老母は、犬をなつかせ、犬は、老母になついている。

 

犬にとって、老母は、この世でたった一人の人間のお母さんだが、老母にとっても、犬は、癒しや笑いを与えてくれる、かけがえのない存在だ。

 

アニマルセラピーという言葉があるが、小さな生き物には、人間を癒す力がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


女子会

2012-11-24 | スケッチ

久しぶりに、大学時代の友達が集まった。

 

オバサン6人が、銀座で、カフェ・ランチ。

 

ピーチクパーチク、カフェ・ランチ。

 

幾時代かが過ぎ、みんな、それぞれの人生を歩んできた。

 

天職をずっと続けている人、最近退職した人、長い間外国にいた人、素敵な趣味を持っている人、教会に通っている人、未亡人になった人・・・親を見送った人もいれば現在介護中の人もいる。

 

みんな、悩みを抱えていても、明るい。

 

そして、学生時代のことを話し出すと、何もかもが可笑しくて、げらげら笑って、きゃあきゃあ騒いだ。

 

あの頃、若くて、感受性を持て余していた時には苦痛だった、当時の「今ここ」の出来事も、現在の「今ここ」では、楽しい笑い話となる。

 

卒業後、様々な体験をし色々な役割を演じ、今は、ある種の「達観」状態にあるので、苦しかった過去が可笑しくて楽しい思い出となるのかもしれない。

 

「今ここ」の意識を変えると、過去も、未来も、バラ色になる。

 

意識を変えれば、人生が楽しくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


冬が、来た。

2012-11-23 | ポエム

暑い、暑い、と瞬きしたら、冬が、来た。

 

突然、来た。

 

木々の葉は落ち、川には鴨がやって来た。

 

汗ふきタオルも、マフラーに。

 

冬だ。冬が、来た。

 

政治も、冬。経済も、冬。

 

空も、心も、寒々しい。

 

けれど、冬の後には、春が来る。

 

必ず、来る。

 

季節は、巡り、万物は、進化する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


裏切らない。

2012-11-20 | 色々な思い

親は、子供を裏切らない。子供も、親を裏切らない。

 

夫は、妻を裏切らない。妻も、夫を裏切らない。

 

教師は、生徒を裏切らない。生徒も、教師を裏切らない。

 

大人は、子供を裏切らない。子供も、大人を裏切らない。

 

そんな社会になればいい。

 

政治家が、国民を裏切る国に、未来はない。

 

政治家が、努力もしないで、約束(マニフェスト)を反故にし、私利私欲に走る国にも、未来はない。

 

フクシマでは、局地的に、除染しても除染しても、放射線量が上昇しているというのに、これからも原発を推進していこうとする政党があり、原発を輸出しようとする企業がある。

 

国会の福島原子力発電所事故調査委員会は、「事故は人災」と断じたが、企業も、国も責任を取ろうとしない。

 

そんな中での、選挙。

 

原発や増税やTPPなど、大切な議題をオブラートで包んで演説をする政治家たちがいる。

 

宙を舞う言葉やイメージに惑わされることなく、今度こそは、裏切らない政治家を選びたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


声の不思議

2012-11-14 | 色々な思い

泊まりにいかない時は、朝晩、老母に電話をする。

 

と、声で、調子が分かる。

 

地声は、正直だ。

 

化粧をし、着飾って、よそゆきの声や裏声で話していても、地声を発した途端、人は、馬脚を現す。

 

地声は、魂のレベルを現すような気がする。

 

心地良い声の持ち主と話していると、安心する。

 

仕事をしていた頃、電話で話すだけで、何となく、その人が分かるような気がした。

 

誰かと話していて、波長が合わない、というのは、声の波長が合わないんじゃないかしら・・・

 

何となく、声の波長が合えば、その人に共鳴できるような気がする・・・

 

人工音は不快だが、鳥の声や虫の音は、いつ聞いても、心地よい。

 

選挙になったら、政治家の言葉ではなく、声を聞こう・・・

 

また、国民の声を聞こうとしない政治家は、最初から、国民と共鳴することを拒否しているような気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


忘れ物

2012-11-11 | スケッチ

バスを降りて、帽子を忘れたことに気が付いた。

 

信号待ちで停まっているバスを追いかけようか、と思ったが、止めた。

 

そろそろ帽子を買い替える時期なのかしら、とも思った。

 

が、念のため、東急バスの営業所に電話を入れておいた。

 

その時間帯は、1時間に2本しかなかったから、何時のバスに乗ったか、はっきり覚えていた。

 

夕方帰宅すると、留守電メッセージに、「帽子が届いております。折り返し、お電話ください。」、とあった。

 

