静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

バッハ/トッカータとフーガニ短調BWV565 ヘルムート・ヴァルヒャ(1950年録音)

2019年01月04日 17時50分19秒 | J.S.バッハ
まだやっていたの?「bachのオルガン曲」シリーズ(笑)。

「バッハのオルガン曲を(なるべく)番号順に聴いていきます」と言って始めたのですが、前回のエントリから5年も経ってしまいました。
もはや「シリーズ」とは言えませんが、まあいいじゃないですか。





バッハ/トッカータとフーガニ短調BWV565

オルガン:ヘルムート・ヴァルヒャ

録音:1950年6月



この曲でバッハのオルガン曲と出合う人は多いのでしょうか?
私の場合は、この曲よりも(一時期「カトリック少年」であったこともあり)コラール前奏曲のいくつかに親しみ、次いで中学の鑑賞曲であった「小フーガト短調」に親しみ、そして、その次あたりに、この曲が来たようです・
小学生にこの曲を聴かせると、冒頭でこそ「あっ、知ってる!」という顔をする子、プっと吹き出してしまう子などがいますが、やがて、目も眩むような早いパッセージと轟轟たる不協和音の交錯、空気を断ち切るパウゼの応酬に、いつしかみんな無言でひたすら聴き入ってしまう、ということもあります。
インパクト強く、何か鬼気迫る名曲ですね。

私が最も好きな演奏はヴァルヒャの演奏。
モノラル録音の方です。
これを初めて聴いたとき、それこそ、先に書いた小学生のように、その激しい演奏に圧倒され翻弄されました。
この曲の激烈な面をこれほどに感じさせる演奏を他に知りません。
ただ「やかましいだけ」と感じさせられたのはありましたが・・・。

ヴァルヒャが没して1年後に、このモノラル録音集成が発売されました。
先にステレオ録音による全集を半分ほど聴いていた私は、これを聴いてヴァルヒャという演奏家のイメージを一新させられたものです。
「お前たち、本当に聴きたいのか!本当のバッハが聴きたいのか!なら、聴け。」
とか、なんか叱られているような気にさえさせられるような小細工や効果を廃した禁欲的で厳しい演奏。

最近、彼のチェンバロ演奏がまとめて再発売されましたが、そちらでも同様の印象を持ちました。
この語法に魅せられてしまうと、もういけません。
聴かずにいられない。

それにしても、このトッカータとフーガはすごい。
特にトッカータが恐ろしいのですが、そこから一気に大きな音のままフーガに突入する、その潔さは無類です。



(実は、まだやっているみたいな)「バッハのオルガン曲を聴く」シリーズ
BWV531
BWV532
BWV533
BWV534
BWV535
BWV536
BWV537
BWV538
BWV543

シリーズ以前の「オルガン曲」記事
BWV540
BWV590
BWV599
BWV653b
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