弁護士湯原伸一(大阪弁護士会)の右往左往日記

弁護士になって感じたことを綴っていきます(注意!!本ブログは弁護士湯原の個人的見解に過ぎません)

出版社の企画担当の方と話をして…

2009年11月11日 | 経験談・感じたこと
上記のようなタイトルと付けると、あたかも私が本の執筆でもするのか?と思われるかもしれませんが、そういう話ではありません。

偶々のご縁で知り合った某出版社の企画担当の方が検討している企画書を見て、
「弁護士や司法書士等の法律家にニーズがあると思うか?」
という問いかけに、個人的な見解を述べるという場があったというだけです。


「お金にならないのにそんな事よくやるなぁ」
と言われることもあるのですが、ちょっとした息抜きにもなりますし(出版社の方失礼!)、雑談の中で業界内の私が知らない話が出てきたりして、実は色々勉強になったりします。
また、個人的にこんな本が有ったら便利だなぁ…というニーズを直接出版社に伝えることで、将来、便利な本が出版されるのであれば、私の仕事にも役立つことになりますので、決して無駄な時間ではないと思っています。


でも、随所に出てきたのが、出版社にとってはインターネットの出現が大変な驚異になっており、インターネット上に情報があるがために書籍の売り上げに影響が出ているという話です。

今のところ、影響が目立ってきているのは書籍等の紙媒体かもしれませんが、これは何も出版業界の話に限ったことではなく、弁護士等の知識(=情報)を商売道具にしているサービス業全体に当てはまるのではないかなぁ…と考えていますし、正直不安を感じています。

法律相談についても、ある程度のことであればインターネットで調査可能ですし、訴訟等の手続きについても、インターネット上の情報を上手く利用できる人であれば自分で訴訟等の手続を行うことは可能だと思います。

法律相談については、インターネット上の情報に勝るものを提供する必要がありますし、訴訟等の手続きについても、何か依頼することメリットを伝えるということが益々必要になってきそうです。
また、単なる法律だけ分かっている人ではなく、法律をどの様に活用するか、あるいは法律で曖昧な部分についてはどの様に対処するのか等のコンサルティング的発想が求められるのではないかと個人的には思っています。


この様に自分なりの弁護士像を思い描きつつも、「実践できてないなぁ…」と思うと、ちょっとため息がでます。。。




※よろしければこちらもご覧下さい。
インターネット・電子(IT)取引、労務・労使・労働問題、フランチャイズ、債権回収を中心業務にしている弁護士湯原伸一(大阪弁護士会)の法律情報ページ

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