らんすぴらしよぉん(l'inspiration) 

田窪与思子のインスピレーション
(L'inspiration de Yoshiko Takubo)

犬猫サラダ

2010-01-31 | 動植物

花屋に、犬猫サラダ、という鉢が並んでいた。



緑色の葉が、鉢いっぱいに、ぴんと立っていた。



麦の一種らしかった。



メルシーに一鉢買って、持って行った。



メルシーは、大喜びで、歓迎の意を表した。



ピョーン。ピョーン。ピョーン。



ぐるぐる。ぐるぐる。ぐるぐる。


ビニール袋に入った、鉢を差し出された彼は、前脚で、袋を触った。



がさがさ。がさがさ。がさがさ。



彼は、たじろいで、後ずさりした。



飼い主の老女が、笑った。



再び、鉢を差し出された彼は、匂いを嗅いだが、全く、関心を示さなかった。


彼は、友達の口の周りを、ぺろっ、と舐めると、またはしゃぎ始めた。



ピョーン。ピョーン。ピョーン。



ぐるぐる。ぐるぐる。ぐるぐる。



ぺろっ。ぺろっ。ぺろっ。



何度差し出されても、彼は、犬猫サラダに、関心を示さなかった。


老女は、鉢を、庭に置いた。

 

 

 


光の贈り物

2010-01-30 | ポエム
駐車場に、車が、並ぶ。

あちこちの窓に、光の玉。

光。光。光。光。光。

太陽光線がもたらす、光の贈り物。

ああ、本日は、晴天なり。

本日は、晴天なり。

もうすぐ、春が、やって来る。

おばあさんの、おばあさん

2010-01-29 | ポエム
おばあさんの、おばあさんの、おばあさんの、おばあさんの、おばあさんの、おばあさんの、おばあさんの、おばあさん、とずっとずっと辿っていくと、国境を越えて、みんな、親戚になる。

おばあさんの、おばあさんの、おばあさんの、おばあさんの、おばあさんの、おばあさんの、おばあさんの、おばあさんは、再び、地球に生まれ変わっているかもしれない。

だから、もう、戦争は、止めよう。

平和。平和。平和。平和。平和。平和。平和。平和。

愛。愛。愛。愛。愛。愛。愛。愛。

子供たちよ、手をつなげ!

光に向かって、突き進め!

恋と愛

2010-01-28 | ポエム
恋は、Love。

愛も、Love。

けれど、恋に落ちると、心が落ち着かない。

恋には、エゴの、支配と束縛と執着が、付きまとう。

愛は、自由で、青空のように、澄んでいる。

ほんとうの愛は、いつだって、美しい。

お嬢さん、恋を、愛に、ね。

恋愛は、LoveLove、ラヴラヴ。


Gozo Cine「芭蕉さん『奥の細道』をCineの目で」

2010-01-27 | アート・映画・演劇

漠然と詩のことを考えていると、電話が鳴った。



詩人、吉増剛造の、Gozo Cineへの誘いだった。



本箱の隅に、彼の詩集があった。



現代詩文庫 41。1975年7月15日第6刷。


詩集を繰ると、あの時代が、甦る。



ただいま。只今。唯今。



彼女たちは、高層ビルに向かった。



7階の部屋で、資料を受け取った。


写真、本からの抜粋、鉛筆やカラーペンによる詩人の直筆。


A3サイズのコピー用紙は、美しいコラージュと化していた。

 

まるで、現代アート。



詩人は、ゆっくりと、それを朗読した。



合間に、Cineを鑑賞した。(eにはアクソン)



911。隣。nextdoor。山形。階段。蝉の声。萩原朔太郎。赤木山。通天閣。


芭蕉さん、ありがとうございました。ありがとうございました。


芭蕉のスピリット。朔太郎のスピリット。そして、詩人のスピリット。



めんめんと連なる、スピリットの血縁。



旅の映像に、芭蕉の顔が、浮かび上がってきた。



詩人は、映像のコラージュの前に立つ。



重なり合う、イマージュ。


映像作家が切り捨てるような絵が、美しく、詩的に存在する。



光の波と、音の波。


ゆらゆら揺れる光。光。光。


階段。階段。階段。


たくさんのLove。Love。Love。



プレスリーのLove me tenderと、交差する、鈴の音。


Cineは、エッフェル塔を模倣した、通天閣で終わった。


芭蕉のスピリットを巡る旅は、詩人のスピリットの旅でもある。

詩人は、光に向かう。next gateに。

彼女は、資料を、折り畳みたくなかった。



くるくると丸めて、化粧ポーチから出したゴム紐に、通した。


リュックには入れず、手に持った。


彼女たちは、スターバックスで、余韻を楽しんだ。



閉店を告げられて、慌てて店を出た彼女は、資料を、忘れた。



翌日行ってみたが、なかった。



詩人は、時代の、カナリア。



いつも、今。


永遠の今を模索する、今。



ただいま。只今。唯今。

 

 

 

 

 

 

 






