夢の続きの中で

真・恋姫†無双のSSを書いていきたいと思います~

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※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

更新が滞ってしまい、申し訳ありません。

2009-03-11 23:55:42 | ご連絡

管理人のみつかいです。


現在就職活動に忙殺されており、前回から一ヶ月以上更新できず本当に申し訳ありません。。

今月中に更新は必ずしたいと思いますので、お待ちしていただけると幸いです!
コメント (19)
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蜀長編SSをアップしました~

2009-02-08 23:32:48 | ご連絡

どうも、みなさん!

当ブログの管理人みつかいです。

いつのまにか、アクセス数が10000を突破し、本当にありがとうございます!!


今回は、蜀END・長編SSをアップしました。

話が全然進んでなくて申し訳ありません。

次回からは、魏・呉のメンバーが登場してくるので期待してていただけると幸いです!


以下は、遅くなりましたが、コメントへのお返しです。

≫魔龍 銀さま
何度もコメントありがとうございます!
また、誤字の指摘もありがとうございました。
まだまだ導入編ですので、これからもお付き合いしていただけると嬉しいです!

≫nemesisさま
アイディアの提供ありがとうございます!
一刀が主になるとすると、武将と軍師が誰になるかが重要ですね…
考えてみます!!

≫現在司空さま
自分は三国志大戦のカードをやったことがないんです…
期待に添えずに申し訳ありません。。
でも、現実世界の三国志ものを見て、彼女たちがどうするかは短編SSで書いてみたいと思います!

≫こうりさま
応援ありがとうございます!
蜀ENDを見たときから、これはハーレムルートを書きたい!と思っていましたw
次回以降は、魏・呉も参戦してくるので、もっと大騒ぎ(若干修羅場)にしていこうと思いますww

≫Calizさま
誤字の指摘ありがとうございました!!

≫ぱごさま
短編では、呉での修羅場とか書いてみたいと思っていたので、頑張って書いていきます!
アイディアありがとうございます!

≫び~じぇいさま
確かに、今の一刀が現実世界に戻ったら、すごいモテそうですね…ww
短編でやるか長編の続きでやるかはまだ企業秘密ですが、いつかは書きたい設定です!!

≫お春さま
いちおうは、天の御遣いですから、一刀が皇帝になるのも確かにありですねw
なにせハーレムルートですから(笑)
でもそうなると、ますます一刀の妃争奪戦が熾烈になる気が……

≫トランザムさま
蜀はメンバーが多いですからねww
全員は無理でも、蜀の短編SSで妊娠騒動とかは書いてみたいネタの一つです!!
誰が最初に妊娠するかが大問題ですが。。
コメント (2)
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第3章 ~天の御遣い争奪戦~

