らんすぴらしよぉん(l'inspiration) 

田窪与思子のインスピレーション
(L'inspiration de Yoshiko Takubo)

サンザシ

2015-11-10 | 本・文学

『私の記憶では、サンザシが好きになり始めたのはマリアの月でのことだった。』

 

『「お前はサンザシが好きなんだからこのバラ色のを見てごらん、きれいだろう!」なるほどそれは一本のサンザシだが、バラ色で、白いものよりも一段と美しかった。』 

 ー『失われた時を求めて』(マルセル・プルースト著)より

 

小説、『失われた時を求めて』が大好きだった。

 

井上究一郎さん(10巻)と鈴木道彦さん(13巻)の訳本をむさぼるように読んだ。

 

むかし、鈴木先生の、朝日カルチャーセンターでの講義には、足掛け3年通ったこともある。


フランス語でも読破しようと、Gallimard社の本をそろえたが、30ページで挫折・・・・・・

 

その後、小説というものを全く読まなくなったのだが、最近、なぜか、『失われた時を求めて』を再読しはじめた。

 

そして、話者の好きな、サンザシが気になっていた。

 

と、昨日、実家から帰る途中に立ち寄ったホームセンターの片隅に、サンザシの鉢があった。

 

あゝ、これがサンザシか、とまじまじと見た。

 

帰宅してしばらくすると、なぜか、ホームセンターのサンザシが気になり、欲しくなった。

 

3鉢もあったから明日行けばいい、と思ったが、3鉢しかない、と不安になり、再び、ホームセンターに向かった。

 

かくして、プルーストが大好きだったサンザシが、今、わたしの窓辺に鎮座しる。

 

鉢に付いていた栞に、クリスマスルビー、とあり、華やいだ気分にもなり、とてもシアワセ・・・・・・

 

春になったら花が咲くかしらん・・・・・・


サンザシのドライフルーツも食べてみたい。(このように書くと現実ななるそうだ・・・・・)