世界変動展望

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結論等が間違っていたり不正な論文は迅速、自主的に撤回すべき!

2022-06-22 18:35:05 | 社会

友田明美 福井大らの査読欺瞞の件が世間を騒がせている。査読偽装のあった論文は4月に撤回勧告されたが現在でも掲載されている。友田明美らは撤回に反対しているのかもしれない。しかし、必ず撤回した方がよく、自主的に撤回しないともっと損害が大きくなる。

出版倫理委員会の撤回基準では論文の結論等が間違っていた場合や二重投稿、盗用、非倫理的研究の場合に撤回すべきとされている。査読欺瞞はこれらに含まれていないが、通常は撤回される。出版倫理委員会の撤回基準は国際標準でどの国でも、文系でも理系でも同様の基準である。強引に大量訂正でごまかして撤回回避しても一般的に余計に悪評価になるだけで損害が大きい。研究者の中には強硬に撤回を拒む者がいるが、きちんと撤回した方が損害が小さくて済む。結論が間違っていた場合などは通常誰からも異論が出ないので、非倫理的で悪質な学術誌や学会などを除いたほとんどの学術誌で撤回になる。査読欺瞞などの不正行為があった場合も撤回になることがある。このようなケースは争わずに自主的に撤回するのがベストで、一番損失が小さい。逆らって自主的な撤回をせず、不正を否定して組織ぐるみで隠蔽すると表向きに言われなくても猛烈に非難されて大損害を被る。大阪歯科大学の隠蔽小保方晴子の博士論文盗用で博士取消を決定しなかった調査委員会の判断などはその典型だ。

友田明美らは放置してやり過ごすつもりかもしれないが、迅速に撤回しないと出版側が強制撤回して大きな不名誉となる。友田明美らの倫理意識が欠如している事が撤回公告で記録に残る形で公表されてしまう。

結論等が間違っていたり不正な論文は迅速に自主的に撤回する。

これをきちんと実施することがもっとも損失が少なくベストな方法である。論文著者自身の利益だけでなく、学会、共同研究者、所属機関、学術誌の読者、社会などにとっても撤回した方が損失が小さく、迅速、自主的撤回はその意味でも重要である。