千一夜第2章第124夜 駅、塩田、ボラ 

2010-03-24 22:13:16 | 釣り談義
2010.3.24(水)


(3月20日、新日鉄防波堤、釣友Sの長男T君が釣上げた33cmカレイ)

先日、同僚とバス旅行の行程について話していると、JRのバス停を「駅」ということが解った。同僚が「室積駅に集合して・・・」と言うので、「えっ?室積に駅がありましたか?」と聞き返すと、JRの室積のバス停を室積駅と言うそうである。JRのバス停に全て駅という名が付いているのかどうか解らないが、私は初めて聞いたことなので少々意外な気がした。

室積は山口県光市の瀬戸内海沿いにある漁業の町だが、山陽本線が光駅から山間部に入って行くので、室積に電車の駅は無い。山陽本線は下関から大方海岸線を走っている(現在では海の埋め立て等で変わっている)のだが、光駅から柳井駅の間は山間部を走っている。その間3つの駅があるが、山陽本線を作る時に海岸線の駅の候補地の住民の反対があったようだ。

同僚が言うには、それは当時、塩田があったために煤煙被害を恐れた住民が反対したとのことである。成る程、蒸気機関車の煙は凄いからなあと思った。現在では塩田は全く無く跡地は工業地帯になっているが、当時は重要な産業であったに違いない。私が住んでいる下松にも塩田があったようだが、当時の塩田の傍を山陽本線が走っているが反対運動は無かったのだろうか。この辺のことは良く解らない。

塩田で塩が作られなくなってからも、塩田は暫くはそのままになっていたとのことで、その塩田の中に40~50cmのボラが沢山入り込んでいたとのこと。小学生低学年だった同僚は友人たちとこのボラをしばしば取りに行っていたが、竹の棒で突き刺して簡単に獲れたそうだ。勿論立ち入り禁止になっていた場所なので、管理人に見付かると一斉に走って逃げていたが、沢山獲ったものほど捕まっていたそうだ。40~50cmのボラともなると1匹でも結構重いので、数匹抱えていると逃げるスピードはかなり落ちる。捕まるとこっぴどく叱られたようだ。同僚はすばしっこいので捕まったことはないようだが。

ボラは冬が旬で味は淡白、幼魚のうちは川で過ごすので身が泥臭くなる。成魚は外洋で暮らすので臭みが和らぐが、冬以外にはあまり食べられないようだ。但し、この塩田に入り込むボラは臭みが無かったそうだ。刺身やあらい、味噌漬け、鍋物で調理すると美味いらしい。私は殆ど食べた記憶が無い。私も釣行時に時々ボラを釣ることがあるが、大抵の場合、埠頭に居る犬や猫の餌になる。だから埠頭の犬や猫は人を襲わないのだろう。

因みに、ボラの若い卵巣を塩漬けにして乾燥させたものがカラスミである。カラスミは30%以上の脂肪を含み、セチルアルコールを多く含むため、ねっとりとした独特の食感がある。
また、そろばん玉のようになったボラの胃は「ボラのへそ」と言われ、焼き物などにするとコリコリした歯ごたえが楽しめ、身とは別に扱われる珍味中の珍味である。「ボラのへそ」はまだ食したことが無いなあ。

【3月24日過去の釣行記録】
・2001年第2埠頭南端、13:30~15:00、釣果=ボウズ、14:38M6.4震度5地震

【この日の釣り情報】
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コメント
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