秋になりますと、 CM には新色の が登場します。
美しく彩られたモデルさんの唇を眺めつつ思い出すのは、女優 オードリー・ヘップバーンの言葉。
「 魅力的な唇のためには、優しい言葉を紡ぐこと 」
お気に入りのファッションに身を包み、ヘアスタイルを整え、真新しい口紅でメークを仕上げても、
美しい唇にそぐわない言葉が発せられたら台無しです
言葉はとても便利なファッションアイテムである と、私は思うのです。
1円もかけずに手に入れられ、不要になれば、捨て場所に困ることなくそっと処分できます。
持ち運びが簡単な上に、必要な場面ですぐに取り出せ、どこかに置き忘れる心配もなく、
誰かのものでも気兼ねなく使え、誰かにプレゼントしても、決して減ることはありません。
何より、その人を魅力的に見せるという点で、実に効果的なアイテムであると確信いたします。
エレガントに語ることで、同じ言葉でも、落ち着いて気品ある言い方になります。
エレガントさに欠けると、幼稚に聞こえたり、あまり丁寧な印象に聞こえないことがあります。
女性に限らず、男性の皆様にも、ぜひ取り入れていただきたいものです。
第1回は、撥音(はつおん)の 「ん」
「五十音表」 では 「あかさたな・・・」 という 「あ段」 の端に置かれたり、
「わをん」 の三つ目で 「う段」 だったり、一番下の 「お段」 だったりと居場所が定まらず、
いえ、それでも居場所があるだけ良いのですが、「いろは表」 では存在すらなく、
古事記、日本書紀、万葉集、そして小倉百人一首にも、その姿は見当たりません。
母音か子音かもよく分からず、「しりとり」 では、「ん」 で終わる単語を言ってしまうと負け
そんな 「ん」 ですが、会話の中には頻繁に登場します。
「私ん所では指示通りに行なったんで、なんでこんな事になったんだか分かんないんです」
実際にこのようなビジネスの会話があるかどうかはさておき、「ん」 は略した印象を与えがちです。
「私共の所では指示通りに行ないましたので、なぜこのような事になったのか分かりかねます」
と話した方が、焦りや困惑で落ち着きを失うことなく、冷静なやり取りが望めそうに思います。
ここまで書きながら、いつもお世話になっている 「ん」 が、かわいそうになってきました
以前、韓国語を学んだときに、日本語では 「ん」 は 「ん」 としか表記されませんが、
ハングルには、英語でいうところの “ m ” “ n ” “ ng ” の文字があると知りました。
おそらく、他の国の言葉にも、該当する文字や発音があると思われますが、
実は日本語の 「ん」 も、気づかないうちに三種類の発音を使い分けているのをご存知でしょうか。
たとえば パン の 「ン」
「パンも好き」 では、「も」 と言う前に 「ン」 を “ m ” と発音していますし、
「パン」 だけなら “ n ” 、「パンが好き」 の 「が」 の前では “ ng ” という鼻濁音。
同様に、「本間さん」 「本田さん」 そして 「本郷さん」 と言うときも、自然と使い分けていますよね。
居場所も発音も周囲に合わせる、気配り上手な 「ん」
撥音 = 撥ねる(はねる)音ですが、気持ちまで撥ねることなく、エレガントに使いたいものです。
*********************************************************************************
「魅力的な唇のためには、優しい言葉を紡ぐこと」 に続く言葉は、
「 愛らしい瞳のためには、人々の素晴らしさを見つけること 」
お読みくださいまして、ありがとうございます。 クリックしていただけますと励みになります。
美しく彩られたモデルさんの唇を眺めつつ思い出すのは、女優 オードリー・ヘップバーンの言葉。
「 魅力的な唇のためには、優しい言葉を紡ぐこと 」
お気に入りのファッションに身を包み、ヘアスタイルを整え、真新しい口紅でメークを仕上げても、
美しい唇にそぐわない言葉が発せられたら台無しです
言葉はとても便利なファッションアイテムである と、私は思うのです。
