第434夜 記念切手考

2008-01-30 23:54:18 | その他
2008.1.30(水)

過日、偶然にも大学の先輩に出くわした。

30年振りだろうか。突然声を掛けられて戸惑ってしまった。先輩は私を名前で呼んで下さったのに、私は「先輩!」と返すのが精一杯だった。顔は覚えていたんですけど名前がどうしても思い出せない。ガソリンスタンドに併設してあるファーストフードの店で、学生時代のことなど小1時間話したが、とうとう最後まで名前を聞けなかった。他市の役所に勤めているとのこと。

その先輩の話の中で、切手収集の話が出た。先輩は小学生の頃から収集を始めて未だに続けているとのこと。
私たちが小学生の頃は、切手収集が流行っていた。勿論私もその内の1人である。当時は趣味の王様と言われていたが、最近でも集めている人っているのかな。尤も、当時は収集する対象としてはそんなものしか無かったのかも知れないが。

先輩が言われるには、当時は郵便局に並んで記念切手を買ったものだが(平日に発行されるので自分が並んだことはないと思うのだが)、その値打ちたるや、惨憺たるものであると言われる。記念切手よりも寧ろ普通切手(昔は通常切手と言っていたように思う)の方が遥かに値打ちが上がっていると溢しておられた。

先輩と別れて、私は早速本屋さんへ行って「日本切手カタログ」なるものを購入した。成る程、先輩が言われる通りであった。記念切手の値打ちなんて私が小学校の頃買って貰ったものでも精々額面の5倍くらいの価値しかない。当時は10円切手が主流であったが、その値打ちは現在50円くらいである。それに比べて当時の普通切手の値打ちは凄い。10円のソメイヨシノの切手の値打ちが70円、5円の尾長鶏は1300円と4000円、10円の観音菩薩像も1000円と4000円、500円のやつ橋蒔絵なんか1枚が15000円もするのですよ。記念切手収集は何だったのかと思います。

私が親に最初に買って貰った記念切手は、今でも覚えているが、東京オリンピックの記念切手である。何故か小学校で注文をしたように思う。20種類発行されたが1枚50円から180円の値打ちしかない。小型シートでも600円から1300円の値打ちである。物価の上昇に比べると何だか損をした感じである。
カタログを見ていて、今では惜しいことをしたと思うのは、5厘とか3銭とかの菊のご紋の入った切手を、沢山封筒から剥がしてコレクションしていたのだけれど、これは封筒に貼ってあるままを取っておいた方が価値があるようです。

8年くらい前に、郵便局に勤務している私の友人が、20世紀シリーズという記念切手が発行されるから買っておいた方が良いというので、娘たちに残してやろうと思い、2セット注文して1年間くらいかけて完結したように思う。予約注文だから、1冊の本のようになっていて、発行される度にそれに収納していった。これは絶対に値打ちが出るとのお墨付きだったのだが・・・。

今日の暦
・下弦、半月、月と太陽の黄径差が270°となる日。
・鶏とやにつく(72候の1つ)
・孝明天皇祭、1874年(M7)~1912年(M45)まで実施。1866年(慶応2)12月25日(新暦1867年1月30日)孝明天皇崩御。
・3分間電話の日、1970年(S45)公衆電話の市内通話料金が3分で10円になった日。
コメント (2)
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