戦争ドキュメントで盛り上がってる時に、”大谷”というのもですが。彼もよく頑張ってるし、”戦争モノ”で9月は特攻しようかとも思ってたんですが(笑)。
何事もバランスが大切なようで。
一ヶ月ぶりの”されど大谷”をです。前回は、飛ぶボールと大谷の復活とMLBの凋落と、について書きましたが。なんかここ数年のメジャーは詰んなくなりましたね。ブログを立てておいてなんですが、日本のプロ野球の方がずっと盛り上がってますもの。
それでも、8月、9月の大谷は、何かに取り憑かれたように撃ちまくってるます。昨日も本塁打を放ち、日本人メジャー1年目の最多本塁打記録を塗り替えました。
まさに相手側からすれば、”悪魔の兵器”ですかな。大谷爆撃機、シカゴを粉砕とかね。
因みにこれまでは、城島健司(シアトル)の18本が最高だったんですね。
但し、当時のセーフコは今よりも広かったし、本塁打が出難い球場だったから。それに捕手という心身共に大きな負担の掛かるポジションだったから、一概に数字だけでは比較はできないんですけどね。
ボールがよく飛ぶと言っても、城島が18本打つのに506打数掛かったのに対し、大谷はその半分弱の249打数で19本を放ってる。
因みに、松井の全盛期の31本の時が584打数。それすら大きく上回る。
”メディアの松井”、”実績のイチロー”と言われたが。パフォーマンスの大谷と言えるかも。ここまでくれば、もう爆撃機レベルですね。
特に、DL後の大谷の復活劇は凄まじい。8月以降の本塁打率は、8打席弱に1本ペースで、勿論メジャーNo.1である。もう、この40日間だけで、イチローと松井の次元を超えたと言っていい。
打球の飛距離が図抜けてるから、中堅でも楽にスタンドインする。お陰でパワーレンジに幅ができ、量産を可能にする。これは松井には出来なかった芸当である。
打球が速いから、ワイドレンジでヒットに出来る。イチローみたいに当てにいく必要もない。それに脚も速いから内安打も稼げる。
それともう一つ、下半身と上半身のバランスが非常にいいので、タイミングのとり方が実にスムーズである。お陰でコンパクトなタイミングで飛距離を伸ばす。これも松井には、出来ない芸当です。
ここまで書けば、全てが順風満帆。大谷の未来に、曇りも疑いも一切無い様に思える。
当初、軽い右肘靭帯の損傷と思われたものが、その後の検査で違う所に損傷が見られたという事で、ドクターは靭帯移植を勧めてるという。
まだ26歳という若さでの靭帯移植となれば、その後のキャリアとパフォーマンスに大きな暗雲が立ち込める事になる。160キロを優に超えるストレート、500ftを超える弾道。これがなくなる可能性も。
グラウンドでは、明るい表情を見せてはいるが。内心は複雑だろう。
でも不思議な事に、そういった不安を打ち消すかの様に、狂った様に打ちまくってるのだ。
でも個人的には、無理して二刀流に拘るより、打者のみで4、5年程専念し、シーズンを通して戦える体力を作ってから、と思ってたが。肘の損傷発覚で、それも雲行きが怪しくなった。
球団は、今シーズンの残りは、打者に専念すると発表したが。全く遅すぎるな。
それに、打つだけでも、肘に影響を与えないとは言い切れない。右打者と異なり、左打者は右肘がメインとなる。それも肘を畳み込む様にするから、靭帯には確実に負担が掛かる。
そういう事が解っていながら、中途半端に二刀流に拘り、投球練習をさせ、その結果がこれだ。たまたま、大谷の打撃の状態が絶好調なので、余り目立たないが。
靭帯移植となると、全く話は違ってくる。日本選手は小さい頃から、プロ顔負けの変化球を投げ、肘の靭帯の損傷は、慢性的に広範囲に渡り、かつ深刻である。
故に、日本人投手が靭帯移植で完全復活した投手は殆ど見かけない。過去、伊良部もダルビッシュ有も手術に踏み切ったが、結果は見ての通りだ。
松坂ですら、右肘を切開した時は、靭帯そのものがなかったらしい。
NYYでしこそそ活躍してるマー君も、靭帯移植を回避し、変化球投手として何とか頑張ってはいるが。大谷に変化球スタイルは似合う筈もない。
手術を回避し、打撃一本で勝負するか。思い切って靭帯移植をし、二刀流に拘るか。
ただ、ここにも大きな課題が残る。打撃に専念するにしても、前述した様に、右肘に負担が掛らないとは言い切れない。また、手術したとしても、完全復活が保証されてるとも限らない。
それに、日本人メジャーで一番多いのが、1年目だけ良くて、後はジリ貧というケースだ。典型の”半年だけなら闘える”という奴だ。
1年目から、天国と地獄?を見た大谷に、二刀流の夢を、ルースの影を追う事が出来るのか。大谷の笑顔を見てると、そういった不安は、彼の勢いとパワーで払拭してくれそうな勢いだが。
されど大谷が、さらば大谷にならない事を祈るばかりだ。