映写機

2010-01-26 | ポエム
「わたし」たちは、映写機。

映像には、過去と未来が、内在する。

日々のコマでは、今の内側が、外側に、現れる。

地球上では、68億以上の映像が、交差する。

同じ星に住んでいても、イマージュは、みな違う。

全て、夢。

全て、幻。

肉体が朽ちる日、「わたし」たちは、早送りで、今生の映画を、見る。

終わると、白い光が、現れる。

ジー、カチカチ・・・

ジー、カチカチ・・・

掃除

2010-01-25 | ポエム
掃除する時は、ただ、ひたすら、掃除する。

無言で、黙々と。黙々。黙々。

何も、考えない。

まず、水周りから、始める。

台所、トイレ、風呂場、洗面所。

鏡を磨くと、鏡の「わたし」も、磨かれる。

雑巾は、きれいに洗って、ぎゅっ。ぎゅっ。ぎゅっ。

掃除機をかけると、部屋の埃は、消え失せる。

モップで、床を拭いたら、出来上がり。

外側がきれいになると、「わたし」も、気分爽快。

それにしても、偉大なのは、掃除機。

ゴミを吸い取るためだけに、現象界に、現れた。

掃除機よ。ああ、掃除機よ。

「わたし」のエゴも、吸い取って!

キャリア・ウーマンのハイヒール

2010-01-22 | スケッチ
寒い冬の夜、彼女たちが、来た。

ぺちゃくちゃ。ぺちゃくちゃ。ぺちゃくちゃ。

夜が更けたので、みんな、帰ることになった。

彼女のハイヒールが、なんだか、変だった。

素敵なハイヒールだが、なんだか、変だった。

形はそっくりだが、片方は黒で、もう片方は茶。

オフィスでは、誰も、気づかなかった。

彼女は、一日中、黒、茶、黒、茶、黒、茶。

コツ、コツ。コツ、コツ。コツ、コツ。

思考。思考。思考。

キャリア・ウーマンの頭は、思考でいっぱい。

ハイヒールなんか投げ捨てて、イルカに会いに行きましょか。

思考は、海へ、ポーイ、ポイ。

フリ。フリ。

2010-01-21 | ポエム
フリ。フリ。

神父の、フリ。坊主の、フリ。大臣の、フリ。社長の、フリ。社員の、フリ。
警官の、フリ。先生の、フリ。生徒の、フリ。
お父さんの、フリ。お母さんの、フリ。子供の、フリ。

みんな、フリ。フリ。

エゴは、フリが、大好き。

けれど、魂は、みんな、同じ。

垢が取れれば、みんな、透明。

上も、下も、ない。

良いも、悪いも、ない。

だから、「わたし」は、「わたし」のフリを、止める。

今日は、「あなた」で、明日は、「彼女」。

「わたし」は、昨日、「わたし」だった。

神さまは、おわす

2010-01-20 | ポエム

神さまは、どこにでも、おわす。おわす。おわす。

神さまは、万物に、おわす。おわす。おわす。

宇宙。太陽。月。地球。

空。大地。海。山。河。

動物。植物。鉱物。

宇宙船。飛行機。列車。車。

工場。学校。病院。家。

コンピューターの中にも、神さまは、おわす。

人間の中にも、おわす。おわす。おわす。

だから、神さまは高き所、と垂直に探すのを、止めた。


前衛ババア

2010-01-19 | ポエム
前衛ババアになりたい、と言うと、くすっ、と笑う人がいる。

何ですか、それ、と言う人もいる。

前衛ババアは、永遠の少女。

ジーンズに、ピンクのスカーフ巻きつけて、白髪頭に、赤い紅。

ゲイジュツは、分からなくても、バッグには、紙と、鉛筆。

自由と愛が大好きで、心のポケットには、神さまの分身が。

神さまには平伏すが、権力者には知らん顔。

役割なんて、まっぴらごめん。

なりたい、なりたい、前衛ババア。

前衛ババアは、知っている。

起きることは全て自分の責任、ということを。

ああ、今日も、アヴァン・ギャルドの風が吹く。

だい、じょう、ぶ

2010-01-17 | ポエム
だい、じょう、ぶ。もう、大丈夫。

目の前に広がる虹を見ながら、そう思った、雨上がりの午後。

けれど、現象界では、嫌なこともある。

そんな時は、これで、カルマが一つ消えた、と呟く。

と、何だか、良いことが起きたような気になる。

だい、じょう、ぶ。何があっても、大丈夫。


『なすの黒やき塩ハミガキ』

2010-01-16 | ポエム
『アロエ塩ハミガキ』を、買ったつもり、だった。

が、それは、『なすの黒やき塩ハミガキ』、だった。

箱が、似ていた。

歯を磨くと、口の中が、真っ黒に、なった。

何だかおかしくて、鏡に向かって、にっ、と笑った。

「わたし」

2010-01-15 | ポエム
薄暮の街を歩いていると、小さな「わたし」が、消えた。

商店街と化した、「わたし」。

スクリーンの中を移動する、肉体。

街灯、ネオンサイン、買い物をする女、犬を連れた老女、家路を急ぐ子供。

全てを慈しむ、大きな「わたし」。

けれど、魚屋さんの挨拶で、小さな「わたし」が、再び、現れた。

小さな「わたし」が、消えた時、人生は、美しい。

ポエジー

2010-01-14 | ポエム
ポエジーは、どこにでも、ある。

宇宙にも、地球にも。

豊かな国にも、貧しい国にも。

都会にも、田舎にも。

豪邸にも、あばら屋にも。

誰の心にも、ある。

神さまと、同じ。

気づいて立ち止まる人と、通り過ぎてしまう人がいる。