これは、コメントへのお返事として書いたものですが、コメント欄だけではもったいない気がするので、若干加筆して再掲載いたします。
<メディアに騙されないための指針>
メディアのウソを見抜くというのは、簡単なことではない。僕自身が騙され続けてきた。あとになって「そうだったのか!」と悔しい思いをしたことはいくらでもある。
たとえば91年の第一次湾岸戦争時の「ナイラ証言」と「油まみれの水鳥」などは典型的な例だ。アメリカ政府もメディアも、イラク攻撃の世論作りのために露骨な捏造と情報操作をおこなった。世界が、みごとに嵌められてしまった。
「ナイラ証言」というのは、完璧な捏造であることがはっきりしている。ナイラというクウェートの少女が、米公聴会で「イラクの兵士がクウェートの産院の乳飲み子を保育器からだし、次々と床に叩きつけて殺したのを見た」と涙ながらに証言した。しかし、後にこの少女は、駐米クウェート大使の娘で、ずっとアメリカにいたことが分かった。つまり、証言は真っ赤なウソだった。この証言は、アメリカの広告代理店がシナリオを作り演出したものだった。リハーサルもきちんとしていた。もちろん、スポンサーはアメリカ政府以外にない。ただし、捏造がニューヨークタイムズで暴かれたのは、1年3ヶ月後のことだ。
この「ナイラ証言」が出るまでは、アメリカの世論は反戦が多数を占めていた。しかし、この証言で世論は一気に会戦へと転じた。周到に準備された、たったひとつの捏造が、世論を完璧に逆転させてしまった。しかも、素人の少女のウソ泣きによって。
もうひとつの「油まみれの水鳥」の映像でも、世界はまんまと騙された。フセイン大統領がわざと原油を海に流出させたという証拠はなかった。アメリカ軍の爆撃による可能性も十分考えられた。しかし、米政府はサダム・フセインの暴挙だと非難した。「油まみれの水鳥」の映像はフセインの「環境テロ」として世界を駆け巡った。「極悪フセイン」のイメージが、世界の何億という人々の脳裏に焼きついた。この原油流出の原因は、今日では米軍の爆撃であるとされている。
この二つの事例は、情報操作の典型例として、かなり広範に流布してはいるのだが、人は忘れるのが早い。そして、いまだに世界はアメリカの情報操作にまんまと振り回されている。
2003年、パウエル国務長官(当時)は、イラクの「大量破壊兵器」の確固たる証拠を持って、世界の首脳に提示して回った。日本にも来て小泉首相と会談した。小泉首相は「(大量破壊兵器の)存在を確信した」と発言した。しかし2004年に、パウエル長官は大量破壊兵器について「いかなる備蓄も見つかっておらず、この先も発見されることはないだろう」と証言した。小泉首相は、いかなる証拠によって、大量破壊兵器の存在を確信したのか。
あるいは、ジェシカ・リンチ上等兵の劇的な救出作戦も、安物の映画を模造した稚拙な演出だった。病院には、武装した人間は一人もいなかったのに、戦闘の末、救出したと宣伝された。暗視カメラによる迫真の映像だったが、リンチ上等兵の証言によってすぐにウソが露見した。
こうした過去の一連のウソから重要な教訓が得られる。つまり、
「多数のメディアが、繰り返し強調する事例はまず疑え」
ということだ。
ソビエト連邦=共産主義=世界の脅威
サダム・フセイン=大量破壊兵器=世界の脅威
タリバーン=原理主義=世界の脅威
「アル・カイーダ」=テロリスト=911、疸阻菌、ロンドン爆破=世界の脅威
・・・etc.
