知っ得法律コラム

最近気になった法律相談や裁判など、知ってると得する法律に関する情報を紹介します。

酒気帯び運転と酒酔い運転

2018年09月07日 | お知らせ
女性タレントが酒気帯び運転、ひき逃げなどで逮捕されたことが報道されました。

酒気帯び運転は、呼気1リットル当たりアルコールが0.15ミリグラム以上ある状態で運転した場合です。
今回、女性タレントは、0.58ミリグラムということですから、当然、酒気帯び運転になります。

これに似た犯罪に「酒酔い運転」があります。
こちらは、何ミリグラム以上という基準はありません。
「アルコールの影響により正常な運転ができないおそれがある」状態で運転した場合、酒酔い運転になります。
酒酔いの状態であったかどうかを判断するのは、酒酔識別カードによります。
質問に対し正常に受け答えできたか、正常に歩けたか、立っていることができたかなど、総合的に判断することになります。

0.58ミリグラムの被告人を担当したことは、一度あったかどうかというくらいのすごい状態です。
普通なら、泥酔に近いだろうと思います。
酒酔いの状態でないとしたら、相当お酒に強いのだと思います。
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熱中症と殺人罪

2018年08月29日 | お知らせ
岐阜市の病院で、入院患者が、熱中症と思われる症状で患者5人が相次いで死亡し、警察が殺人容疑で捜査を始めたと報道されています。
殺人罪と聞いて違和感を感じる人も多いと思います。

26日午後8時40分に、最初になくなった方については、業務上あるいは重過失致死になる可能性はありまあすが、よほどの事情がない限り、殺人罪には当たらないと思います。

しかし、最初の被害が発生した段階で、病院としては、何らかの対応を取らなければ、第2、第3の被害者がでることは、十分予想できたはずです。
熱中症の症状が出ていた患者もいたはずです。
にもかかわらず、そのことを認識した上で、何らの対策を取らなければ、未必の故意による殺人となる可能性も十分あると思います。

今後の捜査に関心を持っていきたいと思います。

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有期労働契約と手当

2018年06月06日 | お知らせ

有期労働契約の労働者が、正社員との手当の相違について、労働契約法20条を根拠に争った裁判の最高裁判決を紹介します。

無事故手当、給食手当、皆勤手当、家族手当、通勤手当については、相違をもうけることは不合理と判断しております。

係争となった会社は、自動車運送会社で、従業員数4000人強、正社員は配転・出向により全国規模の広域移動の可能性があることを理由に、住宅手当については、相違が不合理であると評価できないとしています。

いずれの手当についても、職務の内容、手当の趣旨などを具体的に検討し、相違が不合理であるか否かについて判断しております。

会社の規模が小さく、配転の可能性がない会社では、住宅手当であっても、相違が不合理と判断される場合もあると思います。

http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/784/087784_hanrei.pdf

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スポーツと刑法

2018年05月17日 | お知らせ
ボクシングは、相手を殴って倒したら勝ちです。
レスリングも、柔道も、それぞれルールは違いますが、相手を倒したり、押さえつけたりすることを目標にしています。

同じことを、路上で初対面の人に対していきなり行ったら、暴行罪、傷害罪になります。
警察に通報され、逮捕されると思います。

この違いは、何なのか、考えたことがあるでしょうか!

ボクシングも、レスリングも、柔道も、スポーツとして認知され、お互いがルールを守るという信頼関係の下で、行われているからです。
刑法(35条)も、「法令又は正当な業務による行為は、罰しない」と定めています。


日大のアメリカンフットボールの選手が行ったタックルが問題になっています。
ルールを守るという最低限の約束事が守られず、相手の体に対する侵害を目的としたものであれば、傷害罪に当たる悪質なものだと思います。


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起訴猶予

2018年05月02日 | お知らせ
アイドルグループのメンバーが犯した強制わいせつ事件について、東京地方検察庁が、起訴猶予処分にしたと報道されました。

起訴猶予というは、「犯人の性格、年齢および境遇、犯罪の軽重および情状、犯罪後の状況」により、検察が、犯人の処罰(懲役や罰金)を裁判所に対し求めないことです。
今回の件では、被害者側との示談が成立していることなどが考慮されたということです。

