ポコアポコヤ

食べ物、お菓子、旅行、小説、漫画、映画、音楽など色々気軽にお話したいです(^○^)

「あるキング」感想

2009-10-25 | 小説・漫画他
「あるキング」伊坂 幸太郎
天才野球選手・山田王求の0才~23才の人生を描いた本。
いつもの伊坂さんの雰囲気や文体と違った小説でした。中盤までは凄く面白かったんだけれど、後半、そしてラストは、あまり・・・高揚感を得られないまま終わってしまった感じでした。 とはいえおもしろくないわけじゃなく、期待したほどは・・という印象でした。3つ★

そもそも南雲慎平太という選手・監督が素敵です。 地元ファンにとってはこれ以上の人はいない!って位の人なのに、突然運悪く死んじゃう。その日にこの両親の息子が産まれる。この両親が息子に野球を・・・と思う経緯とかも面白く、前半は非常にワクワクしながら読みました。

それにしても、この両親・・・。
★以下ネタバレです 白文字で書いています★
下着ドロの帽子すりかえの時に、やばいかな・・・と思っていたら、まさか息子に危害を加えたとはいえ、殺しちゃうとは・・・。しかも、数年して殺した男の骨が出て来た後、お父さんは自首する。ここがちょっと解らなかったりします。息子を立派な野球選手にすると決めているなら、両親が犯罪者になったら、その夢が上手く行きにくいことは想像がつくだろうに・・・。以上

それにしても、打たれるのを恐れて牽制されてしまい、結果試合で、なかなか打たせてくれない・・・ってのは、辛いなぁ・・・と思いました。イチローなんかは学生の頃、こういう感じだったりしたのかな?と、つい、この本を読みながら、イチローの事が頭をよぎりました。

思ったより短かったので、これの1.5倍の長さを読みたかったな。短かったとはいえ、脇役に印象に残る人も数人いて、好きだったのは、バッティングセンターのおじさん(ずっと見守って応援してくれたよね)、同級生の乃木(101~102pageは、結構ぐっと来ましたよ~「俺達が強くなったのは、おまえのおかげだよ」ってところ。

あと、ファンタジーっぽい部分も少しあって、3人の黒づくめの女性達が時々現れて、なにやら言葉を言うんです。他にも、そういったファンタジー風な部分がちょこちょこありました。


「あるキング」伊坂 幸太郎
(内容)
山田王求はプロ野球仙醍キングスの熱烈ファンの両親のもとで、生まれた時から野球選手になるべく育てられ、とてつもない才能と力が備わった凄い選手になった。王求の生まれる瞬間から、幼児期、少年期、青年期のそれぞれのストーリーが、王求の周囲の者によって語られる。『本とも』好評連載に大幅加筆を加えた

「モダンタイムス」「週末のフール」
「ラッシュライフ」「フィッシュストーリー」
ゴールデンスランバー
「グラスホッパー」「アヒルと鴨のコインロッカ―」「死神の精度」感想 
「チルドレン」「重力ピエロ」感想

コメント (8)   トラックバック (8)   この記事についてブログを書く
« 「ヘヴン」川上未映子 げん... | トップ | 「天使のナイフ」「悪党」 薬... »

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (エビノート)
2009-10-25 22:23:43
王求の両親の愛情や期待には、ちょっと付いていけないものがありました。王求の幸せよりも、王求が王であることを求める愛情や期待のような気がして。
シェイクスピアの作品を読んでいたら、3人の女たちの意味するところとか、もっとよく分かったんですかねぇ。ちょっと気になります。
Unknown (hito)
2009-10-26 15:15:36
こんにちは~♪

どうもこれ入り込めなかった作品です。

両親の愛情や期待はわかるのですが、犯罪は息子の夢の邪魔になるって解ってる筈なのに、彼らの行動はどうも一貫性がなくて理解できませんでした~

三人の魔女の存在が一番きつかった・・何だか解らないファンタジー要素苦手で(汗)

どんな目にあっても淡々と自分のやることだけをやる冷静な王求は魅力的で・・別な人生だったらどんな風だったのかちょっと見てみたい気がします。

エビノートさん☆ (latifa)
2009-10-27 13:55:56
こんにちは~エビノートさん
ほんとですよね・・・。あの両親、行き過ぎというか・・・。あれじゃ子供がまともに育たない・・・。王求はせっかく野球の才能があったのに、幸せそうじゃなかったですね・・。才能があったというか・・、野球ばかりの人生にさせられた・・とも言えるのかな。

