今何処(今の話の何処が面白いのかというと…)

マンガ、アニメ、特撮の感想ブログです。

『日常』~可笑しさがしっかり積み上げられている中での、ゆっこの良さ。(`・ω・´)

2011年06月02日 | アニメ


ゆっこ「えええ~~!!?な……なんで、こ~ちょ~が、シカを~…!!?」



ゆっこ「こぉぉおちょぉお!!?…ちょ、ちょっと、みんな、こ~ちょ~が……必死!!」

(『日常』日常の24~より)

▼USTREAM:物語三昧ラジオ~日常系アニメ(※参考録画データ)

今期アニメで『日常』(監督・石原立也)を『楽しく』観ています。なんか、この作品と『呼んでますよ、アザゼルさん』(監督・水島努)を繰り返し観たりしていますwそれで(↑)上のUSTREAMラジオでも語ったんですが、両作品、ギャグアニメとして声優さんのノリの良さを堪能している所があります。まあ、小野坂昌也さんの、アザゼルさんも、めっちゃめちゃ!好きなんですがwwwwwまあ、ある意味では、斯くの如しさもありなん、ではあるので置いておいて……ちょっと目に止まった『日常』“ゆっこ”役の本多真梨子さんを、持ち上げておきたいなと思います。
『日常』は、とある田舎の女子高生三人娘と、東雲研究所で暮らす天才幼女“はかせ”とロボット“東雲なの”…あたりを中心に、けっこう何でもアリでやっているギャグアニメですね。

上に引用した日常の24の回なんかが、特に好きなんですよねww『面白い』。『日常』はギャグアニメとしてけっこう基本基礎に忠実というか、視聴者を笑わせるという手法をかなり研究して作られているように感じています。だから、観ている人はある種の懐かしさを感じるじゃないかなあと。また、そういう基本的なギャグ手法の中に“誇張”というのがあるのですが(まあ、誇張の演出方法は、別にギャグに限った事ではないのですが、ここではギャグのやり方の一つとして語ります)『日常』は、けっこうそれを主武装(?)にしている所があります。
何でもないものを大げさに展開させる……まあ、陳腐とも言える手法なんですが、それを大真面目に演出し、作画して、ビルドして行く事で可笑し味を出していますよね。ちょっと…遠回りしましたが、そのビルドの中に声優さんの演技も入ってくるワケです。

…で、このシーンなんですが、ゆっこの驚き過ぎて大声を出そうとしてもでないwでも、声は出すというか、かすれるような声で“強く”、鹿vs校長という不条理な状況にツッコミを入れている。それが可笑しいwたしかに、シュールな状況かもしれないけど、そこまで驚かんでもwっていうか、なんで腰抜かさんばかりに取り乱してるんだよ?wっていうか、校長が銅像から降りたぐらいの所でそろそろ冷静にならない?wというか……“笑い”とか“泣き”って、つられてそうなったりしますよね?ゆっこが笑っているワケではないんですが、ゆっこの取り乱し方に、思わず“つられて”笑ってしまうんですよね。それだけの力があるw

…ゆっこ役の人って誰だろ?本多真梨子さん?…新人さん?ん~………(検索)……あ、あああ!『生徒会の一存』(2009年放映)の“桜野くりむ”演っていた人か!…と。僕の声優知識だとそんな感じだったんですけどね(汗)桜野くりむの時は、そんな気に止めてもいなかった(勿論、悪いとか思ったわけでもない)のですが、ゆっこはいい…(´・ω・`)ゆっこの親友みおちゃんの相沢舞さんも良いのですが……やっぱゆっこです。(`・ω・´)今、技巧的な所をどうこう言うつもりはないですが、とにかくはまっていますね。

僕の中では『日常』の楽しさの内、20%はゆっこが占めています。……え?少ないですか?でも、ギャグアニメってけっこう総合力なんですよね。シナリオだけではダメ、演出は…重要ですよね。でもシナリオがしっかりしてないと限界あります。作画は……超絶に上手い必要はないですが押さる所は押さえる“何か”がないといけない。…他の『物語』だって総合力と言えばそうなんですが、しかし、笑う笑わないは、恐怖系のビビるビビらないと並んで、ゼロイチ・可否がはっきりしていると思います。一体感がないと、そこになかなか辿りつけない。
その中で声優さんの演技は、最後の“止め”であり“仕上げ”に当たる。ここで全てが決まるわけではないけど、肝だと思います。『日常』は可笑しさの積み上げがあるから、ゆっこがダメでも(僕の中で)『日常』の面白さは20%くらいしか落ちないとは思います。…いや、5分の1落ちるというのはけっこう大きいですよね。それくらいはあるなと。(`・ω・´)



まいちゃん「そんなことされたら、ゆっこの事、より、好きになっちゃうから…」

ゆっこ「え~~~~~?(汗)」

(『日常』日常の18~より)

あと、ゆっこ、楽しかったのは“腕相撲”とかなんですが……こっちも良いですね。繰り返す程にじんわりくるww……まあ、舞ちゃんの「この告白の演技と本気の比率がどのくらいか?」という話は、それぞれの人の、それぞれの解釈にお任せしますよ?(`・ω・´)


日常のブルーレイ 特装版 第1巻 [Blu-ray]
本多真梨子,相沢舞,富樫美鈴,今野宏美,古谷静佳
角川書店