被疑事実を認め、反省している犯人(被疑者)の弁護を担当する時、
初犯で
被害者がいる場合示談が可能で、
しっかりした身元引受人がいる場合、
弁護人が目指すのは、起訴猶予です。

今回のアイドルグループのメンバーの件も、そういったケースだったのだと思います。
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セクハラについて②

2018年04月20日 | お知らせ
週刊誌で女性記者に対するセクハラが報じられている財務省の事務次官が辞意を表明したということです。
しかし、辞職だけで済む問題でしょうか!

一般企業では考えてみましょう。、
関連会社の女性従業員にセクハラが発覚したら、まずは、自宅待機です。
退職願いを提出しても、すぐには受理されません。
その間に、懲戒委員会を開き、処分を決めます。
懲戒解雇、諭旨解雇という判断になれば、退職願いは受理されません。
懲戒解雇になれば、退職金も払われません。
出勤停止、減給などの処分になれば、退職願いが受理されます。

財務省の対応には、違和感を感じます。
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セクハラについて

2018年04月18日 | お知らせ

財務省の事務次官による複数の女性記者に対するセクハラが問題となっています。

セクハラに関する厚労省のホームページを紹介します。

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyoukintou/seisaku06/index.html

「だから浮気しようね」「おっぱい触っていい?」「抱きしめていい?」などと発言したと週刊誌で報道されたということです。

「言葉遊び」などと弁解しているようですが、セクハラは言動が対象となるのですから、セクハラを自白しているのと同じだと思います。

また、厚労省は立派なホームページを作っているのに、厚労大臣が何も発言しないのは、職務怠慢だと思います。

 

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パワハラ

2018年04月09日 | お知らせ
パワハラの定義については、昨年6月26日に紹介した通りです。
伊調選手の問題で、関係するのは下記の4項目です。

「よく俺の前でレスリングできるな」との発言は、②に該当します。
「伊調の指導をするな」は②③⑤に該当すると思います。
アジア大会に選出しなかったは、④でしょう。②にもあたるかもしれません。
「目障りだ。出て行け」②③④と思います。

いずれにしても、第三者委員会が認定したとおりであるならば、許せない行為だと思います。

② 精神的な攻撃  脅迫・名誉棄損・侮辱・ひどい暴言
③ 人間関係からの切り離し  隔離・仲間外し・無視
④ 過大な要求   業務上明らかに不要なことや遂行不能なことの強制、仕事の妨害
⑤ 過小な要求   業務上の合理性がなく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと
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告発と告訴

2018年04月06日 | お知らせ
伊調馨選手に対するレスリング協会幹部からのパワハラに関する告発を受け、第三者の弁護士による調査報告書で、複数のパワハラがあったと認定されたという報道がありました。

ここでいう「告発」という言葉似た意味で使われる言葉に、「告訴」があります。
「告訴」は被害者本人が行うのに対し、「告発」は被害を受けた本人でなくても、誰でもできる点に違いがあります。
この件でも、伊調馨さん本人は告発への関与は否定していると伝えられています。
パワハラを見るに見かねた第三者が告発したのだと思います。

少し前の出来事ですが、貴乃花親方が貴の岩に対する傷害問題に関し、内閣府に対し告発状を提出したという報道もありました。
この場合、被害者は貴の岩です。
親方といえども、貴乃花親方は、第三者ですので、告発になるのです。
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文書の改ざん

2018年03月23日 | お知らせ
森友学園に関する財務省の決済文書の改ざん(一部マスコミは「書き換え」と言っているが)が、話題となっています。
しかし、法律用語としては、文書の偽造、または虚偽記入であり、改ざんとか書き換えという表現はありません。

