神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

ブログへのご訪問ありがとうございます


千葉県松戸市にて中国茶教室「Salon de Leecha 麗茶」を主宰しています

教室内容、お問い合わせはHPをご参照ください

Instagramにて教室風景やお茶のある風景を随時UPしています
よろしければフォローをお願いいたします!

★Facebookページ「中国茶・台湾茶ファンの集い」を作りました
Facebookのアカウントをお持ちの方、いいね!を押して、情報をシェアしてください♪

★サロンへのお問い合わせ、お申し込みのメールには一両日中に必ずお返事を差し上げています
こちらからの返信が届いていない場合は、お手数ですが再度メールをお送りくださいますようお願い申し上げます

★ブログランキングに参加しています
よろしければ、一日ワンクリックお願いいたします♪

六安笠仔茶

2010-01-11 | 黒茶(中国茶)
先日、先輩から六安茶をいただきました。
竹の皮に包まれ籠に詰められた、黒茶です。

その方はシンガポールに住む親戚が来日する度に
お土産にいただくそうで、
もう一生かかっても飲みきれないくらいあるそうな(笑)。
お裾分けいただいて、超ラッキーです。

いつ頃どこで作られたか詳細はわからないのですが、
六安茶では名のあるシンガポールの茶荘の袋に入っていました。
味や外装から、私の想像では10年ものくらい?
とてもまろやかで喉越しが良く、食事にとても合いそうです。

家にはもう一籠、以前別の知人からいただいたものがあります。
こちらは台湾の収集家の方から譲り受けたものだそうです。
内飛(メーカー名などが印刷された小さな紙)には
四會市中茶茶葉有限公司の名前が入っています。
四會市は広東省にあり、1993年に県級市に昇格したということですから、
90年代半ば以降に作られたものでしょう。
今回いただいたものよりも若干味が強いので、
こちらのほうが新しいような気がします。

六安茶は、不思議なお茶です。
黒茶ファンならその名前はたいてい知っているし、
香港や広東や東南アジアの茶荘ではたいへん人気がありますが、
最近の中国茶関係の本や事典にはあまり載っていません。

ネットで調べてみると、いくつかの資料に基づく情報が得られます。
それによれば、その昔、安徽省六安で六安瓜片と同じ茶葉で作られた黒茶で、
もっとも有名な茶廠は孫義順茶荘でした。
孫義順茶荘は1943年に生産を終了したため、
それ以降は広東省や香港でレプリカが作られ、
1980年代末には安徽省でも復刻の試みがされたようです。
今でも各地で新しく作られた六安茶が売っていますが、
その製法が昔どおりかどうかは不明。

本当の意味でホンモノと言える、1940年代以前の孫義順六安茶は
現在ではものすごい価格がついているそうです。
実はこの40年代孫義順六安茶は某茶会でいただいたことがあるのですが、
その時はもっとすごい陳茶と一緒に飲んだので、あまり記憶にないのです・・

謎の多い六安茶、レプリカと呼んでいいのかどうかもわかりませんが、
形も可愛くてプーアルの熟茶よりもライトな味わいです。
信頼のおける茶荘で見つけたなら、買ってみても面白いかもしれません。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする