「最近コブどない?」
「そろそろコブちゃうの?」
とのお問合わせをいただくようになってきました。
ちなみに先日ちょこっとやってきましたが、普通に良く当たり4枚キャッチ1バラシでした。
最近はナンタラゲームとかってコブダイ釣りが流行ってますが、一応当店的におすすめな遊び方と注意点をご紹介。
<<タックル>>
ロッド・・・最低限青物用クラス以上で思いっきり曲げてみたいもの
ライン・・・PE3号以上、リーダー・ハリスは14号以上
ハリ・・・とにかく強いもの
後は大型のタモは絶対にいります。
これが最低ラインです。
<<釣り方>>
とにかくドラグはガッツリ締め、打ち返しをそれなりに行う。
これだけです!!
こんな感じでヒラマサなんかのラインを出せない釣りを想定した練習みたいなことが、近所の波止から楽しんでできる貴重なターゲットです。
鰤程度じゃなんともないロッドがブチ曲がり、8000PGクラスのリールでも巻けない、体重を後ろに掛けないと耐えれない。
こんな負荷を掛けれて遊べる相手は、近海にはコブくらいです。
ナンタラゲームで紹介されてるのは、シーバスロッドやショア青物ロッドのライトなヤツにPE2号リーダー・ハリス8号にジグヘッドです。そしてドラグを緩めて尻手ロープつけて待つ。ドラグが鳴ったらラインを緩めてその間にドラグを締めてやり取り開始。ディレクターズチェアなんかに座ってスマホ弄りながら当たりを待つ・・・足元には弁当ガラに空き缶にお菓子の袋が・・・そんな釣り人をよく見かけますが・・・
ただコブダイを釣ったというだけならこれでも釣れると思いますが、本格的に楽しむとなると完全に違うと断言します。お手軽感を出して流行らそうとする最近の典型的パターンがこれです。
そもそも「コブのひとのし」といわれるくらい最初の突っ込みがエゲツナイのが魅力というか、全てなのがこの遊び。ここをドラグで走らせたら元も子もないです。セカンドラン以降は嘘みたいに弱くなるので、本当の引きは最初の十数秒です。ここを味わわなくては無意味だと思いますし、何より折角のあの引きを体感しないなんて勿体ないですよ。さらにデカいのはかなり走るのでドラグが出てる間に障害物に持っていかれてブレイクなんてことが当たり前。そしてこのジグヘッド、ドラグを締めた上記タックルで本当に引きを受け止めると簡単に伸びます。たかだか60程度のサイズでも伸びまくってます。なんならアタリと共に伸びてるので、ドラグを締めて待ってるだけでアウトです。
まあ楽しみ方は人それぞれなので強制はしませんが、手軽に挑んで無駄に魚を殺したりスレさすとこの釣り自体を楽しめなくなってしまいます。
そして、お手軽に流行らした結果が、各地の釣禁や立禁につながっていっているのが現状です。
大抵は決まったメーカーが絡んできて、大型店がそれを煽るというのが悪循環のパターンです。
確かにスーパーでエビ買って釣り場に行き、昼間に日向ぼっこ感覚でのんびりできる釣りではありますが、決してまちがった手軽さと勘違いだけはしないでください。
それこそあの力で引っ張られたら足場によったら落水します。タックルも海にぶっ飛んでいきます。ラインが切れたら後ろにぶっ飛ぶので危険です。高負荷で張りつめてるラインに手や指があたると簡単に切れます。やり取り中に竿が折れ、それが顔にあたって血まみれってのを見たこともあります。
お手軽ではありますが、決して舐めて掛からないようお願いいたします。
一つ間違うと本当に危険です。
十分注意したうえで、あの強烈な引きを楽しんでみてください。