2009-02-08 23:16:47 | 蜀END 長編SS

「そっ、それは、一体どういうことだっ!?」

「はわわっ」

「あわわっ」

 雛里の言葉に、もの凄い剣幕で詰め寄る愛紗(嫉妬全開ver.)。
 
 そして、ビビりまくる軍師ーズ。雛里にいたっては、すでに涙目だ。

「わわっ! 愛紗ちゃん、落ち着いて!」

「これが落ち着いてなどいられますか! どうして、曹操や孫策を、我らがご主人様が、つ、つつ…妻に娶らなければならないのですか!?」

 ガオーーーーッと天に吠える今の愛紗の彼女には、桃香の言葉でさえ届かない。
 
 大陸を支える王であり、盟友であったはずの曹操と孫策は、愛紗の中で、今、『最も警戒すべき敵(恋敵)』となったのだ。

 一方、話はますます飛び火していく。

 それが蜀ワールド。

「鈴々も!鈴々も! お兄ちゃんとの子供たくさ~ん欲しいのだ!!」

「ねー。ご主人さまとの赤ちゃん、きっと可愛いんだろうな~」

 笑顔で明るい未来(若干の妄想がアクセント)について語りだす義姉妹。次女は怒り心頭中なのでスルーで。

「たんぽぽも、ご主人様との子供が欲しいな♪ お姉さまだって、そうでしょ?」

「あっ、あ、あたしは、べ、べつに、ご主人様との子供なんて…」

「ふむ。ならば、翠は主の寵愛はさして欲しくない…と」

「どど、どうして、そういう話になるんだよっ!」

 (ほんと、お姉様は素直じゃないんだから…)とため息をつくたんぽぽ。だが、星が意地悪く笑いながら翠を追い詰めていく。

「主を好いている乙女は、両手では数え切れない程いるのだからな。『らいばる』が減って、私の伽の番が早まるなら言うことはないであろう?」

「なっ!?」

「昨夜も主は、私を何度もお求めになられた… 気高い眼差し、誇り高き志、そして…床の上でのあれ程の手練手管…… 主ほどの男性はそうはいないだろう。やはり、私の目に狂いはなかったということだ」

 頬を染めて、恍惚そうな表情でつぶやく星。妖艶なことこの上ない。

「それに…… 翠も、主から頂いたあの衣装で、楽しんでいるのだろう?」

「〇▼※?<∴!!」


 ボンッ!!

 
 いきなり自分に話題を振られた翠は、羞恥心で顔を真っ赤にさせ、口をぱくぱくさせている。何度か経験を積んだとはいえ、ウブな彼女には、まだまだこの手の話題は苦手なようだ。

 そして、そんな姉の姿を見て何もしないたんぽぽ嬢ではない。単に、場をかき乱して面白くさせたいだけとも言うが。

「うん、そーだよっ! この前も、たんぽぽとお揃いの服で……(もがもがッ)」

「ばっばか! たんぽぽっ、何言ってんだよ!」

 爆弾発言をかまそうとした従姉妹を翠が慌てて取り押さえる。そして、やれやれと苦笑する星を尻目に、そのままドタバタと暴れまわる馬家姉妹。


「はいはい、みんな、話を戻しましょうね」

 紫苑が手を叩いて注目を集め、カオスがかっていた場をとりまとめる。

「愛紗ちゃんも落ち着いて、ね? それじゃあ、朱里ちゃん、続きをお願いできるかしら?」

 次は男の子が欲しいわねと思っていただけに、自身の心境も穏やかでないはずだが、そんなことは表に出さずに、慈愛の表情を浮かべる紫苑。


 流石は、年長……

 うそです、ごめんなさい。ごめんなさい。だから、笑顔でこっちに弓を向けるのは止めて下さい。


 ごほんっ。


 流石は…、とかく暴走しがちな蜀面子の数少ない良心の一人であり、包容力があって、魅力ある素敵な大人の女性である。(棒読み)


「はい。私達が早急に考えなければならないこと… それは、もちろん、この手紙に対してどう返答するかです」

 さっきから何も話が進んでないじゃないかという突っ込みは野暮である。細かいことは気にしてはいけない。

「返答など決まっている! 婚姻の申し込みでさえなく、このような… ただご主人様の血が欲しいなどという無礼な申し出など、受け入れられるはずがなかろう!」

 怒気もあらわに愛紗は気炎万丈に叫ぶ。

周りの表情を見るに、だいたい皆も同意見のようだ。ただし、朱里と雛里を除いては…

 そして、心の葛藤を何とか抑えこみながら、朱里が言葉を紡ぎだす。

「それは…残念ながらできません……」

「なっ!? 朱里っ!それはどういうことだ!お主は、ご主人様が魏呉で種馬になることをみすみす認めよとでも言うのか!?」

 激高し思わず詰め寄ろうとする愛紗であったが、

「愛紗さん、落ち着いて下さいっ!!」

 いつも控え目な少女には珍しい程の大声に、愛紗は押しとどまり、周りの皆も眼を見開いて驚く。

「私だって… 私だって、みなさんと気持ちは同じです!ですが…、これは、華林さん・雪蓮さんという個人としてのお願いではなく、曹孟徳・孫伯符という王としての申し出なんです……」

「相手が王としての立場で申し出ている以上、私達の個人的な感情で動くことはできません…… そして、向こうは治世の安定という大義名分を掲げている以上、断るにはそれを上回る理由が必要なのに……」

