らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

指揮者じゃねぇのに・・・・。

2014年12月17日 23時59分59秒 | 山形弦楽四重奏団
 山形Qの年間プログラムを私が決め始めてから数年経ちました。

 過去には、年間4回行っている定期演奏会のプログラムをメンバー4人で1回ずつ決定権を持ってやっていた時期もありましたが、1回ずつのバラバラで1年間トータルで団の成長戦略に合わないという結論に達したから、このやり方は没にしました。そして、年間プログラムを決めるのに大切なのは、担当者だからといって個人的に演奏したい曲ばかりを並べるわけにはいきません。なぜなら、普段はオーケストラの団員としての仕事があって、スケジュールがきついときに、難しい弦楽四重奏曲をプログラミングすれば練習不足のまま演奏会に突入することになりますし(過去にはあったかも・・・)、時間的に余裕があるときには、団として成長するために自分達の実力に下駄を履かせた曲を選択した方が良いでしょう。よぶゲストとのスケジュールも確認しなければなりません。

 弦楽四重奏というジャンルを猛烈に好きだから良いものの・・・次年度のプログラミングのために、毎年1年かけて片っ端からスコアを読んでいます。自分があまり好まない音楽のスコアも読みますから時間がかかります。

 スコアを読むことは、たった4声部の音楽でも私が凡人なので、時間は無限大にかかります。自分の音楽的成長には役立っていると思いますが、大抵は楽器が練習できなくなる夜中の時間。寝不足気味になる時もあります。

 話は変わりますが、たった4声部のスコアを読むのにこんなに時間がかかるのに、指揮者の方々は凄いですね。オーケストラの何声部というスコアをリハーサルの初日までに勉強してこなければならないのですから。先日のJ.シュトルンツ氏は、最初に指揮棒が動いたときから、こういう音楽をしたいという明確な下準備があったように想像できます。だからオーケストラもどんどん彼の音楽作りに参加すれば良かったのです。

 我々も腐ってもプロですから、勉強不足や明確なイメージを持たずにリハーサルに来る指揮者はすぐに分かってしまいます。自分が迷っているからこそ(もしくは拍子を振るだけで何も発さない棒)、オーケストラ側もばらばらに主張し始めます。そういう指揮者が指揮台に立っているオーケストラは本当に不幸だと思います。指揮者は現場で音楽の解釈を決めないで、本番に向かってスコアの音楽の実現に専念してもらいたいのです。

 プロのオーケストラなら演奏するだけなら、たいていの場合指揮者は必要ではないのです。なので、メンバーより音楽を勉強してきてもらわないと困るのです。そういう人は大抵自分の勉強不足を隠すために、偉そうに肯定文で全て話します。しかもだらだら無意味な話をする傾向かも。(こちら側にばれていないと本気で思っているのでしょうかね・・・)。

 指揮台の上で何拍目か分からないで踊っているような素人とは金輪際仕事はしたくないのが本音です。誰とは言えませんが・・・。

 あっ!!現在客演されている田中さんは私的には大絶賛です。このタイミングでこの記事だと彼女のことのように取られると困るので・・一応但し書きします。

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