必要のないもの

自分では必要がないと思っても
そうではない人もまたいるのだ
ずっと必要がないと思っていたから
ずっとどうでもいいと勘違いしていた
ときに自分自身が手に負えなくなっていた
肥大化していく頭の中はとても混沌とした虚無
こんな僕を見つめてくれている人もいる
どうしてそんなに想っていられるのかな
必要だから続けてこられたのでしょう
こんな年齢になっても成長はしないな
相手の気持ちを汲むことは相変わらず難しい
必要でもないものが生きていても構いはしない
特権階級の意識そのものが今一番必要のないものでしょう
これ以上ゆがんでしまっては心があまりに醜いよ

記憶

記憶を紐解く作業
さまざまな視点からいまを検証した
結局は曖昧な部分があまりに多い
感情の機微によって変わっていく記憶のかたち
ほとんど忘れることに必死だったから
思いだすことはとても難しい