メディアが総出で、あたかも「既成事実」であるかのように連呼するとき、まず疑いの眼で見ることが大切だ。しかし、ことの真相をすぐに見抜くことはたいへん難しい。情報を正確に評価するのは簡単なことではない。しかし、疑いの眼で見ている限り、情報操作に振り回されることはない。メディアが大騒ぎしているときは、クールになろう。
また「感性や直感:こころの眼」もとても大切だ。「なんか怪しいな」「腑に落ちないな」という感覚は往々にして当っているものだ。ただ、そのあと理性がそれを打ち消してしまうことが多い。
安斎育郎氏(立命館大学教授)は、
『(人間は)部分の情報から全体をイメージできる』そこから思いこみが生まれだまされてしまう、と述べておられる。『(人間は)理性的だからこそだまされやすい』と。
過去の情報操作の具体的事例を知り、また、人間とはいかに騙されやすいものであるかを自覚しておくことが大切だ。
ソビエト連邦も、フセインも、タリバーンも世界の脅威ではなかった。
意図的に強調されてきたにすぎない。
「アル・カイーダ」は実際に存在するのかどうかさえ怪しい。
本当の世界の脅威とは、常套的に情報操作し、平気で他国を爆撃するアメリカ合州国自身ではないのか。
「油まみれの水鳥」について、日本のテレビ番組がそのウソを解説している。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/TV-houdousousa.html
<メディアに騙されないための指針>
メディアのウソを見抜くというのは、簡単なことではない。僕自身が騙され続けてきた。あとになって「そうだったのか!」と悔しい思いをしたことはいくらでもある。
たとえば91年の第一次湾岸戦争時の「ナイラ証言」と「油まみれの水鳥」などは典型的な例だ。アメリカ政府もメディアも、イラク攻撃の世論作りのために露骨な捏造と情報操作をおこなった。世界が、みごとに嵌められてしまった。
「ナイラ証言」というのは、完璧な捏造であることがはっきりしている。ナイラというクウェートの少女が、米公聴会で「イラクの兵士がクウェートの産院の乳飲み子を保育器からだし、次々と床に叩きつけて殺したのを見た」と涙ながらに証言した。しかし、後にこの少女は、駐米クウェート大使の娘で、ずっとアメリカにいたことが分かった。つまり、証言は真っ赤なウソだった。この証言は、アメリカの広告代理店がシナリオを作り演出したものだった。リハーサルもきちんとしていた。もちろん、スポンサーはアメリカ政府以外にない。ただし、捏造がニューヨークタイムズで暴かれたのは、1年3ヶ月後のことだ。
この「ナイラ証言」が出るまでは、アメリカの世論は反戦が多数を占めていた。しかし、この証言で世論は一気に会戦へと転じた。周到に準備された、たったひとつの捏造が、世論を完璧に逆転させてしまった。しかも、素人の少女のウソ泣きによって。
もうひとつの「油まみれの水鳥」の映像でも、世界はまんまと騙された。フセイン大統領がわざと原油を海に流出させたという証拠はなかった。アメリカ軍の爆撃による可能性も十分考えられた。しかし、米政府はサダム・フセインの暴挙だと非難した。「油まみれの水鳥」の映像はフセインの「環境テロ」として世界を駆け巡った。「極悪フセイン」のイメージが、世界の何億という人々の脳裏に焼きついた。この原油流出の原因は、今日では米軍の爆撃であるとされている。
この二つの事例は、情報操作の典型例として、かなり広範に流布してはいるのだが、人は忘れるのが早い。そして、いまだに世界はアメリカの情報操作にまんまと振り回されている。
2003年、パウエル国務長官(当時)は、イラクの「大量破壊兵器」の確固たる証拠を持って、世界の首脳に提示して回った。日本にも来て小泉首相と会談した。小泉首相は「(大量破壊兵器の)存在を確信した」と発言した。しかし2004年に、パウエル長官は大量破壊兵器について「いかなる備蓄も見つかっておらず、この先も発見されることはないだろう」と証言した。小泉首相は、いかなる証拠によって、大量破壊兵器の存在を確信したのか。
あるいは、ジェシカ・リンチ上等兵の劇的な救出作戦も、安物の映画を模造した稚拙な演出だった。病院には、武装した人間は一人もいなかったのに、戦闘の末、救出したと宣伝された。暗視カメラによる迫真の映像だったが、リンチ上等兵の証言によってすぐにウソが露見した。
こうした過去の一連のウソから重要な教訓が得られる。つまり、
「多数のメディアが、繰り返し強調する事例はまず疑え」
ということだ。
ソビエト連邦=共産主義=世界の脅威
サダム・フセイン=大量破壊兵器=世界の脅威
タリバーン=原理主義=世界の脅威
「アル・カイーダ」=テロリスト=911、疸阻菌、ロンドン爆破=世界の脅威
・・・etc.
メディアが総出で、あたかも「既成事実」であるかのように連呼するとき、まず疑いの眼で見ることが大切だ。しかし、ことの真相をすぐに見抜くことはたいへん難しい。情報を正確に評価するのは簡単なことではない。しかし、疑いの眼で見ている限り、情報操作に振り回されることはない。メディアが大騒ぎしているときは、クールになろう。
また「感性や直感:こころの眼」もとても大切だ。「なんか怪しいな」「腑に落ちないな」という感覚は往々にして当っているものだ。ただ、そのあと理性がそれを打ち消してしまうことが多い。
安斎育郎氏(立命館大学教授)は、
『(人間は)部分の情報から全体をイメージできる』そこから思いこみが生まれだまされてしまう、と述べておられる。『(人間は)理性的だからこそだまされやすい』と。
過去の情報操作の具体的事例を知り、また、人間とはいかに騙されやすいものであるかを自覚しておくことが大切だ。
ソビエト連邦も、フセインも、タリバーンも世界の脅威ではなかった。
意図的に強調されてきたにすぎない。
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戦前の日本も同じことをしていましたが、
対岸の火事と認識しないことが大事だと思います。
今の日本でもマスメディアによる情報操作が行われている。
こうした認識を持ってどのように対処していくか?
