お尻の手術体験記(痔瘻)

43歳男、この度「痔ろう」で入院手術しました。痔は3人に1人と言われています。少しでも私の体験がお役に立てば幸いです。

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9.実況・痔瘻手術(前編)

2016-12-20 15:35:18 | 第2部、入院、手術

名前が呼ばれた。手術室に入る。

部屋の中央に、ベットと、開脚台が冷たい光を放って鎮座している。この上で好き放題されるのか・・・恐怖心マックス。


言われるままに手術台に上がる。狭い。落ちそう。

下半身、スッポンポンになる。

先生が入ってきた。ドクターと看護師2名体制。

私は「怖い、怖い」を連発している。いい歳したおっさんが、情けない。

看護師さんの1人が、「そうよね、怖いわよね、私達は毎日手術を見ているけど、怖くない患者さんなんていなかったですよ。でも皆さん、無事手術を終えられてきましたからね」と優しい声をかけてくれた。この言葉に少し助けられた。

「では麻酔を打っていきますから、横になって」と言われる。

いよいよ来たか・・・


注射は2本。最初は左腰にプスッと。少し痛いけど大丈夫。

「では腰椎麻酔をしますね、体を丸めて下さい、腰に打ちますからね」

と言われたので、体を丸める。

「もっと丸めて下さい」「自分のお腹を見るように」と言われ、必死で体を丸める。

ついに腰椎麻酔の注射が来た。痛い。だんだん痛くなる。めちゃくちゃ痛くなる。こりゃたまらん。
自然と体が痛みから逃れようと、体が伸びあがる。

「体を伸ばさないで、丸めて」と言われる。ムリだよ、無理!

すると看護師さん2人がかりで私の体を押さえつけにかかる。「頑張って、すぐに痛くなくなるから!」と言われつつ。
今思うと、この時が手術室で一番辛かった。と言っても、時間にしたらほんの15秒ぐらいなんだろうけど。

「はい、注射終わりましたよ、今から絶対に頭を上げないで、上向きになって寝て下さい」

と言われたので寝た。すでに自分の体が自分のモノでなくなっている。

仰向けに寝た状態で、左足から順に開脚台に乗せられる。左足を上げられ、台に乗せて、ゴムチューブで縛られる。次に右足が乗せられる。左足の時はまだ感覚があったが、右足はもうすでに感覚がなかった。

「誰の足だろう?」という感覚。

両足が台に乗せられると、お腹のあたりにカーテンが乗せられる。カーテンの向こうは闇の中

先生が座ってなんかしている。

(看護師)「今、周りの毛を剃っているのですよ。もう感覚がないでしょ?」
(私)「ありませんね~」

(看護師)「でも押さえられたら分かるでしょ?」

(私)「はい」

(看護師)「そうなんですよ。腰椎麻酔をすると、手術されても全く感じないのに、押さえられたりしたら分かるのです。不思議ですよね」 

(私)「あ、ひとつ質問が」

(看護師)「何ですか?」

(私)「手術中に麻酔が突然切れたり、麻酔が効いていない所が一ヵ所だけあったりして、突然激痛が走ってのたうち回る、ってことはないのですか?」

(看護師)「私、今まで、多分1000回以上、手術に立ち会ってきましたけど、そんなことはなかったですね。麻酔も3時間は効いているし。もし麻酔が切れかかってきたらまた打ちますし、その前に手術が終わりますから大丈夫ですよ、安心して」

(私)「分かりました」

・・・っと、こんな感じで、緊張に慄く私のバカな質問に丁寧に答えてくれた看護師さん、心から感謝します。

すると、カーテンの向こうで何やら工事現場のような音が。

(看護師)「始まりましたよ」

・・・続く 

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