手術翌日。
体調はOK。病院で出された朝食を美味しくいただく。
そろそろ来るかな。来たらどうしよう、と、ずっと悩みがある。
それは、大便。
先生は、大丈夫、翌日から大便OK、翌々日から入浴OK、と言っているがやはり怖い、なにしろ
肛門周辺の肉を抉り取っているのだから。
午後、少し便意が来た。
これまで、先輩ブログを見たからだろう、めちゃぐちゃ痛いのだろうな・・・と覚悟していた。
また、ウォシュレットが傷口を直撃したら、飛び上がるほど痛い、と書いているブログを読んで恐怖を覚えていた。
でも、一番怖かったのは、紙おむつを脱いだ時に見た、出血と変な液が女性用ナプキン(産後用)にどっぷりとついている様子だ。
紙おむつの中が殺人現場だった。
便座に座り、最初にすべきことは、肛門に入れているガーゼを抜くこと。
これも、まずはウォシュレットで少し湿らせてから抜くと痛くない、と教わっていた。
ウォシュレットの水の勢いを最弱にセットして、恐る恐る・・・
手術は正確には肛門ではなく、少しズレているので、正確に肛門に水が当たれば決して痛くない。
そしてガーゼを肛門から抜き、いざ大便を・・・
出ない。「力まないで」と言われていたから、自然と排便するのを待つが、出ない。
なぜだろう、今まで便秘など全く経験のない俺が・・
そうか、体が大便をするのを怖がっているのだ!!!
そう思ったら自分の体が急にいとおしく感じてきた。俺も怖がっているが、体も怖がっているのだ。
そして、無理をしないことにした。まあ、出る時には出るだろう…と。
夜、再び便意が来たのでトイレに。
少しすると、鹿のフンみたいなのがコロコロと・・・
全然痛くなかった。なんでだろう、麻酔もすっかり抜けているのに。さては、こんなもんか?
排便時の痛みはなかった。むしろ、トイレまで歩いて、便座に座るまでの動作が怖かった。別に痛くはないが・・・恐怖が体を覆っているのだなと。過剰に怖がる必要はないんだな、とようやくこの時覚った。もっと早く分かっていたら、ここまで恐れなくてよかった!