エコなニコニコ日記 社会企業エコフェアネットワークのブログ

厳しい時代を生き抜き、よい社会を作るために環境問題や格差問題の代替案である私の事業や参考になるだろう情報を書いています。

インターネット業界の知的カリスマが、若者へ新たな生き方提案

2007-11-26 23:29:26 | Weblog
ミクシイと並び今のIT起業を代表するはてなの取締役で、シリコンバレーで会社を興し、ベストセラーになった ウェブ進化論という本の作者である梅田望夫さんのウェブ時代をよく という本を読みました。

この本はいわゆるITビジネスでのホリエモンなどのような成功法を説くのではなく、もっと今の等身大の若者の日常で生かせるIT特にウェブ2.0をどういかすかが書いてあります。

そして梅田さんは、最近いわゆるIT長者の「大金稼ぐのがすばらしい。」という覇道の論理よりも、より、教育的というか倫理的なITの世界の生き方を説いていると思います。

著者はウェブ上でできる世界やコミュニティを「もうひとつの世界」と呼び、そこは善意に基づく方向性でのリーダシップのもと大きな価値を持っていくと述べています。


そしてそういった新たな情報、世界、カルチャーが多くの新たな仕事を創出する可能性をもっており、それはいわゆる金持ちにはならないが、収入を稼ぐツールになり、そこでやりたいことが仕事にできたり、潜在化していた知が大きな意味をもつようになるとか、情報が大きな変化を社会に与えていくと言っています。

それについて、今は勉強や情報が高速道路を走るように、簡単に見につけられる時代で、またその代わり渋滞も引き起こしており、そこでけもの道を行くような自分で新たなやり方を模索し、仕事を作るなり、生き方を作っていくようにといっています。

また著者自身が、大組織が合わない部分があり、好きを貫いてきた結果が、結果的に大きく幸いしたといっています。
そこに関しては、ニートやフリーターの一定数が夢追い型で年を重ねているので、一概にいいかわかりませんが、その人たちが追ってきて潜在化してきた夢を生かし、現実に力をもつものがウェブ2.0だといっています。

またIT業界の中心地のシリコンバレーも、いわゆるヒッピーのような反権力的な自由人達(カウンターカルチャーとよわれる人たち)が独学でITに関する技術を学び、採算度外視で、新たな技術を作り出してきた結果が、現代のITの発展を作り、googleやrinuxなどが出てきたということを述べています。

この本では明治時代に出版された自助論が引き合いに出され、そこに近い概念が今のウェブ2.0の生き方には必要だと説いており、勤勉や努力の重要性を述べています。
今の時代は、ある部分成功する方法には興味ないのに、セレブの格好をしたがり、遊ぶことがすばらしいとして、人間の差異を殊更に強調し、意識的に階層を作り、差別心を強調するカルチャーと、この著者の提示するスロービジネスに近い多少理想主義的な生き方は、大きく違いがあると思います。

そのため、ギャップで多くのトラブルを生んでも、うまく生かせば社会の矛盾を補間し、また強者の論理が声だかに叫ばれる中で、泣き寝入りしてきた人たちの声が価値を持ち、新たなサービスなり仕事なり生き方を作り出すと思います。

実は梅田さんは私のマイミクで、mochioさんといいます。

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