DANCIN`HEART

あなただけが 私の恋人♪
 思い出して あの浜辺を♪
ふと見交わす あなたの瞳に 
赤い太陽が 満ちあふれて♪ 

白夜の

2009年03月03日 | Weblog
                  画像は 由布岳(大分県)


 BSで「白夜の大岩壁に挑む」を観ました。
岩と氷河しかない北極圏のグリーンランド、ミルネ島の大岩壁オルカに初登攀した山野井夫妻と木本哲氏の胸熱くなるドキュメンタリーです。
未踏峰オルカの登攀での攻略法や頂上に登るまでアタックをかけていく、その素晴らしいモチベーションに感動しました。
この大岩壁への初登攀は、夏にだけ見られる白夜を利用しての登頂でした。
以前は(はくや)と読みましたが、近年では白夜(びゃくや)と読むようになりました。
北極圏や南極圏の短い夏、太陽が沈まないという現象が起きて、まるで時間が止まったかのような不思議な感覚になるそうです。
地球の公転面の垂線に対して地軸が約23.4度傾いているため、地球が自転しても太陽が沈まないように見えるそうです。
その不思議な体験をどうぞと北欧諸国や北ドイツに出かけるツアーもありますね。
私もノルウェイでトワイライトの中を歩いて不思議な体験してみたいです。

 テレビに映し出される紺碧の空、雲の流れの速さ、そそり立つ大岩壁のオスカ、こんなに地球は美しいの?と感動を覚えました。
ドキュメンタリーのなかで山野井氏が、これまでクライマーとしてのいろんな体験のなかで究極的には「諦める諦めないという事よりも、ただ単純にモチベーションだけです」と、語る山野井氏のまなざしに山に対する情熱を感じました。
数年前にヒマラヤで雪崩に巻き込まれ遭難、凍傷のために手足の指を失くすというクライマーとしては致命的なハンデにも負けず、今も尚、命をすり減らしても登りたいというその強靭さに、神を見る思いです。
今回の「白夜~」に一緒に同行された木本哲氏も、クライマーとして有名な方で
彼のブログでは、山の写真や花など載っていてとても癒されます。

 あの北極のグリーンランドを飛んでいたユキホウジロ、こんな氷河の切り出した岩壁をヒュルリと飛ぶ姿をみてユキホウジロに会いたくなりました。
 お天気が幸いしたのもあるけれど、彼らの地道でかつ慎重な体験に基づいた確かさが、今回の初登攀の成功の所以だと思いました。
ドキュメンタリーものは好きでよく観ます。感動をそして勇気を与えてくれたドキュメンタリーでした。
 大自然を相手に憧れを持って挑む人達を、TVで観たり本で読んだりすると、自分の世界のなんと小さい事でしょうか。