らんすぴらしよぉん(l'inspiration) 

田窪与思子のインスピレーション
(L'inspiration de Yoshiko Takubo)

アートと制約

2011-11-26 | アート・映画・演劇

たとえば、絵を描く場合、カンバスや紙という物理的な制約がある。

 

短歌や俳句を創る場合も、文字数の制約がある。

 

建築家や作庭家も、制限された空間内で表現をする。

 

全く自由な環境よりも、何らかの制限や制約がある時の方が、傑作が生まれやすいような気がする。

 

人生も、また、アート。

 

わたし達は、真っ白いスクリーンに、自分が思うような人生を創作する。

 

環境や家族など、様々な制約や役割に縛られていると思いがちだが、そういう制約や制限の中で、様々な気づきを得ながら、楽しみながら、今生の人生を創っていくといいのかもしれない、と思う、冬の朝。

 

 

 

 


萩原朔太郎展

2011-11-25 | アート・映画・演劇

「ふらんすへ行きたしと思へども

ふらんすはあまりに遠し

せめては新しき背広をきて

きままなる旅にいでてみん。・・・・・」

 

生誕125年を記念して、世田谷文学館で開かれている、「萩原朔太郎展」に出かけた。

 

マンドリンの音楽が流れる会場には、時空を超えて、「大正」の雰囲気が漂い、音楽、映像、写真など、詩人の内部にある豊かな世界が広がっていた。

 

自身もマンドリン奏者であり、音楽を愛した詩人は、かつて、こう言った。

 

「私の心の「かなしみ」「よろこび」「さびしみ」「おそれ」その他言葉や文章では言い表しがたい複雑した特種の感情を、私は自分の詩のリズムによって表現する。併しリズムは説明ではない。リズムは以心伝心である。そのリズムを無言で感知することの出来る人とのみ、私は手をとつて語り合うことができる。」

 

リズムなんだよなぁ、と思いながら、ムットーニの「猫町」の不思議でシュールな下北沢を堪能して、会場の隅に行くと、大好きな詩人、吉増剛三さんの、萩原朔太郎に捧げる、「cinē」が上映されていて、うれしくなった。

 

吉増さんの、コラージュのような詩的な映像には、しばしば、利根川や赤城山や下北沢が出てくる。

 

脈々と続く、詩人たちのスピリット。

 

それが、文学の豊かさというものだ。

 

下北沢で繋がりたいな、と思いながら、小田急線の駅をめざしたが、気が付くと、京王線の駅前に着いていた。

 

やっぱり、だめかぁ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「脱原発をめざす女たちの会」11.23キックオフ!

2011-11-24 | 東日本大震災

団体行動が苦手で集会や運動には参加しないのだが、昨日、「脱原発をめざす女たちの会」のキックオフ集会に出かけてきた。

 

会は、吉武輝子さん、小山内美江子さん、山崎朋子さん、雨宮処凛さん、田中優子さん、香山リカさん、渡辺えりさん、倉田真由美さん、福島みずほさん、大河原雅子さん、湯川れい子さん、中山千夏さん、上野千鶴子さん、松本侑子さん、大石芳野さん、石坂啓さん、羽田澄子さん、など82人の女性たちが呼びかけて、発足した。

 

賛同人も増え続け、現時点で、吉永小百合さん、竹下景子さん、樋口恵子さん、落合恵子さん、米沢富美子さんなど著名人に加え、弁護士、大学教授、教師、ジャーナリスト、作家、詩人、医師、NPO主催者、主婦、お母さん、など約700人が名前を連ねている。

 

会場は、400人近くの女性たちで埋め尽くされ、熱気ムンムンであった。

 

開会宣言は、原発批判をして3日間で300万人が訪れたというブログを書いている、B級タレント&中学3年生の、藤波心ちゃん。

 

加藤登紀子さんの歌とメッセージの後に、マスコミから干されている、制服向上委員会による、「ダッ!ダッ!脱原発の歌」を聞き、それから、フクシマや原発のある町で活動をしているNPOや様々な活動をしている団体の人たちのアピールを聞いた。

 

真摯な態度で現実に立ち向かう、フクシマの女性たちには頭が下がった。当事者の言葉は、重かった。

 

