世界変動展望

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日馬富士は不知火型、史上初の不知火型2横綱!!

2012-09-24 03:32:33 | スポーツ・芸能・文芸

報道によると日馬富士は不知火型になるようだ。予想はしていたが、やはり不知火型[1]。日馬富士が所属する伊勢ケ浜部屋は立浪一門で伝統的に不知火型。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)も不知火型だった。立浪一門は不知火型完成者の太刀山や羽黒山の系統なのでこの型を継承しているのだろう。

不知火型は短命と言われるが、白鵬の活躍でイメージが払拭されつつある。もともと型と横綱継続との因果関係はないので気にする必要はないと思うので、その力士にあった型を選べばよいと思う。正直いって、私は不知火型の方が好きなので同時期に不知火型横綱が2人も現れたのはとてもよかったと思っている。これまで不知火型横綱が同時期に2名以上存在したことはない。上述のように短命のジンクスがありこの型を選ぶ横綱がほとんどいなかったためだ。しかしこれからは不知火型もよく選ばれ、同時期に2人以上存在するのも珍しくないということになってほしい。

これまでの不知火型横綱は吉葉山、玉の海、琴櫻、隆の里、双羽黒、旭富士、若乃花勝など短命で終わったり、あまり活躍しなかった人が多かった。吉葉山、若乃花のように横綱に昇進してから1度も優勝せず活躍した印象がない人もいれば、玉の海のように虫垂炎で現役死など不吉な人もいたし、双羽黒のように不祥事で8場所で引退という人もいた。ただ、短命だったりあまり活躍した印象がない横綱が多い理由には約30歳で横綱昇進など高齢になってから横綱になった人がある程度いたこともあるだろう。琴櫻、隆の里、旭富士はそうだ。それは別に不吉ということではない。必然的な結果だ。

それに不知火型は縁起が良いと思える事もある。不知火型の完成者である太刀山は無敵横綱で史上最強とよぶ人も少なくない。横綱在位約7年、優勝11回、56連勝、横綱勝率96.6%(陣幕を除けば歴代1位)、金星配給ゼロ、全勝優勝5回、横綱時代の負け数がたったの3など輝かしい記録が残っている。

昭和の戦前戦後にかけて活躍した羽黒山は鉄人横綱とよばれた名横綱で横綱在位は約11年8ヶ月で歴代横綱最長、優勝7回、32連勝、デビューからわずか7場所で幕内に昇進し、序ノ口から十両をすべて一場所で通過し、しかもすべて優勝だった。照國と並びわずか16場所で横綱に昇進した超スピード昇進記録の持ち主で、37歳2ヶ月で15戦全勝優勝した。これは最年長全勝優勝の記録としていまだに破られていない。短命のジンクスのある不知火型でも最も長く務め、最年長で全勝優勝した横綱は不知火型である。

白鵬は言うまでもない。現在横綱として約5年務めており、優勝22回、63連勝、最近まで横綱勝率9割という驚異的な記録、2年連続86勝、4場所連続15戦全勝優勝など大横綱として申し分ない成績を残しており今後も伸びていくだろう。

不知火型横綱は完成者の太刀山から白鵬まで10人しかいないが、10人中3人も大活躍した横綱がいるのは縁起が良いのではないか。雲竜型で彼らほど活躍した横綱は3割もいない。

思えば、不知火型は第22代横綱太刀山が完成したのだが、実際は雲竜の型をもとにしたという。現在不知火型と雲竜型は本来の型が入れ替わったものであり、現在の不知火型は本来雲竜型とよぶべきだろうが、訂正される様子はないようだ。

日馬富士は長く活躍してほしいと思う。

参考
[1]世界変動展望 著者:"日馬富士は不知火型?" 世界変動展望 2012.7.26