やはり私たち自身の成熟が急務となると考えます。
自身を成熟させていくことしかないです。
そして、とても孤独な作業です。
片山さつきさんと、僅かな差で落選した
城内実さん特集を放映してました。
司会者たちは、みなさん
「男らしい、、、」と 褒めていました。
城内さんと、阿部さんが、ひそひそ話している様子が
たまたま テレビ中継されました。全国ネットでも
城内さんのご家族が放映されたりしてましたね。
質問・
「あの時、(阿部さんから)
なんて言われていたのですか」
城内さん・
「もし、反対なら、棄権するか、欠席してくれと。 ・・・組織からさまざまな 事言われました。
一種の恫喝もあり、甘いささやきも、、、
でも、僕は、郵政の事、色々勉強した結果、これは
おかしい、反対せねば、と、決心したんです。
もし、勉強しなかったら、賛成していたでしょう。
自分の信念を貫いたのですから、後悔は、ありません」
無所属で出馬したことで、借金が増えてしまったそうです。もし、自民党公認なら、1000万から1500万円
支給されたとのこと。
まだ、失業中で、生活をどうしたらいいか、判らない、でも、後悔はしていませんと、
、奥様の涙をうっすらと浮かべながらも
懸命に笑顔を見せようとする姿が いじらしかったです。
今後の生活をどうするか、色々検討中との事です。
幸いに、多少は生活費が稼げるような話も
いくつか 来ているようでした。
良い、政治家になれる素質が充分ある方だと思いますから、今後へ期待したいです。
少し、城内実、で、検索したら、悪口を書いている
ブログがありました。それに対して、地元の方からの
城内さん応援もありましたが。色々なんですねぇ。
・・・・・・・・・・
昨日、文芸春秋、コンビニで衝動買いしてきました。
「日本の選択 9,11 総選挙と官僚支配」の文字が
眼に入ったので。
8人の識者のそれぞれの見解でした。その中で
一人、
読んでいて はぁ??と思ったものを
抜粋します。
「・・・自民党の亀井静香代議士は死刑廃止論者である。元警視庁幹部のくせに、何たるまやかしと、私は兼ねて反感をいだいていた。・・・・・
こういう手合いはどんどん弾圧すればよいのである。
亀井代議士のごとき者がもし宰相にでもなれば
死刑制度は廃止され、日本はますます悪化して行くのである。・・・・」
こんな事を、言っている識者がいたのに
ほんとうに、驚きました。
逆に、信念を貫く人物は必ず信頼を獲得するものです。今回の様々な出来事で、誰が信頼にたる人物か、はっきり見えたと思います。
新聞、雑誌、テレビでは、権力に媚びるだけの信念もない”文化人””評論家””作家””ジャーナリスト”が大威張りで跋扈しています。これからも、続々と出てくると思います。いずれ全員が国民の信頼を失うでしょう。彼らが考えているほど、国民は鈍感ではないことを思い知ると思います。
この絶好の機会に、しっかりと見極めてやりましょう。
当時、読んだ本のはずなのに、どうしても、本の題名を思い出せなくて
きょうは、お店も暇なので、書いた方が
イラク大使、だったので、その方面から
検索していて
やっと、見つかりました。
「アラブの論理」
ラシード・M.S. アルリファイ
湾岸戦争が勃発した事を、
ラジオのニュースで聞き、涙を流しながら
車を運転した事を思い出します。
当時、日本にあった イラク大使館の
アルリファイ大使が、テレビ出演し、懸命に
フセイン大統領をかばっているのを見ました
そして、”油まみれの水鳥”の質問に対して
ノー、あれは、ウソだ、調べれば判る、、
みたいな発言をした事を、私は信じました。
そして、彼の書かれた本が発行されたことを知り、本屋さんに注文しました。
その中で、中司さんが書かれた、
メディアのウソ、に 呆然としました。
私は、イラク大使の書いた本を信じたのです。
今のように、ネットが普及していたのなら
この本に書かれていた事を載せたでしょう。
ただ、一人で読み、一人で憤慨していただけ。
こんにち、中司さんが 真相をしっかり
書いてくださり、また、すでに知っていた方も、再認識されたと思います。
まだ、まだ、この事実を知らない方も多いはずです。
年月がたっても、忘れることのないように
しっかりと、心に刻んでおきたいです。
いつの時代も程度の差はあると思いますが、いまという時代は、露骨な騙しが大手を振って歩いています。気の抜けない、悲しい時代ですが、真実を見る眼を養う機会でもあると思います。我々の努力は、きっと受け継がれていくと信じています。