福井や青森や静岡や佐賀で、何年も原発と戦っている女性たちの言葉にも重みがあった。

 

「アイヌにとって、水や土を汚すことは神を穢すこと」と言った、アイヌ連絡会の宇梶静江さんの言葉には、深く頷いた。

 

シングルマザーを助けている会の代表から聞いた、鼻血が止まらない子供を抱えたシングルマザーの話には涙ぐんだ。

 

福島みずほさんの元気なアピールには声援をおくり、神田香織さんのチェルノブイリの講談にはしんみりした。

 

「女性だけの正義を振りかざしたら若者たちに浸透しない。ダメ人間にもできる運動にするべきだ」ということをユーモアを交えて語った、「草食男子」の名付け親の深沢真紀さんのアピールには、会場が笑いの渦に包まれた。

 

様々な活動をしている人たちの数々のアピールの合間に、新谷のり子さんの歌や、岩崎加根子さんの詩の朗読があった。

 

最後に、入院先の病院から駆け付けた、吉武輝子さんが、元気の良い、閉会の言葉を述べて、会は終わった。

 

1時半に始まった会が終わったのは、5時前だった。

 

ロビーで、藤波心ちゃんの本を買って、サインをしてもらった。

 

女たちがニッポンを変えるかもぉ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


突然、冬。

2011-11-22 | 色々な思い

突然、冬がやって来た。

 

カーディガンの襟を立て、マフラーをぐるぐる巻いた。

 

空は青く、赤や黄色の紅葉に太陽光が当たって、美しい。

 

近くの川にも、鴨がやって来た。

 

毎年、鴨たちにパンのミミを与えているおじいさんが、今年も、川にパンのミミを投げている。

 

3.11から8か月以上が経ち、東京の商店街では、何事もなかったかのように、クリスマスの飾りつけがきらきらと輝いている。

 

フクシマの状況は厳しく、ヨーロッパもアメリカも、いつ恐慌が始まってもおかしくない。

 

ニッポンでも、どさくさに紛れて、TPPとやらに参加するらしい。

 

一体、わたし達はどこへ向かおうとしているのだろう。

 

ニュースを見ると不安になるが、穏やかな太陽の光を見ると安心する。

 

心の中で、悲観主義と楽観主義がせめぎ合う。

 

世界中が、突然、冬になるかもしれないが、冬の後には必ず春が来る。

 

人間も、動物も、植物も、「光」を目指しているのだから、最終的には誰もが「光」に向かうのだから、リラックスして、「今」を味わいましょうか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ブータン国王

2011-11-19 | 時事

GNH(国民総幸福量)やスローライフで有名な、ブータン王国の国王夫妻が来日されている。

 

国王は、ネクタイに背広ではなく、晩餐会も国会も被災地も、民族衣装で訪れた。

 

敬虔な仏教徒である国王は、龍の寓話で、被災地の子供たちの心をとらえた。

 

3.11直後に日本を訪れた、フランスのサルコジ大統領やアメリカのクリントン米国務長官たちより、なんだかイイ感じ。

 

国王は、経済至上主義に走ったニッポン人が忘れていた、古き良き時代のアジア的感覚を思い出させてくれたような気がする。

 

ブータンを訪れる日本人は、何とも言えない懐かしい気持ちになるそうだ。

 

わたし達は、大切なものを忘れてしまったのかもぉ・・・

 

ブータンが原発を導入することはないような気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


森の中のおばあさん

2011-11-18 | 色々な思い

あるおばあさんが、言った。

 

「ひとりぼっちで、暗い森の中に、ぽつねんと居るようだったわ。

 

風や野獣に怯えながら、出口を捜して彷徨う。そんな感じだった。

 

けれど、ある時、枝葉の間から漏れてくる木漏れ日が見えた。

 

それからは、光の方、光の方へと歩いて行った。

 

気が付くと、森から出ていたわ。

 

目の前には、何本かの道があった。

 

迷わず、山に登る道を選んだ。

 

今は、ゆっくり、ゆっくり、山道を登っている。

 

なだらかな螺旋を描くような道なの。

 

大勢の人が登っているわ。

 

頂上まで行けるかどうか分からない。

 

けれど、歩けるところまで、歩くの。」

 

おばあさんは、そう言いいながらほほ笑んだ。

 

おばあさん、がんばれーーーーーーーーーっ!