 話の途中で、朱里は俯き悔しげに唇を噛む。

 朱里という自分は、主人としても一人の男性としても愛している一刀を奪われたくないと叫ぶ。

 だが、諸葛公明というもう一人の自分は、これが持つ『理』と『利』が必要だと主張する。

(ご主人様………)

 今、彼女は、一人の少女と軍師の狭間に苦しんでいた。


 相反する想いに苦しんでいる親友を見て、雛里が後を引き継いで話を進める。

「……ご主人様はお優しい御方です… 初めてのお子様が生まれるということになれば、御子様とその女性のお側にいらっしゃろうとすると思います…… そして、曹魏・孫呉の女性の方が相手方であれば、結婚して、蜀を離れることになるかもしれません………」

 責任を取るためか、又は、妻と子供の拠り所となりたいという想いからか、理由は多々あれ、一刀の性格ならば逗留することを厭わないだろう。

 そして、一刀のことをよく知っているからこそ、彼女たちも主人の行動が容易に想像することができた。

 だからこそ、その時、時が止まった。

 北郷一刀が蜀からいなくなる…?

 自分たちの側から愛しい方がいなくなってしまう……?

 もう、あの笑顔も、あの声も、あの温かさも、何も感じることができなくなってしまう………?


 雛里の言葉は、それほど衝撃的なものだったのだ。


 身も心も捧げた唯一無二の存在であり、自分の半身とも言える男性と会えなくなる。それは、たとえ想像の域を出ないとしても、魂を引き裂くような痛みを彼女たちの胸に突き立てる。

「鈴々は嫌なのだ!絶対、絶対、ぜぇーーったいお兄ちゃんと離れたくないのだ!!」

 皆の心を代弁して鈴々が叫ぶ。
 
 彼女たちとて一刀のことを疑っているわけではない。一刀がいれば、「ここが俺の帰る場所だよ」と笑顔で言ってくれると信じている。全員を平等に愛してくれると分かっている。

 だが、

 自分たち以上の愛が注がれうる存在が出現すれば、どうなるかは何の保障もない。ましてや、いくら同盟関係にあるとは言え、重臣である彼女たちが他国に気軽に出向けるわけではないのだ。


 重い空気が場を支配し、普段は飄々とした星でさえ苦りきった表情をしている中、雛里が口を開いた。

「……はい。だからこそ、私はここは守るのではなく、あえて攻めに出るべきだと思うんです」

「守るんじゃなくて…」

「…攻める?」

 桃香と愛紗以外にも全員が疑問符を頭に浮かべる。誰も雛里の真意を理解できていないようだ。だが、朱里は何かに思い至ったかのように顔をあげる。

「守ではなく攻……… 雛里ちゃんっ、まさか!?」

「うん… 朱里ちゃんが考えている通りだよ」

「でも、それだとご主人様の気持ちが……」

「それはそうだけど… これ以上の策はないと思う」

「…でも……」

 そして、頭脳明晰な軍師二人が再び思考の海に戻ろうとするが、これ以上の放置プレイはごめんとばかりに周りが動きだす。

「うーうー、二人だけで話してて鈴々たちは置いてきぼりなのだ!」

「そうだぜ、あたしたちにも分かるように言ってくれよなー」

「ふむ。鈴々と翠の脳筋コンビと同じ…というのはいささか不本意だが、私も説明をお願いしたい」

「朱里ちゃん、雛里ちゃん、私達にも分かるように説明してもらえないかな?」

 あははと笑いながら、桃香が二人に話しかける。もっとも、本人も全く何が何だかわかっていないのだが。

「あっ、すみません。えっとですね… 問題を整理すると、まず、私達には、ご主人様の血を統治に役立てるという大義に反論はできません。そして、魏呉の女性との間に、初めてのお子様が生まれるということになれば、ご主人様がこの国を離れることになる可能性が大きいと思います……」

「確かに、曹操も孫策も、主に対する接し方はいつもとは違う様子であったからな。これ幸いと、主を自国に迎い入れようとしてもおかしくはない」

「では、どうすればいいというのだっ!?」

 星は苦々しく述べ、焦れたように愛紗が叫ぶ。どうやら、三国同盟を祝して開かれるお祭りでの、華琳や雪蓮が一刀に時折見せる乙女の表情を思い出して気が急いているらしい。

 そこに、軍略の天才・鳳士元として策を披露する。

 だが、その顔はどことなく恥ずかしそうだ。


 さて、その策の内容は??


