セピア色の映画手帳 改め キネマ歌日乗

映画の短い感想に歌を添えて  令和3年より

「彼の見つめる先に」

2018-03-19 22:43:46 | 映画日記/映画雑記
 「彼の見つめる先に」(「HOJE EU QUERO VOLTAR SOZINHO」、2014年、ブラジル)
   監督 ダニエル・ヒベイロ
   脚本 ダニエル・ヒベイロ
   撮影 ピエーリ・ヂ・ケルショービ
   出演 ジュレルメ・ロボ
       ファビオ・アウディ
       テス・アモリン

 全盲の高校生レオは思春期を迎えていた。
 彼の傍には幼馴染のジョアンナがいつも居て、何かと面倒を見てくれるし彼女はレオに好意を持っていた。
 二人はファースト・キスの事を夢見がちに語り合うがレオにとってジョアンナは近すぎて対象外、そんな時、学校にガブリエルという男子が転校して来て・・・。

 予告編 https://www.youtube.com/watch?v=oiRlKY_AOU8

 彼の見つめる先に居たのは○○○だった。(笑)
 「小さな恋のメロディ」高校生BL編。
 同性愛、障がい要素が入ってるけど主眼は思春期特有の揺らぎや性、束縛への反抗等、誰もが経験する事を丁寧に描いてます。
 物語はレオの視点でのみ進行していくので彼の世界はよく描けてるけど、ジョアンナとガブリエルはそれ程深く描かれていない。
 まぁ、レオから見てジョアンナにしろガブリエルにしろ自分じゃない他人だから、本心が解らず三様に右往左往する訳でこの作り方が正解なんだろうけど、ドラマ的な深さがちょっと欠けた気はしました。
 僕は男の同性愛話がどうにも生理的に苦手なのですが、これはドロドロしてないし初恋の煩悩が厭味なく描かれていて余り抵抗なく観れました。(もう一回は勘弁)
 話は嗜好の問題もあるから何とも言えないけど、ラストのジョアンナの表情と態度が素敵で、そこが一番良かったです。

※youtubeに投稿したショートフィルムが好評で、キャスト同じで長編映画として作り直されたのだとか。
※「小さな恋のメロディ」と書きましたがジョアンナの目元ってT・ハイドに似てる気がする、けど、レオも何処かで見たようなと思ってて、思い出したのが「青い体験」のエロガキ(笑)、アイツを逞しくした感じ。 
 (男子カーリング、SC軽井沢のスキップ両角さんを幼くした感じでもある)

 H30.3.18
 新宿シネマカリテ
 
コメント
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