電話をすると、印鑑と身分証明書を持って営業所まで取りに来てください、と言われた。

 

都内を走るバスに忘れた物が、きちんと戻ってくるという、ニッポンという国。

 

実家から自宅に送ったスーツケースのタグが取れて、行方が分からなくなった時も、ヤマト運輸の人達は必死で探し出してくれた。

 

3.11直後にも、暴動や略奪は起きなかった。

 

アメリカやフランスでは、考えられない。

 

が、復興予算は、めちゃくちゃな使い方をされている。

 

機密費なども、どう使われているか、分からない。

 

同じ国民なのに、どうなっているのだろう・・・

 

戦後、いやひょっとしたら明治維新以後、わたし達は、大切なものを忘れてしまったのかもしれない・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


道具

2012-11-10 | 色々な思い

一流の芸術家や職人は、道具を大切にする。

 

道具を大切にしない人には、良い作品が創れないと言っても過言ではない。

 

画家は、画材を大切にし、

 

音楽家は、楽器を大切にし、

 

カメラマンは、カメラを大切にし、

 

料理人は、調理器具を大切にする。

 

昔の作家は、原稿用紙や万年筆や鉛筆にこだわった。

 

大切にされ、愛されている道具は、それらを使う人と一体となって、作品を創り出していく。

 

たぶん、道具も、粒子のレベルでは振動しているから、作り手と共鳴するんじゃないかしら・・・

 

道具にも意識があるのかもぉ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「わたし」と一緒、どこまでも。

2012-11-09 | ポエム

夜。電車に、乗った。

 

各駅に停まる、電車に。

 

席に、座った。 

 

向かいの車窓に、女が映っていた。

 

それは、「わたし」。

 

「わたし」は、「わたし」と一緒。

 

どこまでも、一緒。

 

ずっと、一緒。

 

生まれてから、ずっと、電車に乗っている。

 

線路の上の、電車に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


配偶者の呼び方

2012-11-06 | 色々な思い

女性が、女子会などで配偶者の話をするとき、皆、呼び方が違う。

 

佐藤が、というように、きちんと苗字で話す人がいる。

 

トオルさん、というように、名前を言う人もいる。

 

名前の場合、呼び捨てにするのと、さん付けで呼ぶのと、チャンを付けて呼ぶのとでは、感じが違う。

 

主人、と言う人。

 

ダンナ、と言う人。

 

亭主、と言う人。

 

うちのオジサン、と言う人もいる。

 

いつだったか、旦那様、と呼ぶ人に遭遇し、冗談で言っていると思っていたら、家でも外でも、旦那様、と呼んでいたのだ。たぶん、夫婦仲も良いのだろう。

 

男の人も、様々な言い方をする。

 

妻、愚妻、家内、ワイフ・・・うちのが、と言う人もいれば、名前を言う人もいる。婿養子の人は、奥さんのことを何と呼ぶのだろう。

 

外で配偶者をどう呼ぶかで、何となく、微妙な夫婦の関係が分かるようでおもしろい。

 

これからは女性の時代・・・配偶者の呼び名も変わってくるのかしら・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


子供に寄り添う。

2012-11-05 | スケッチ

週末の昼下がりの、電車。

 

目の前に、メガネをかけた女の子が座っていた。

 

バレーのレッスン帰りなのか、頭は、綺麗なシニヨンに結ったままだった。

 

隣には、お父さん。

 

お父さんは、新聞を広げていた。

 

レッスンに疲れていたのか、女の子は、お父さんに寄り掛かった。

 

お父さんは、一瞬、新聞から目を離して、子供に微笑んだ。

 

女の子は、安心した顔をして、お父さんに寄り掛かっていた。

 

大人になったら、自立しなければならない。

 

自分のすることは、全部自分の責任になる。

 

けれど、子供の間は、寄り掛かれる人が必要だ。

 

お父さんでも、お母さんでも、おじいさんでも、おばあさんでも、親戚の人でも、先生でも、いい。

 

信頼して、寄り掛かれる大人が、大木のような人が、必要だ。

 

そういう大人が近くにいる子供は、自分の道を見つけやすい。そんな気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ネギミソ

2012-11-04 | スケッチ

駅前商店街を歩いていたら、酒屋さんの軒先に、野菜が並んでいた。

 

新聞を読みながら店番をしているおじいさんに、尋ねた。この野菜、農薬使ってます?