「……策はあります…。…私達の誰かが、先に、ごご主人様の……」


「「「「「「ご主人様(お館様)(お兄ちゃん)(主)の?」」」」」」


「お、お妃さまになるんです!!」


「っ!!!???」

 一瞬にして、将たちの顔がポッと朱に染まる。

 星までが顔を赤らめて、どことなくソワソワしているところを見ると、どうやら、まんざらでもないらしい。

 雛里にいたっては、羞恥心が限界を突破したのか、目をぐるぐる回して「はうぅぅ~~~~」状態だ。

 他のみなも、一刀が愛の言葉を囁く甘い空間を思い浮かべたのか、ほわわ~んと桃色の雰囲気が広がっていく。

 愛紗や翠といったウブな人は言わずもがな、紫苑や桔梗といった大人の女性も、どこか照れた様子が実に艶やかで艶めかしい。


 閑話休題。


 そんな桃色の雰囲気が広がりそうになる中、朱里の咳払いがそれを阻止する。

「こほんッ… とにかくっ、わたしたち蜀の重臣の誰かがご主人様のお妃様になれば、魏呉にご主人様のお子様がお生まれになっても、ご主人様が蜀から離れることはなくなると思います… もちろん、ご主人様の気持ちあっての策ですが……」

 自分もその候補にちゃっかりカウントしているあたり、実に朱里・雛里らしい作戦であるが、愛紗が疑問をはさむ。

「だが、そううまくいくのだろうか?」

 もっとも疑問なはずだが、そこに茶々を入れようとする人がこの場には一人いた。

「おや? 愛紗は、曹操や孫策よりも先に主の愛を勝ち取る自信がないと?」

「なっ!? 星ッ、何を言うか!?」

「私とて主の愛を独占するつもりはないが、だからと言って…、この趙子龍、愛しい我が主を誰かに譲るつもりは毛頭ないのでな」

 ニヤリと笑いつつ、星は愛紗と他の皆を見やる。その目は、実に挑戦的だ。そして、その目に血の気の多い何人かが反発しようとしたが…、

「皆さん、落ち着いてください。内部に不和があれば、曹操さん・孫策さんという英雄に勝つことはできません… ここは、一時休戦…にすべきかと」

 朱里の言葉に、その場にいる全員が不承不承うなずく。

 相手は、英雄と呼ばれる曹操に孫策。そして、国のトップが敵(彼女たち視点で)に回る以上、魏・呉国の将たち全員が敵(嫉妬心のためそう見える)になることは間違いない。

 家臣として常にお側にいるというのはアドバンテージではあるが、あの二人が本気になったら、そんなものに安心していては足元をすくわれてしまうだろう。


 そう、今、彼女たちは、個人としても将としても心が一つになったのだ!!

 
 動機がいささか不純なことは否めないが。。


「でも、具体的にどうするのだ?」


「うん、えっとね…」


 そして、雛里が策の詳細を話していく。

 この会議は、お昼過ぎになってもまだまだ終わらず、月たちのお仕置き・尋問を受けて一刀が夕方に戻ってくるまで続いたらしい。

 ちなみに一刀は、何度も謝り、恋を食べ放題に連れて行き、月と詠は一日中デートということで何とか許してもらえたようだ。


 相も変わらず、蜀は平和である。
コメント (7)
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はじめました

2009-01-28 02:53:56 | ご連絡

自己紹介をしていないことに、先ほど気づきました。

「みつかい」と言います(好きなキャラは、蓮華と凪)。


このたびは、当ブログにお越しいただき誠にありがとうございました。

また、作者の稚拙な文章を読んでいただき、本当に感謝感謝です。


このブログでは、真・恋姫†無双のエンドアフターSSを主に書いていきます。

魏エンドアフターもまだまだ続きます。
最近は、蜀エンドアフターの妄想がひどすぎて困ります…


あと、みなさまにお願いがあります!

