セピア色の映画手帳

古い映画を中心に

「パドマーワト 女神の誕生」 (ネタバレ有り)

2019-06-10 21:09:22 | 映画日記/映画雑記
 「パドマーワト 女神の誕生」(「Padmaavat」、2018年、印)
   監督 サンジャイ・リーラ・バンサリー
   脚本 サンジャイ・リーラ・バンサリー  プラカシュ・カパディア
   撮影 スディーップ・チャッタルジー
   音楽 サンジャイ・リーラ・バンサリー  サンチット・バルハラ
   美術 スブタラ・チャカラボルティ  アミト・ライ  プラドニエシュ・カダム
   衣装 アジャイ  マックシマ・バス  ハンプリート・リンプル
      チャンドラカント・ソナワネ
   出演 ディーピカー・パードゥコーン
      ランヴィール・シン
      シャーヒド・カプール
      アディティ・ラーオ・ハイダリー  ジム・サルブ

 13世紀末、シンガール王国(現スリランカ)の王女パドマーワティは縁あって西インドの小国メーワール王国の王ラタン・シンの元へ嫁いだ。
 二人の幸せな時間は短く、北インドで下克上の末、勢力を増大、「第二のアレクサンダー」を自称するスルタン アラーウッディがパドマーワティの美貌の噂を耳にして攻め込んでくる・・・。

  予告編 https://www.youtube.com/watch?v=w1MZn-Scj5M

 この作品はヒロイン パドマーワティを演じるディピカー・パドゥコーンの美しさをひたすら眺める為にあり、其処に煌びやかな古典舞踊と調度品がプラスされたもの。中世の古典叙事詩を基にした作品という事で「バーフバリ」を期待していくとメゲるかもしれません。
 内容も女性の貞節を守る為、集団殉死するというもので、これを現代の日本で観ても同調はし難いでしょう。赤穂浪士や武田滅亡時の伊那 高遠城の全滅戦、会津戦争時の一番家老 西郷頼母の一家総自刃を思い出さなくもないけど、僕は太平洋戦争のサイパンにおける女性達の集団身投げや沖縄戦の悲劇を、より強く思い出してしまい暗鬱な気分になりました。
 インドだからといって、何故、今、これなのか、ちょっと理解しづらいですね。

 物語的にはそんなものだけど、トロイのヘレンが絶世の美女でなければならないように(何せ、美の女神 アフローディティが世界一の美女と認定してパリスに与えたのだから)、この話もパトマーワティが絶世の美女でなければ成立しない、其処はインド美人女優の中でも「動く彫刻」と言われるほどの美しさを持つディピカー、この美女なら戦争の原因にもなるだろうと納得出来る美しさだと思います。
 ボリウッド デビュー作「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」以来、久々に観たけど、相変わらずの美貌、流石に初々しさは消えたけど(12年前だから当たり前)、その分、女らしさが増し増しで眼福この上ないです。
 この方、インド トップ女優の一人だから当然と言えば当然だけど、ダンス上手いんですよね、今回はセマー(旋回舞踏)を取り入れたような古典舞踊だと思うけど、相変わらず、キレが良くてシャープでした。(もう一人のトップ女優プリヤンカー・チョブラーと二人で古典舞踊踊ってる動画を見た事あるけど、シャープな踊りがディピカー、たおやかで柔らかに踊るのがブリヤンカー、日本舞踊もそうだけど女性の踊りとしてはプリヤンカーの方が良いのかもしれない)

 男の方にも少しは触れないと。(笑)
 インド恒例、悪人は徹底的に悪辣、その悪役アラーウッディをランヴィール・シンが楽しそうに演じて存在感を出してます、ちょっと「バーフバリ」のバラーラデーヴァに「パイレーツ・オブ・カビリアン」のジョニー・デップを足して2で割ったような感じでした。(この映画では叶わぬ横恋慕でしたが、実生活では半年前、ディピカーと結婚したそうで)
 只、ヒロインと悪役はいいとして、肝心な正義の王ラタン・シンを演じたシャーヒド・カプールの線が細すぎてバランスが取れてない、「バーフバリ」のプラバースまでは望まないけど、もうちっと強そうじゃないとラストの闘いが映えないでしょう、名門カプールの名前持ちですが下積みから這い上がってきた人、でも、この役は人選間違い。(二枚目ではある)
 後は、アラーウッディのボティガード兼お小姓が陰間というのは森蘭丸みたい「インドでも、こういうの描くんだ」と少し驚いたのと、アラーウッディの妻役の女優さんも綺麗だった、それくらいの印象しか残りませんでした。(あ、アラーウッディが男衆引き連れて踊り狂うの面白かった)
 インド映画、2本目の×付けてもいいのだけど、ヒロインの美しさと絵の美しさで、辛うじて△かな。(汗)
 
※ディピカーが踊るシーン、衣装と装身具で30Kgもあったとか、日本の十二単なみの重さ。
※現地の芸能ニュースを動画で見たことあるのですが、母国ではディピカ・パドゥコーンって発音してました。
※インド美人女優は掃いて捨てる程いらっしゃるようですが、有名どころでは、アイシュワリヤー・ラーイ、カトリーヌ・カイフのお名前はよく聞きます、最近だと「パットマン」に出てたソーナム・カプールも知的美人で、これからもっと伸びる有望株、個人的には「バルフィ」に出てたイリヤーナ・デクルーズと「マダム・イン・ニューヨーク」のシュリデヴィ(去年、お亡くなりに)が好み。

 (追記)6.12
 ソーナム・カプール 調べたらデビュー 2007年ってディピカと同じ年でした、お歳も今年で34なんだね(ディピカも多分、同じくらい)僕が知らないだけで以前から有名な方でした。何せ初見が去年の暮れに観た「パットマン 5億人の女性を救った男」で、かなり若く見えたもんだから若手の有望株と勘違いしてました、スンマセン。(大汗)
 彼女とアヌシュカ・シャルマが共演してて監督が「きっと、うまくいく」、「PK」のラージクマール・ヒラニの「SANJU/サンジュ」が今週末公開だと、余り、明るい話じゃなさそうだけど、う〜ん、これは行かねばならんなァ、又、159分。(笑)

 R1.6.8
 109シネマズ木場
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