今何処(今の話の何処が面白いのかというと…)
マンガ、アニメ、特撮の感想ブログです。




「魔法のマコちゃん」コンプリート。「魔法使いサリー」から連なる東映魔女っ子シリーズの第3弾。実はこの作品、以前、先輩のセレクトで観せられて衝撃を受けまして、以来、全話揃える機会を狙っておりました。
第12話「海のひびき」というのがそれで、どんなお話かというと……工場排水によって漁ができなくなった漁村に残り、それでもずっと漁を続けている老人がやがて衰弱して海が蘇る幻を見ながら死んで行くというお話で……orz その老人の死を看取ったマコが、スモッグと排水を流し続ける工場に向かって「海を殺し!おじいさんを殺し!それでもまだ足りないというの?!」と涙を流すという…こう……どこらへんが魔法少女なんだろう?と言いたくなるエピソードで(汗)そーゆー悲しい出来事を回避するために“魔法”ってあるんじゃないの?って思うんですけど…orz そ~ゆ~重~い話が、一つや二つの異色話ではなく、わりと全般的に散りばめられているのが「魔法のマコちゃん」なのです!

大体、最初の1~2話にしてからが、龍王の娘であるマコちゃんが人間として生きる事を決意して地上に出てきたら、すぐに詐欺師に利用されて危うく外国に売り飛ばされそうになったり。知り合った女の子の両親が会社の倒産で子供を残して雲隠れし、自暴自棄になった女の子はバイク乗り回して事故死したり。(マコちゃんと知り合ったゲスト人は、割と低くない確率で死にます。マジで)妻子に死なれて絶望した男が自殺すると宣言して、それをネタに週刊誌が「自殺まで後○日」とか言って記事にして販売部数伸ばしたり(実は週刊誌の自作自演)。自分らの住処を軍の射爆場にされた河童(!)が人間に復讐をくわだてたり。…これホントに少女向けアニメか!?と思わずつっこんでしまう作品。現代社会を厳しく風刺した魔女っ子。それが「魔法のマコちゃん」なのです!

…まあ、そういう時代だったと言えばそうなんですけどね。ここにキネマ旬報別冊「スーパー魔女っ子大戦」なる本があるのですが「マコちゃん」の項の引用↓
だが、これは当時の一般ドラマからすれば至極当たり前のテーマで、「三匹の侍」やちょうど「マコ」と同じ年に放映され佐々木守が脚本を担当した「お荷物小荷物」(男尊女卑の運送業の家庭にやってきたアイヌの末裔のお手伝いさんが巻き起こす家庭崩壊劇)など、今だったらとても放送できないものが、多く存在したわけで「マコ」は比較的ソフトな内容だったと思われる。

…んんんん、ソフトではないんじゃない?w視聴対象者を考えてもw(あ、一応誤解の無いように言うとコメディっぽい話も「マコちゃん」の中にはいくつかあります)しかし「ゲゲゲの鬼太郎(二期)」(1971年)や「ドロロンえん魔くん」(1973年)なども、公害問題を取り扱っている頃であり「ゴジラ対ヘドラ」(1971年)もこの頃。「マコちゃん」は1970年作品で、アニメとしてはかなり先駆けっぽいですね。確かにそういう傾向のあった時代である事は否定できないように思っています。当然ながら70年に前後して水俣病関係の訴訟が起こっています。以前、述べた「木枯らし紋次郎」や「風雲ライオン丸」してもそうですが、戦後復興からこっちず~っと高度経済成長を続けてきた果てに「あれ?俺たちもしかして間違っちゃったの?」とある種のショックを受けた時期だったんでしょうね。

「ヤミと帽子と本の旅人」コンプリート。…あ!ちくしょうw面白いw「先生!この作品、全然意味が分かりません!」とか言う準備していたのにw「桃華月憚」は最終話から放送して第一話を一番最後に放送するというものだったんですが、この作品は物語をパート毎にザッピングして流していますね。まあこちらは編集に意図するものはありそうにも思うんですけどね。無秩序で。不思議で。そしてエロい。問題なのは最初の1~3話くらいを観ても面白さがにじみ出てこない事なんだよなあ…というか最終回まで観てはじめて全容が分かるという。エア・チェッカー・トラップな作品です(汗)

「七星闘神ガイファード」始りました。1996年制作の対戦格闘ゲーム華やかなりし頃、「ストリートファイター」シリーズを当てたカプコンがスポンサーになり制作された特撮格闘ヒーローですね。この頃って特撮番組というのがスーパー戦隊シリーズとメタルヒーローシリーズの二本になってしまい特撮ファンが寂しい思いをしていた頃で、東映が制作したオリジナル・ヒーロー「超光戦士シャンゼリオン」と同時期に放送されていますね。いずれもシリーズ化に至るようなヒットとはならなかったんですけど「ガイファード」ノウハウは、その後、ヒットした超星神シリーズで活かされていると思います。(あ、とか言って「ティガ」シリーズもこの年始ってますね!)

「lain」始りました。1998年制作。最近、ルイさんと1クールアニメの特性というか…どのくらいの規模の物語を纏められるか?というような話題を持つことがあるんですが、僕にとっては、この作品がけっこう象徴的というか「…あ、深夜の時間帯を1クールだけもらって、こういう話ができるんだ…」と感じさせられた作品です。この時期の深夜に試験的(?)というか意欲的なオリジナルアニメが幾つか放送されて、それが現在の深夜アニメ乱立に繋がって行っているという流れのはず。(「閑話喫茶」2008/03/19より)

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