短編ものにも手を出していきたいな~と考えていますw

朱里と雛里の背丈が大人ver.になっちゃうとか
蓮華の嫉妬ものとか
現代生活ものとか
etc.

ただ、作者はアイディアが貧しいため、なかなか面白いアイディアが出てきません。。。

そこで、みなさまが、

「こんなのが読みたい!」

とか

「こんな設定のSSを求む!!」

があったら、コメントに書いていただけると嬉しいです。

頑張って文章に起こしていきます!



それでは、これからも、よろしくお願いいたします~~

コメント (9)
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第2章 ~天の御遣い争奪戦~

2009-01-28 02:41:30 | 蜀END 長編SS
青龍刀で気絶させられた一刀が、恋の手で運ばれていく。

その哀れな姿を見送る乙女たちの目には、「おしおきです!」と語る炎が自己主張を続けている。

なにせ、一番おしとやかで優しいと評判の月でさえ、

「……ご主人さま? 色々と聞きたいことがあるので早く起きて下さいね?」

と一刀に付き添いながら、笑顔で囁いているのだ。

傷の痛みか、愛する仲間の嫉妬のためなのかは分からないが、うなされる一刀に若干の憐みを感じたと詠は後に語る。

だが、そんな詠もちゃっかり一刀にボディブローをくらわせていたりする。
やはり、ツンデレ軍師も手紙の内容にムカついていたようだ。

「ボクは、こんなち●こ太守のことをこれっぽっちも気に入ってない!」

詠さん、メタ発言は禁止です。


「まったく、ご主人様は気が多すぎる…」

一刀を引き連れて出ていく三人の姿を見送りながら、ヤキモチ9:怒り1の表情で顔を赤らめながら愛紗は呟く。


(最近は、私を部屋に呼んで下さらないし…)


別の外史では、「魏の種馬」「呉の孕ませ王」の異名をとる一刀でも、
桃香を筆頭とする蜀の重臣11名(璃々を除く)、
侍従2名、
降将(音々音・恋・美以・麗羽・斗詩・猪々子)6名、
そして影(or幸)の薄い女性が1名と、

総勢20名の女性を一度に相手することはできない。

[ペタ→並乳→巨乳][ロリ→美少女→美女]とバリエーションに富んだハーレムである。お嬢様、ボクッ娘、レズ、ツンデレ、未亡人、義妹と属性にも事欠かない。


(朝儀の前に見た星がやけにご機嫌だったことを見ると、きっと昨夜は星とお過ごしになられたのだな…)


そう考える愛紗の胸に、チクッと痛みが走る。

「(いっ、いかん…! こっ、これでは、独占欲まる出しではないか!)

自分の想いに慌てた愛紗は、敬愛する主の笑顔を思い出そうとする。


だが、そこに出てきた一刀は、以前閨に呼ばれた時に「愛紗、愛しているよ」と耳元で囁く一刀であった。


(そうだ、私を含めて全員を平等に愛するあの方だからこそ、私は愛したのだ…)


