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今週の一番『べるぜバブ』~すぐニヤニヤする自分の単純さが笑える

2012年01月28日 | マンガ
【1月第3週:家庭教師ヒットマンリボーン 標的368 第二射】
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【漫研】
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『べるぜバブ』(作・田村隆平)のベヘモット師団編というか…悪魔野学園編?…が一段落ついて、今、後日談みたいなフェーズにあると思うのですが、ジャバウォックに連れ去られて、サラマンダーによって記憶を消されてしまったヒルダさんの記憶がまだ戻らない状態で……それにかこつけてか、何か、“イチャイチャ編”が展開していますね(笑)

『べるぜバブ』は、怠惰な魔王の思いつきで、人間界を滅ぼす使命を受けた魔王の赤ん坊“ベル坊”が魔力の触媒となる男・男鹿辰巳に取り憑く。人間界の番長バトルと魔界のバトルが地続きに交錯する『物語』。今はベル坊の兄弟で魔王候補の“焔王ぼっちゃま”の親衛隊“ベヘモット34柱師団”が、男鹿たちにちょっかい出してきていた所でした。
…で、まあ、団長に就任していた現時点最強の敵・ジャバウォックをぶっとばして、連れ去られたヒルダを救い出した所まではいいんですが、そのヒルダは焔王に仕える侍女悪魔となるために記憶を吹き飛ばされていて、それがまだ回復していない。そこで以前から勘違いしていた男鹿の家族は、その勘違いのままに「あなたは辰巳の嫁よ!」と伝えてしまう。他に寄る辺も無いヒルダはそれを受け入れて、ぎこちないながら“男鹿の嫁”として振舞おうとする…みたいな展開なんですけどね。

いやぁ……『楽しい』なあ(*^ω^*) 自分の単純さに笑えてしまうのですが、読み返す度にニヤニヤが止まらない。ツンデレ…というか、ヒルダは元の状態でツンデレの気があって~正確にはクーデレなのかな?ちょっとよく分からない~キツめの言動の隙間々々で、チラリとデレ(らしきもの)を見せるという事はやっていたので、これは意外性の“ギャップ萌え”というやつでしょうか。
右も左も分からない状態での振舞いなので、これがヒルダさんの本性なんでしょうと言うか、ともかく取り繕っていないヒルダであると考えると、いろいろ楽しいです(笑)また、男鹿とベル坊、ヒルダの三人の以前からの関係として、記憶が無いながらも、受け入れやすい何かが有って、それが残っていたのかな?とか考えたり。
…まあ、サラマンダーの儀式完了後の少しの間、記憶が残っていたりしましたし、直に回復するんでしょうけどね。いっそ、このままってのも面白そうなんですが、それはちょっと厳しいでしょうね。

あと、ベヘモット師団編では、待ち受ける敵本拠地を、それぞれのポイントに幹部が待ち受けて団体戦などをこなす、いわゆる『死亡遊戯』の“五重塔化”が完成されないまま、準備の足りないまま、男鹿がベル坊と二人で奇襲をかけて(あとから仲間たちが追っかけてきて)そのまま突破してしまうという展開をしていて、そこは興味深かったです。
敵将にどうも五重塔化の計画を担当していた奴がいて「こうなるはずだったのになあ~」みたいな雰囲気が出てたりするんですよね(笑)まあ、『べるぜバブ』って、以前の展開とかでも、ふいにすっと端折ったりする所はあったんですどね。
そのため、決着がつくはずだったモノが、未決着で終わったりしています。邦枝さんをライバル視していたアギエルって悪魔娘がいて、この人(?)裏切ったんですが、この後、どうなってるのかなあ?とか。いや、すぐ描写されるんでしょうけどね。ヒルダさんの記憶喪失が後日談的に引っ張られているのも、この(未決着の)余波と言っていいでしょう。

敵の準備などお構いなしに…「一週間後だ、一週間待ってやる」と言ったお決まりのセリフからはじまった特訓フェーズを「一週間前に切り上げて」(結果として)敵の戦闘態勢が整えられる前に敵地に乗り込んでゆく。結果、混戦模様が深まり、他の仲間たち、敵幹部たちとの戦いをシーケンスに処理する事なく、速攻で男鹿がボスキャラに辿り着いて速攻で倒してしまった。アギエルの事や、ヒルダの記憶喪失が残ってしまっているのは、その顕れ。
…というのは少年マンガの展開として興味深く、僕としては『面白く』もあるのですが、同時に、分かりやすいステータス~五重の塔の今三階目と言った進行状況把握~、分かりやすいカタルシスを失している面もあったかもしれません。ここらへんは上手く両立できるといいんですけどね。
まあ、何か思いつきか、事情があって舵切り直したのかもしれませんけどね。舵の切り方自体、展開の方向性自体は、僕は嫌いではないですね。また、このヒルダさんの記憶喪失と、あるいは回復の話が、今後の物語にどう影響するかでベヘモット師団編というエピソードの意味づけも変わってくると思います。


べるぜバブ 14 (ジャンプコミックス)
田村 隆平
集英社


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