シェークスピアについては、私も知らなかったので、知っていれば反応出来たのかな・・と思ったりしました。

hitoさん☆ (latifa)
2009-10-27 14:00:12
こんにちは~hitoさん
>犯罪は息子の夢の邪魔になるって解ってる筈なのに、彼らの行動はどうも一貫性がなくて理解できませんでした~
 そうそう。そうなんですよね~。
どうしてあんなことしちゃったんだろう・・・。
あの両親が、相手チームのコーチに、牽制しないでくれとお金を包んであげている・・というエピソードにはびっくりしました。
実際世界でも、こういう凄いバッターだと、牽制されまくりって事あるんでしょうかね・・(お金あげるは別問題として)

>三人の魔女の存在が一番きつかった・・何だか解らないファンタジー要素苦手で(汗)
 この「あるキング」は珍しく映像化されない気がします。この3人の魔女部分が、特に映像化不可能な・・・(やたら浮いて見えるだろうな・・) まあ、映画化されすぎて、伊坂さんご本人も、もしかしたらウンザリしてるかもしれないし、ちょうど良いのかな。
Unknown (masako)
2009-10-28 22:35:34
こんばんは。
今までとは違った感じのちょっと変わった作品でしたね。
面白かったような、そうでもないような、なんとも言えない感じでした。
あまりにも現実離れしすぎていたのと、ファンタジー的な部分がイマイチだったのかな。
masakoさん☆ (latifa)
2009-10-30 08:53:23
こんにちは~masakoさん
そうですね。ちょっと違った雰囲気でしたね。
悪くはなかったんですが、何か「これも良い!!」とまでは思わなかったです・・・。
とはいえ、色々なタイプの(新しい)事に挑戦する姿勢とかは、応援したくなります~。
また次回作も楽しみです。
Unknown (赤塚慎也)
2013-09-03 08:09:25
あるキング
赤塚慎也さん★ (latifa)
2013-09-07 13:32:27
 

コメントを投稿

小説・漫画他」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事

8 トラックバック

「あるキング」伊坂幸太郎 (気まぐれな猫の日常)
天才が同時代、同空間に存在する時、周りの人間に何をもたらすのか? 野球選手になるべく運命づけられたある天才の物語。 山田王求はプロ野球仙醍キングスの熱烈ファンの両親のもとで、 生まれた時から野球選手になるべく育てられ、 とてつもない才能と力が備わった凄...
あるキング 〔伊坂 幸太郎〕 (まったり読書日記)
あるキング徳間書店 2009-08-26売り上げランキング : 218おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools ≪内容≫ おまえは王になるためにこの世に生まれてきた 天才が同空間に存在するとき、周囲の人間は畏れ敬うのか、それとも―― 王になるべく運命づけられた男の...
伊坂幸太郎 「あるキング」 (映画と読書、そしてタバコは止められましぇ~ん!)
前記事で紹介した本を読むのには、メチャンコ時間が掛かってしまいましたが… 今回読んだ、伊坂幸太郎の新作「あるキング」http://www.tokuma.jp/book/bungei/3042308b30ad30f3は、昨日9月2日、仕事に向かう最中に読み始め、今日9月3日、仕事が終わる前には読み終わ...
本『あるキング』伊坂幸太郎 (日々のつぶやき)
伊坂幸太郎さんの新刊! 予約購入したにもかかわらず読み始めるのがスッカリ遅くなってしまいました。     天才はこうして生まれた 「片桐亮・桐子夫妻は大の仙醍キングスファン。 桐子の出産間際、若い頃は選手として、そしてこれが引退試合となる南雲慎平
伊坂幸太郎 『あるキング』 (映画な日々。読書な日々。)
あるキング/伊坂 幸太郎 ¥1,260 Amazon.co.jp 天才が同時代、同空間に存在する時、周りの人間に何をもたらすのか?野球選手になるべく運命づけられたある天才の物語。山田王求はプロ野球仙醍キングスの熱烈ファンの両親のもとで、生まれた時から野球選手にな...
あるキング / 伊坂幸太郎 (ぁの、アレ!床屋のぐるぐる回ってるヤツ!)
天才の輪廻転生寓話 あるキングposted with amazlet at 09.11.18伊坂 幸太郎 徳間書店 売り上げランキング: 7084おすすめ度の平均: こんな悲しい伝記があ...
天才の物語 (笑う学生の生活)
小説「あるキング」を読みました。 著者は 伊坂 幸太郎 僕の好きな作家さんの1人伊坂さん 今回はどうかなぁと・・・ これは 今までとは違う感じですね いわいる伊坂節というのか そういう感じがなくて 1人の男の人生を見せ...
伊坂幸太郎『あるキング』 (itchy1976の日記)
あるキング伊坂 幸太郎徳間書店 今回は、伊坂幸太郎『あるキング』を紹介します。野球の天才・山田王求について第三者的というのか伝記風に書いてあるような感じですかね。何て評したらいいのか分からない作品ですね。単純な野球小説ならばはまるかなと思うが、野球とい....