そして嫉妬の後は、結局ノロケて終わるのがデフォルトである。



「まったく… 愛紗は何を考えているのかが外に出過ぎる」

顔を赤らめさせながら、クネクネしている愛紗を見てほほ笑む星。

「あらあら、それが愛紗ちゃんの良いところじゃない」

「うむ。愛紗はお館様一筋じゃからな」

大人の女性としての余裕を見せる紫苑に桔梗。
桔梗などは既にと徳利をかたむけて、愛紗を肴に一杯やろうとしていたりする。

諸悪の根源が強制リタイアさせられたことで、先ほどまでのシリアスな雰囲気は消え失せ、軍儀の間の空気はすっかり和らいでいた。

「ならば私も一献…と、軍師殿たちは何やら考え事をしているようだが、いかがなされた?」

星が視線を向けている先には、書面と睨み合っている朱里と雛里。

二人とも戦場で策を考えているかのような真剣さである。

「はい。この手紙の意図を考えていたんです」

「意図って…ご主人様に魏と呉に遊びに来て下さいってことじゃないの? あと、その…血を広めるってことは、その… つまり…(ごにょごにょ)」

桃香は自分の答えに恥ずかしがって最後の方は何も聞こえてなかったりする。

指を胸の前で合わせながら、顔は真っ赤っか状態だ。

秘め事を思い出したのか、愛紗と同じようにクネクネしている。


そして、そんな桃香を見て、激しく萌える蜀一番のレズ(桃香のみロックオン)。


だが、そんな桃色の世界に旅立った三人を放置して、天才軍師コンビは話を続けていく。

「……曹操さんも孫策さんも… 真意は別のところにあるんだと思います」

「にゃ? 雛里どういうこと?」

つぶらな瞳を向ける鈴々に、今度は朱里が答えを返す。

「現在、大陸は魏呉蜀の三大国の同盟の下で平和を保っています。ですが、それは強固であると同時に脆いつながりでもあります。確かに、曹操さんに孫策さん、そして桃香様が健在の間は、大戦が再び起こる可能性は極めて低いと思います。ですが、私たちがこの世を去った後の世代が、同じように他の二大国との共存を図るとは限りません」

「……秦の始皇帝、前漢の劉邦、後漢の劉秀…… この大陸は、群雄が覇を競う動乱と天下の統一を繰り返してきました。……歴史を見れば、大陸に諸勢力が割拠する状態では、太平の世は長くは続かないというのが分かります」

「我らに天下を統一する力はない。だが、今の平和にうつつを抜かしていては、またすぐに大乱が起こり、民の生活は脅かされる。……まったく、難儀なことよのう」


朱里と雛里の言葉に、桔梗はどこか悔しげに言葉をもらす。


ここにいる皆が、桃香の理想に心酔し、戦乱を戦い抜いてきた。

そして、華琳・雪蓮の協力を得て魏呉蜀の三国同盟が成立し、安寧を取り戻した。


だが、地下にもぐってはいるが、今の情勢に不満を持つ輩がいるのも事実である。


ある者は反乱を企て、ある者は五胡を扇動し、ある者は暗殺を企む…

みんなが手を取り合えば、平和の世は作り出せる」という桃香の理想は尊いものだ。

だが、理想と現実には決して越えられない壁が存在する。


だからこそ、

自分たちが描いた世を守るためにも、

城下で、農村で、草原で、笑顔を輝かせる子供たちの未来を守るためにも、

常に、朱里と雛里はその明晰な頭脳を働かせている。

三国が鼎立するこの太平の世を、少しでも長引かせるために……



「う~ん。あたし、難しくてよく分からないんだけど…… それで、結局曹操と孫策の本音ってのは、一体何なんだ?」

軍師コンビが歴史の講釈をしている間は、横の鈴々と頭から「くえすちょんま~く」を飛ばしていた翠が話を急かせる。

「今や、蜀の大徳の一人であり、天の御遣いであるご主人様の名を知らぬ者はいません。ですから、曹操さんも孫策さんも、ご主人様の血を魏呉蜀の全てに浸透させることで、天の御遣いへの畏敬を国家への畏敬を重ね合わせ、民衆の支持を強固にさせること、これが第一の狙いだということは明白です」


朱里の説明に、う~む、と唸る蜀の重臣一同。

桃香、愛紗、焔耶もちゃっかり現実世界に戻ってきて、神妙そうな顔持ちでいる。


彼女たちの心は複雑であった。

一人の女性としては、一刀に魏呉の女性に手を出して欲しくない。
女性たるもの、誰でも、思慕する殿方からの寵愛を独占したいという思いは持っている。

他方で、

一人の将としては、その方法が有用だと分かっていた。
天の御遣いという名が持つ神聖さは、何にも代え難い財産であろう。


頭では理解しているが、心が納得してくれない。 

そんな思いから皆が無言になり、場を重い空気が支配していく。



「ふむ。ならば、奴らの真の狙いとは?」

主も罪深い御方だ、と苦笑しながら星が答えを促す。




だが、その答えは、誰もが予想だにしないものだった!!!!!