偽造は作成権限のない者が、作成名義を偽って、他人名義の文書を作成することです。
今回の改ざん問題は、文書の作成権限のある財務省の役人が作成しており、偽造には当たりません。

虚偽記入は作成権限のある者が、虚偽の内容の文書を作成することです。
誰かを忖度し、虚偽の内容に文書を改ざんした今回の行為は、公文書虚偽記入に当たります。
印章のある公文書の場合は、1年以上10年以下の懲役です。

国会の証人尋問と共に、今後の捜査にも関心を持っていきたいと思います。
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NHKの放送契約

2017年12月14日 | お知らせ

NHKの放送契約に関する最高裁の判決を紹介します。

多数意見は14人の裁判官の賛成ですが、契約の成立を否定した木内道祥裁判官の反対意見があります。但し、木内裁判官は、契約の成立は否定していますが、不法行為または不当利得が成立すると、述べています。

http://blog.goo.ne.jp/admin/newentry/

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参議院選挙定数違憲訴訟

2017年10月06日 | お知らせ

最高裁判所の判決を紹介します。

二院制は、人類の英知の結晶であり、一院制には反対ですが、

参議院のあり方、とりわけ各県に一議席を基本とする現在の選挙制度については抜本的な改革が必要だと思います。

合区を解消するという提案は、1票の平等に反するものであり、憲法の趣旨から大きく外れるものです。

http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/094/087094_hanrei.pdf

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火葬について

2017年07月20日 | お知らせ
最近、お昼のドラマ「やすらぎの郷」に、はまっています。
その時間帯は仕事なので、録画して見ています。

先日は、こんなお話であった。

病気の妻を献身的に看取って、通夜を終え、告別式の日の朝、安らかに息を引き取る夫。
その後、2人の告別式を昔の仲間が一緒に行い、2台の霊柩車が、「やすらぎの郷」を後にする。

さて、その時、気になったのが、火葬を行う時間です。
「墓地、埋葬等に関する法律」3条によれば、「死亡後24時間を経過した後でなければ」火葬をしてはいけないことになっています。
告別式は、妻の分だけ行い、夫の告別式は、翌日にしなければいけないのではと思いました。

ドラマとしては、2人の告別式を同時に行った方が感動的なのですが・・・
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架空請求

2017年06月30日 | お知らせ
先日、私の携帯に架空請求のメールが入りました。
有料動画の未払いの使用料金を請求するもので、連絡先の電話番号が書いてありました。

一瞬、「有料サイトに繋がってしまったことがあったのかな」と不安になりましたが、
どう思い返しても、私の携帯は、
通話と、メールと、目覚ましくらいしか使っておらず、
ネットに繋ぐのは、天気予報くらい。
全く、身に覚えがありません。
そう、思い直して、少し、安心し、
架空請求と、確信できました。

「架空請求だから心配する必要はありません」と、相談者には話すのですが、
自分にそのようなメールが届くと、やはり、不安になるものです。
相談に来られる方の気持ちが、ほんの少し分かったような気がしました。

理屈では分かっていても、架空請求は、不愉快なものです。
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嫌煙権

2017年06月28日 | お知らせ
先日のお昼に、ファミリーレストランに入りました。
店員から、喫煙席か、禁煙席かと聞かれたので、禁煙席を選びました。

喫煙席を見ると、隅の方にあり、テーブルが5つ~つ6あったが、人は1人だけでした。
その1人も、食事が済むと、いなくなり、私が帰るころは、喫煙席には1人もいませんでした。

最近、私がランチする店の多くが、禁煙ですし、分煙のお店も、喫煙席の方はほとんど客がいないように思います。
分煙にするとか、喫煙席を設けることに意味があるのかと感じることが多いです。

また、客は喫煙、禁煙を選べますが、そこで働く人は、喫煙席、禁煙席を選べません。
飲食店の喫煙・禁煙問題は、労働者の働く環境の問題でもあるのです。
速やかな、飲食店の完全禁煙化の法律が、必要だと思います。

なお、当事務所は、2002年より完全禁煙です。
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