世界変動展望

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不自然な将棋対局について

2012-03-12 00:19:00 | 囲碁・将棋

今までの将棋の対局でなぜ勝ったのか不思議な対局はいくつかある。その一つが第64期A級順位戦最終局久保利明-藤井猛戦だ。この時は例年通り「将棋界で一番長い日」の放送があり、私も生放送を見ていた。棋譜は次のとおり。

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日時 2006.3.3
棋戦:順位戦
戦型:相振飛車
先手:藤井猛
後手:久保利明

▲6六歩 △3四歩 ▲7六歩 △3二飛 ▲7七角 △3五歩
▲7八銀 △6二玉 ▲6七銀 △4二銀 ▲8八飛 △7二玉
▲8六歩 △5四歩 ▲8五歩 △5三銀 ▲3八銀 △8二玉
▲5八金左 △9二香 ▲4八玉 △9一玉 ▲2六歩 △8二銀
▲2七銀 △7二金 ▲3八金 △6四歩 ▲3九玉 △5二金
▲8四歩 △同 歩 ▲同 飛 △6三金左 ▲8八飛 △8三歩
▲1六歩 △1四歩 ▲2八玉 △5五歩 ▲9六歩 △5四銀
▲9五歩 △4四歩 ▲7五歩 △4五歩 ▲7六銀 △2四歩
▲4八金左 △4四角 ▲9七桂 △2二飛 ▲8五桂 △3三桂
▲3九玉 △2一飛 ▲8九飛 △2二飛 ▲9八香 △1二香
▲8七飛 △2一飛 ▲8八飛 △2二飛 ▲8九飛 △2一飛
▲9四歩 △同 歩 ▲9三歩 △同 桂 ▲9四香 △8五桂
▲9二香成 △同 玉 ▲8五銀 △8一玉 ▲9五桂 △9三桂
▲8六香 △8五桂 ▲同 香 △9四銀 ▲8三桂成 △同銀引
▲同香成 △同 銀 ▲9五桂 △8四香 ▲8五歩 △同 香
▲8六歩 △9四銀 ▲8五歩 △8二歩 ▲8四歩 △8五香
▲8七香 △同香成 ▲同 飛 △7一玉 ▲8五香 △8一香
▲8三銀 △同 歩 ▲同歩成 △7六銀 ▲7二と △同 玉
▲8三香成 △同 香 ▲同桂成 △同 銀 ▲9七飛 △9一香

まで114手で後手の勝ち

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正直なところ専門的なことは全くわからないが、放送当時解説だった渡辺明によると終盤まで藤井が優勢で勝つと予測されていたが、最終盤でなぜか藤井が突然の変調。渡辺の解説では「この対局は先手がどれほどおかしいことをやったかというと・・・(具体的説明の後に)・・・絶対先手(藤井)に誤算がありましたよ。」と指し手のかなりの不自然さを指摘していた。結果後手久保の勝利。久保はこの対局に負けていたら降級していた。端的にいって、一部で八百長を疑われた対局の一つである。

無論、八百長とされていない。将棋の場合棋譜が残るので不自然な指し手は永久に記録される。A級順位戦などを見ると、どの棋士も必死で対局しているのがわかるから八百長など起きないと思う。勿論、今後もないとよいと思う。