「…真の狙いは、ご主人様の子供を誰よりも最初に産むことで、ご主人様を国に迎い入れて本妻の座に就きたいということだと思います……」





「「「「えええええぇぇぇ~~~~~~~~~~~~~っっっ!!!!!!!!!!」」」」





今日も蜀は平和である。
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第1章 ~天の御遣い争奪戦~

2009-01-20 09:43:06 | 蜀END 長編SS
はじめまして、北郷一刀です。


巷では、『天の御遣い』とか呼ばれているその人です。



さて、魏呉蜀の三国同盟が成立してから1年が経ちました。


大侵攻を目論んでいた五胡の脅威も遠のき、盗賊や山賊の輩はその姿を消して、大陸は久しく平和を享受しています。



仲間たちもとても元気です。


麗羽・斗詩・猪々子の三人にいたっては、美以と一緒に、南蛮へと財宝探しの旅に出ています。


白蓮も、斗詩さんと一緒にセーブ役として付いて行きました。ホントにいい人です。



国が栄え、市で盛んに取引が行われて、民が笑顔で暮らしている姿を見ると、自分が天下安寧のために少しでも役に立てたのではないかな~と思っています。



愛する仲間たちと身も心も一つにして、剣劇と馬蹄が響きあう戦場を一心不乱に駆け抜けてきたことは本当に僕の誇りです。









……えっ? 口調が変だって?







仕方ないだろ。



歴史にその名を刻む英傑・豪傑たちの視線を全身に浴びていたら、俺みたいな一般人が現実逃避をしたくなってもしょうがないじゃないか。






そう、一刀は絶体絶命の危機を迎えていた。




周りは糾弾するがごとく(一部好奇の視線アリ)の視線を突き付けてくるばかりで、援軍の見込みはゼロ。



だが、危機と言っても、今までの一刀の行いが招いたことなのだから、自業自得と言えないこともない。


因果応報と言われても否定はできないだろう。



怒りの原因は明白だった。



魏の曹操・呉の孫策から桃香宛てに来た二枚の手紙だ。


二枚の手紙には、要約するとこう書かれていた。




『一刀のことを、(自分を含めて)仲間たちが非常に気に入っている。
そして、末永く安定した時代を保つためにも、天の御遣いの血を魏(呉)の両国に広く浸透させたい。だから、一刀に魏(呉)に来て欲しい』






そう、事実上の、種馬要請だったのだ!!









「さて、ご主人様」



「はいっ!?」


朱里から渡された二通の手紙を一刀が読み終わると、さっそく愛紗が切り出す。


見惚れるような笑顔だが、目はワラッテいない…


「何か弁明はございますか」


「あの~、愛紗……さん? その前に、こちらに向けている青竜刀は何…なのでしょうか……?」


戦場以上の命の危機を感じ、背中に流れる冷汗を感じながら、必死に言葉を絞り出す天の御遣い。


「お気になさらないで下さい。 我が青竜刀は、悪を討ちはらい闇を切り裂く義の刃。ご主人さまを傷付けることなど決してありません。 
……尤も、ご主人様には多少のお仕置きは覚悟していただきますが」



「今、お仕置きって言った!」とか、「俺は何も知らない!」とかいろいろと言いたいことはあるが、愛紗の黒いオーラがそれを許してはくれない。



むしろ魏や呉の将の真名を言ったら逆効果だ。


火に油を注ぐどころか、ニトロやジェット燃料を投入するような結果になるのは目に見えている。





くっ! 誰か俺を助けてくれる人はいないのか!?



