~ 風の伝説 ~

プライベートの趣味ブログです♪
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優しさの“さじ加減”

2006-06-09 | Words & Story
たとえば、百万円も二百万円もする壺がここにあったとします。

「この壺は私の宝物だから、絶対にさわらないように」と、普段から父親が家族に言っていました。でも、さわるなと言われると、さわってみたくなるのが、人情というもの。

ある日、父親の留守の間に、子どもがその壺を手に取って、撫でたりさすったりしているうちに、誤って手を滑らせて割ってしまいました。

さあ、お父さんはどうすると思いますか?かんかんになって怒るのが普通です。

でも、その壺を自分が割ったとしたらどうでしょうか?

自分の失敗は咎めるわけにもいかず、ちょっと肩をすくめて残念そうな顔をして、それでおしまいのはずです。

「落として割った」という事実は同じなのに、人間は自分のした悪いことは、そんなに気にもかけないくせに、他人のしたことは何十倍、何百倍にも悪く思うのが普通です。

だから、怒りがわいてくるのです。自分には甘く他人には厳しいのが人間です。自分にはもっと厳しく、他人にはもっと優しくして、それでちょうどいい加減だと思います。

参考資料:「いい話」のおすそわけ 三笠書房より 引用