神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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一期一会のその先に

2013-01-20 | 茶にまつわる文化・芸術
茶人の方々に好きな言葉は?と聞けば
多分上位にランクされるであろう「一期一会」。

「一期一会」はもともと千利休の茶道の心得を表した言葉で
「どの茶会でも一生に一度のものと心得て、主客ともに誠意を尽くすべきこと」の意である。
転じて、「一生に一度の機会であると考えてこの瞬間を大切にせよ」と言うような意味で普段でも使われるようになった。

私もこの言葉は好きで、
茶会に臨むときにはいつも心に刻むことにしている。
お茶を入れている時でも、客として飲ませていただいている時でも
その瞬間が無二であることを実感する機会が多々あるものだ。

しかし、中国茶の世界には「以茶會友」という言葉もある。
「茶を通じて友となる」という意味で、
これも本当にその通りだと思う。

以前、ある茶人に初対面でお茶を飲ませていただいた時のこと。
数種類のとても美味しいお茶をいろいろ説明していただきながら味わっていた。

これが最後のお茶、という段になって、
その茶人はそのお茶の名前を教えてくれない。
いつ作られたのかも、どんな品種で作られたのかも秘密のまま。
何とも不思議な味わいで、とても引き込まれるお茶だった。

聞けば、「秘密がないと次に来る楽しみがないでしょう?」との返事。

その茶人はこの茶席が一期一会の機会であり、
今その時に入れているお茶の味わいが唯一無二であることも知っている。
それでもお茶の韻が喉の奥に残るように、
人と人との出逢いも余韻が大切だと教えてくれたのだろう。

粋な計らいに私は完全にノックアウトされてしまった。
その茶人とのお茶は余韻がずっと残る印象深いものとなった。



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コメント (4)
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