1円もかけずに手に入れられ、不要になれば、捨て場所に困ることなくそっと処分できます。
持ち運びが簡単な上に、必要な場面ですぐに取り出せ、どこかに置き忘れる心配もなく、
誰かのものでも気兼ねなく使え、誰かにプレゼントしても、決して減ることはありません。
何より、その人を魅力的に見せるという点で、実に効果的なアイテムであると確信いたします。
エレガントに語ることで、同じ言葉でも、落ち着いて気品ある言い方になります。
エレガントさに欠けると、幼稚に聞こえたり、あまり丁寧な印象に聞こえないことがあります。
女性に限らず、男性の皆様にも、ぜひ取り入れていただきたいものです。
第1回は、撥音(はつおん)の 「ん」
「五十音表」 では 「あかさたな・・・」 という 「あ段」 の端に置かれたり、
「わをん」 の三つ目で 「う段」 だったり、一番下の 「お段」 だったりと居場所が定まらず、
いえ、それでも居場所があるだけ良いのですが、「いろは表」 では存在すらなく、
古事記、日本書紀、万葉集、そして小倉百人一首にも、その姿は見当たりません。
母音か子音かもよく分からず、「しりとり」 では、「ん」 で終わる単語を言ってしまうと負け
そんな 「ん」 ですが、会話の中には頻繁に登場します。
「私ん所では指示通りに行なったんで、なんでこんな事になったんだか分かんないんです」
実際にこのようなビジネスの会話があるかどうかはさておき、「ん」 は略した印象を与えがちです。
「私共の所では指示通りに行ないましたので、なぜこのような事になったのか分かりかねます」
と話した方が、焦りや困惑で落ち着きを失うことなく、冷静なやり取りが望めそうに思います。
ここまで書きながら、いつもお世話になっている 「ん」 が、かわいそうになってきました
以前、韓国語を学んだときに、日本語では 「ん」 は 「ん」 としか表記されませんが、
ハングルには、英語でいうところの “ m ” “ n ” “ ng ” の文字があると知りました。
おそらく、他の国の言葉にも、該当する文字や発音があると思われますが、
実は日本語の 「ん」 も、気づかないうちに三種類の発音を使い分けているのをご存知でしょうか。
たとえば パン の 「ン」
「パンも好き」 では、「も」 と言う前に 「ン」 を “ m ” と発音していますし、
「パン」 だけなら “ n ” 、「パンが好き」 の 「が」 の前では “ ng ” という鼻濁音。
同様に、「本間さん」 「本田さん」 そして 「本郷さん」 と言うときも、自然と使い分けていますよね。
居場所も発音も周囲に合わせる、気配り上手な 「ん」
撥音 = 撥ねる(はねる)音ですが、気持ちまで撥ねることなく、エレガントに使いたいものです。
*********************************************************************************
「魅力的な唇のためには、優しい言葉を紡ぐこと」 に続く言葉は、
「 愛らしい瞳のためには、人々の素晴らしさを見つけること 」
お読みくださいまして、ありがとうございます。 クリックしていただけますと励みになります。
素敵ですね。
早速明日から仕事で使います。
読むほどに納得します。
「ん 」 「ん 」
一文字で肯定にも疑問にもなり、「んんん」 と続けば、否定を込めた逡巡も表せます。
文字って、言葉って、不思議ですよね。
エレガントになることは、私の目標なのです
「優しい言葉を紡ぐ」
素敵な言葉を教えてくださって、どうもありがとうございます。
品のある言葉遣いの大切さは、私も常々感じています。
いろいろ教えていただきたくて、読者登録をいたしました。
お越しくださいまして、ありがとうございます
お客様にご説明するときには、受け入れていただけるよう「優しい言葉」で、
そして、専門用語などを使わない「易しい言葉」を心掛けたいと考えております。
お教えするなんて、とんでもないことです
これからも、ぜひお立ち寄りくださいませね
どうぞよろしくお願いいたします