神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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“見立て”の文化

2007-02-10 | 茶にまつわる文化・芸術
テーブルアーティスト、阪口恵子氏のお話を伺ってきました。
テーブルコーディネートのポイントや食卓の楽しみ方のヒントを教えていただき、有意義なレクチャーでした。

その中で印象に残った言葉が「見立てる」ということ。

この言葉は、「物を本来のあるべき姿ではなく、別の物として見る」という物の見方で、もとは漢詩や和歌の技法からきた文芸の用語らしいです。
茶道の世界では本来は茶の湯の道具でなかったものを、茶の湯の道具として用いることに使います。

この「見立て」を阪口先生はテーブルコーディネートでよく使うそうです。
コップを花瓶として使ったり、金魚鉢をワインクーラーにしたり、などなど。

代用する、と言うよりも見立てる、という言葉を使ったほうが
柔軟な発想から創意工夫されたと言うニュアンスがあってセンスを感じます。

美しい日本語ですよねえ。

中国茶の世界でも“見立て”と言うのは古くから行われてきたようです。
(中国語で適切な訳語が思いつきません。
敢えて意味どおりに訳すなら「把~比作~」でしょうか)

茶壷ももとは墨をする時の水差しだったという説がありますし、
蓋碗も茶葉を入れてそのまま飲む道具であったのが、
急須のかわりとしても用いられるようになりました。
お酒の杯を茶杯として使っている方も多いのではないでしょうか。

中国茶の道具を揃えるのはなかなか楽しいもの。
でも、無理をして一式揃えずとも、身近な道具を「見立てる」ことは可能です。
そんな「見立て」にもその人の好みが見えて、なかなか面白いものです。
コメント
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