毎週末、彼のマンションで過ごす時間は幸せでいっぱい。
私の手料理をほんとに喜んで食べてくれる。
ついつい、飲むほうもすすんでしまうけど楽しいお酒はいい。
土曜日は友達と飲むからと言って家を出たから、時間気にせずゆっくり。
彼も一緒に暮らしてるような気分になるのか、
「二人じゃ狭いよな、早く引っ越そうね」なんて言う。
毎週末一緒にいるから、それほどべたべたしたりしてない。
それでもふっと抱きしめてキスしてくれる度に幸せで安心で体の力が抜けるよう。
日曜日はあまり長い時間いられない。
だから「買い物行ってくる。７時過ぎには帰るから」と言って夕方家を出た。
そうすれば、少し一緒に飲んで、夕飯作って片付けして帰ってこれる。
彼の所に行くと、ちょうどお風呂に入るところだった。
彼が鼻歌交じりにお風呂に入っている間にしらすの大根おろしあえや
あさりの酒むしを作り買ってきたたこ焼きだしてグラスもそろえた。
彼がお風呂から出てきて「お、いいにおいだな」ってうれしそうに言う。
これが聞きたくて、ちょうどお風呂から出てきたときに合わせて
暖かいものを作る。
彼は暖かい空気に幸せ感じ、私は彼が美味しそうに食べてくれる姿に
幸せ感じる。
だけど、一緒にいられる時間が短い。。。
７時近くなると、「そろそろお蕎麦作るね」「いいね～」なんて彼も
うれしそうに言ってくれる。
私が「コーヒーもらうね」って言うと「なんだ、もうコーヒーか。。。」と彼が言う。
私がコーヒーに切り替えて酔い醒まし始めると帰る時間が近づいてるってこと。
ちょうど夫から携帯に電話がかかってきた。
電話を無視する私に「いいのか？出なくて、ラブラブだな」って言う。
私は「いいよ。出ない！どうせもうじき帰るんだし」と返事した。
それから、お蕎麦を二人で食べた。お蕎麦のだしの味も気に入ったと言って
喜んでくれた。
「ふだん、お弁当だからどんな簡単なものでもちょっと手を加えてね、
暖かく食べてもらいたくてね。暖かいものが座ってて出てくるだけでも
価値あがるもんね」なんて言うと「いいや、ホントに美味いよ」と言い
あっという間に食べてくれた。
片付け済ませて、彼の側に座ると「いいのか？ダーリンに電話しなくて」と
からかってきた。「ダーリンなんて言わないで」って私が言うと、
尚も彼は「オレもワイフに電話でもするかな」なんて彼らしくないこと言った。
「あ。。。そうか～ワイフいたんだよね？なんて電話するの？」って言いながら
さすがに笑えなくなってきた私に「もう帰っちゃうのか？。。。仕方ないよな」
って言いながら抱きしめてキスしてくれた。
いつもの会話。。。「わたしだって帰りたくないけど娘が待ってるから。。。」
「そうだな、気をつけて帰るんだよ」
らしくない彼からいつもの彼にもどる。
時々、帰りしなに彼らしくなく絡んでくることがある。
一度、言ってた。。。「すまん、やきもちなんだよ」って
それでも私は悲しくなる、彼とはいつもお互いを癒しあえる関係でいたいから。
