思い立ったが吉日

自分の好奇心のままにあれやこれ ドラマ感想を中心に興味あるものを綴っています

風のガーデン 4

2008-10-31 14:17:43 | '08 秋のドラマ
『ゲラニウム』

今までの自分との別れ。

水木のクリニックでの治療を受けるため、北海道へ旅立つ貞美。日付をよさこいソーラン祭の時期にして、娘・ルイが踊る姿を客席から見る。
「北の大地」という看板を見て、ルイの姿を探し、踊っている姿を見た貞美。
自然と流れでる涙が止まらないの胸中は一体どんなことを思っているのか。こちらまで胸詰まる思いになった。

化学療法の効果が殆ど見られなかったが、その結果よりも、さゆりからのメールを受け取ったときの落ち込みのほうが深かったように見える貞美。
貞美にとっての今回の北海道は、ルイと会うことが第一の目的だったのだろう。
茜から受け取ったメールに返信する貞美の手が、自分のこれからの未来を否応なく考えさせられてしまい、止まってしまう。貞美の人生のタイムリミットはすぐそこまで来ているのだ。そのことを改めて考えた貞美の目に止まった富良野の文字。

翌日、妻の墓参りと富良野の風のガーデンを訪れる。
こっそり訪れた風のガーデンでは、幼いころの姿しか覚えていない息子の姿を見る。思わず隠れ、こっそり盗み見る貞美。ルイのときとはまた違う感動が、貞美の中に沸き起こったように見えた。

東京に戻った貞美は、二神が事情聴衆を受けたことを知る。また、病院内の移動中に写真まで撮られてしまう。そのことを二神に謝罪し、以前頼まれていた医療器具のリストを渡す。
ここからの二人の会話は素晴らしかった。
自分の今の状況を嘆く二神に、自分の弱さを初めて人に見せる貞美。
今まで全く違う世界で生きてきて、何の接点も無かった二人が同じ病気を患うことによって感じるシンパシー。それが、同じ病気だから感じるものなのか、二人がやはりどこか似たもの同士だからなのか。
「仁義を持っている」二神と「格好つけてきた」貞美。両者に共通した自分達を取り巻く今の孤独は、二人の絆を深めることになったようだ。

その夜、妙子にモルヒネパッチを突きつけられた貞美。病気のことを笑いながら話し出す貞美はやはり格好つけだ。翌日、病院長に自分の状況をありのまま話す貞美。患者であり医師でもある自分に正確な判断を下し、「退職願」を預ける形となった。
自分を監視してくれと言った貞美が、今までと変わらず病院内で勤務する姿は切なかった。

一方、ルイは覚悟を決めて自分の恋に決着をつけようとする。しかし、その機会さえも奪われることになり、ひどく落ち込む。
結局、相手の乗った飛行機を一人見送ることで、彼女の中での決着とするしかなかったようだ。

お互いの知らぬところで、新しい一歩を踏み出した貞美とルイ。そんな中で、彼らが歩む道が交差する日も遠くないかもしれない。
物語途中の岳と貞三のやり取りも心温まるものだ。この温もりを4人で味わうことができるのだろうか。
今後の展開も楽しみである。


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