ぞろ目

2011-11-11 | 色々な思い

やたら、ぞろ目に出合う。

 

ポイントカードのことでデパートに行き、受付番号をもらったら、444。

 

ホームセンターで買い物をしたら、¥444。

 

薬局では、¥777。

 

マクロビオティックの食材店では、¥8888。

 

宝くじの番号にもぞろ目があって、ひょっとして、と期待したが、外れた。

 

そして、今日は、2011年11月11日。

 

1がたくさんあって、なんだか、うれしい。

 

11時11分になったら、瞑想でもしようかしらん。

 

勝手に、今日は、分離していた意識が統合に向かう「帰一」の日、と決めた。

 

「わたし」達が、ニッポンが、世界が、平和でありますように。

 

 

 


仲間外れクイズ

2011-11-09 | スケッチ

駅への道を、急いでいた。

 

二人のお母さんが、何人かの園児を連れて歩いていた。

 

園児たちは、一人のお母さんにまとわりついて、せがんでいた。

 

ねえ、もっと、もっと。もっと、クイズを出して。

 

そろそろネタが切れてきたお母さんが言った。じゃあ、最後のクイズね。

 

子供たちは、大声で叫ぶ。最後なんて、イヤだ。もっと、もっと。

 

子供たちは、クイズが楽しくて仕方がない。

 

お母さんは目をくりくりさせながら、考えた。じゃあ、電車、車、自転車、パン。

 

子供たちは、大声で叫んだ。パン!

 

ねえ、もっと、もっと、と叫ぶ子供たちに、お母さんが言った。お巡りさん、駅員さん・・・

 

えーーと。お母さんは、困った顔をして黙った。えーーと。

 

思わず、横から、言ってしまった。消防士さん!

 

と、お母さんがにこにこしながら続けた。そして、おばさん!

 

子供たちは、大声で答えた。おばさん!

 

お母さんたちと私は、笑った。

 

気が付いたら、駅に着いていた。

 

子供たちは、高価なおもちゃがなくても、ワクワク楽しむことができる。

 

電車の中で、仲間外れクイズを考えた。

 

右脳おばさん、左脳おじさん、原発推進者、TPP推進者。

 

答えは???

 

 

 


空(くう)と空(そら)

2011-11-08 | ポエム

空(くう)の空(くう)、空(くう)の空(くう)、いっさい空(くう)。

 

空(そら)の空(そら)、空(そら)の空(そら)、いっさい空(そら)。

 

空(そら)も、宇宙(そら)も、いっさい空(くう)?

 

何もかもが、いっさい空(くう)?、と空(そら)を見上げると、雲が笑った。

 

この世は、幻さ。


天使の羽根

2011-11-07 | スケッチ

穏やかな陽光を浴びながら、川沿いの道を歩いた。

 

戻ってきた鴨たちを眺めていたら、白い羽根が舞い降りてきた。

 

天使の羽根。

 

そう思って空を見上げると、電線に、20羽以上の鳩が並んでいた。

 

糞ではなく、羽根でよかった。

 

鳩よ、鳩。どうか、被災地に平和を運んでおくれ。

 

 

 

 

 


女子高生

2011-11-04 | スケッチ

都心に向かう郊外電車に乗った。

 

同じセーラー服を着た女子高校生が、7、8人、輪になって立っていた。

 

みんな、楽器を持っていた。

 

たぶん、同じクラブに所属してるのだろう。

 

最初は、和気あいあいと話をしていた。

 

そのうち、一番活発な女の子が、ちょっと美人で大人しそうな子を攻撃しはじめた。

 

揚げ足をとったり、汚れた定期入れを揶揄したり・・・執拗にいじめ始めた。

 

他の子たちは軽く受け流して笑ったり携帯を見たりしていた。

 

やれやれ、という顔をしてドアの傍にもたれかかっている子もいた。

 

高校生の人間関係も、大人の人間関係と一緒なんだぁ。

 

電車は、みんなを同じ方向へ運ぶ。

 

地上の民も、みんな、地球と共にある。