 

おじいさんは、怒ったように言った。じぶんちで作るんだから、農薬なんて使わねえよ。

 

じゃあ、とナスやネギなどを購入し、久しぶりにネギミソを作った。

 

泥だらけのネギを、ていねいに洗う。

 

穂先は、陰性が強いので、切って捨てる。

 

ネギは、緑の部分と白い部分に分けて、みじん切りにする。

 

フライパンに、油を入れ、まず、緑の部分を炒め、白い部分を加える。

 

長い間、炒めた。

 

ミソを入れ、丁寧に混ぜ、お酒を少し散らして、蓋をした。

 

しばらくの間、蒸し煮。

 

蓋を取り、水分を飛ばすと、ネギミソができる。

 

ネギミソは、おにぎりやふろふき大根や豆腐ステーキなど様々な物に利用できる。

 

本当は、農薬より、放射能汚染の方が深刻だ。

 

が、スーパーでも食料品店でも、皆、以前と同じように買い物をしている。

 

多くの子供たちが被曝しているというのに、復興予算をネコババする大人たちがいる。

 

相変わらず、フクシマでは放射能がじゃじゃ漏れで、震度6以上の地震が来るとどうなるか分からない・・・

 

ニッポンはどうなるのだろう・・・と思っていると、教会の鐘の音が聞こえ、窓からは、さわやかな風が入ってきた。

 

窓の外の木々は、陽光を浴びて、きらきら輝いている。

 

この世は幻・・・すべて今生のスクリーンの出来事・・・けれど、原発事故は地球を穢す・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


秘密結社の話をする、女の子。

2012-11-03 | スケッチ

穏やかな午後の陽光を浴びながら、バス亭に並んでいた。

 

後から、お母さんと小学生の女の子の会話が聞こえてきた。

 

女の子は、一生懸命、お母さんに、フリーメーソンの話をしていた。「秘密結社なんだって。シンボルは、ピラミッドに目。プロビデンスの目って言うんだって」

 

お母さんが、「知ってる。1ドル札にのってるのよ」と言うと、女の子は、「わー、それ見たことない」と応じた。

 

一体、どういう親子なん? と振り向くと、お母さんも女の子も真面目そうな、普通の親子だった。

 

将来受験する中学校の文化祭を見に行くようだった。

 

ニッポンでは、女児がバス停で秘密結社の話をする時代になったのか・・・

 

お母さんが、「それにしても、あんた達、休み時間にくだらない話をしてるのね。誰が言いだしたの?」と尋ねると、女の子が答えた。「男子・・・」。

 

20年位前、ヨーロッパに住んでいた時、友達のご主人がフリーメーソンに誘われた。

 

何か、会合のようなものに出掛けると、そこには、著名な政治家やジャーナリストや知識人達がいた。

 

ご主人は、何となくしらけて、結局、入会しなかった。

 

と、その後しばらくして、彼は、職場を追われるはめになった。

 

彼女が、「フリーメーソンに入会していたら、トップになれたかもしれない・・・」と言うのを聞いて、釈然としなかった。

 

ウィキペディアによれば、フリーメーソンは、「16世紀後半から17世紀初頭に起きた友愛結社で現在多様な形で全世界に存在する」とある。

 

会員数は、「日本グランドロッジによれば、約300万人で」、「2011年のウォール・ストリート・ジャーナルによれば現在は140万人」とのこと。

 

謎が多く、もっと早くから存在していた、という説もある。

 

もともとは石工職人団体だったが、いつのまにか貴族、ブルジョワ、知識人達が加入するようになったとか。

 

政治家や企業家がネットワークを構築する閉鎖的なクラブのような印象だが、神・・・儀式・・・シンボル・・・といったキーワードが、陰謀論と結びつくのかもしれない。

 

オバサンには、どんな組織なのか見当もつかないが、もう、陰謀の時代ではないような気がする・・・

 

これからは、共栄共存を目指す、明るい互助会の時代なの・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


習慣は、運命になって行く。

2012-11-01 | 色々な思い

習慣は、運命になって行く。そんな気がする。

 

不平不満ばかり口にしていると、ますます不平不満を言いたくなるようなことが起きる。

 

非難ばかりしていると、自分も非難される。

 

始終酒を飲んでいると、アルコール中毒になる。

 

毎日甘い物ばかり食べていると、糖尿病になる。

 

散歩や運動などをして身体を動かす人は、うつ病になりにくい。

 

人助けをする人は、自分も助けられる。

 

優しさを与える人は、優しさを与えられる。

 

習慣というのは、透明な衣服のようにわたし達の身体にまとわりつき、やがてわたし達と同化し、わたし達の運命となって行くような気がする。

 

習慣を変えれば、運命も変わる。

 

結局、人生の主役は「わたし」・・・