わずかの希望を抱いて、視線を軍儀の間に居並ぶ将たちに向けるが、その願いを聞き入れてくれる者は誰もいない。



ニコニコと笑顔を向けている桃香と紫苑。だが、もちろん目はワラッテいない。


軍師ズは、目に涙をためてうるうる状態。


恋も、不安そうな瞳で見つめてくる。


鈴云は、頬っぺたを膨らませて不満さをアピール。


「こっ、この、エロエロ魔神!!」と顔を赤らめて怒っているのは翠。


「詠ちゃ~ん、ご主人様が~~」と泣きつく月を慰めながら、詠は憎しみを込めて睨みつけてくるし。


星・たんぽぽ・桔梗は、ニヤニヤしながらこっちを見て傍観者を決め込んでいる。


焔耶と音々音にいたっては、「これで、桃香様(恋殿)は、私(ねね)のものだ(なのです~)!」と、妄想を膨らませてあっちの世界に逝っていやがる。




つまり、味方はゼロってことか。



空気が重い! というか、空気が痛い!! いたたまれない!!!









チャキッ。






刃を横にねかした青竜刀が、一瞬のうちに一刀の首の横に構えられる。



「ご主人様? 私と話している時に、他の女性に色目を使うとは随分と余裕でいらっしゃるのですね?」


「はは…。 そんなこと……ないですよ………」



眉が釣り上がり、黒いオーラが全開状態となった愛紗を見て、一刀の額を背中を冷汗が滝のように流れていく。



嫉妬する忠犬の背後には浮かぶのは般若か、それとも羅刹の姿か。







うぅ…





こうなったら、桃香に頼んで……



「主。 女を好む英雄たるもの、ここで愛紗の怒りを受け入れられないようでは男の器量も疑われるというのも。ましてや、桃香様に泣きつくようなことはしないでしょうな?」



ニヤリと笑みを浮かべながら、一刀の逃げ道をふさぐ星。



「ご主人様がそんなことするはずないじゃ~ん♪」



「お館様。ここは覚悟を決める場ぞ」



ニシシと笑うたんぽぽに、不敵に微笑む桔梗がさらに追い打ちをかける。



「ぶー。ここは反省しなきゃダメだよ、ご主人様。 私だって、怒ってるんだからね。」



そして、頬を膨らませながら拒絶の意思を示す桃香。





最後の望みを断たれ、『神は死んだっ!』と思わずにはいられない一刀に、裁きの時間が訪れる。




「うむ。この関雲長、皆を代表してこの任を全うしよう。 では、ご主人様。歯を食いしばって耐えて… もとい、我ら家臣一同の気持ちを受け取ってください」





お仕置き執行は、もはや逃れられないようなだ。






「あの愛紗?」




「何でしょうか?」




「気持ちいっぱい、手加減をお願いします…」




にっこり。




「「「「ご主人様のバカーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっ!!!!!!!!!!」」」」





愛する仲間たちの怒り声が響く中、頭に青竜刀の柄が振り下ろされ、


一刀は意識を手放した。

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第1章 ~乙女たちの真情(1)~

2009-01-13 04:48:31 | 魏END 長編SS


魏呉蜀の三国同盟が成立して、大陸に平和が訪れてから早くも一年が経過していた。



各国の君主の善政によって民の生活は守られ、

渇望していた平和をようやく享受できた人民には、笑顔が絶えなかった。



戦争が無くなり、街道が整備され、賊徒の横行も抑えられたことで、

都市間の商人の移動も盛んになり、街の活況は盛んになる一方だった。





ただ一つ、



どこか寂しさが漂う許昌の城内を除いては…












「ふぅ」



決済が必要な書類に目を通し、文官たちに指示を下しその日の業務を終えた華琳は、風に当たりに城壁に来ていた。



「今日は満月…か。 久しぶりに月を楽しもうかと思ったけど、もうそんなに経っていたのね」



誇り高き王としてではなく、一人の少女として出てきたのは少しの自嘲の言葉。



あの別れの時から、彼女は、王としてそれまで以上の仕事を為す毎日であった。



一刀と約束した、素晴らしい国を作るために…


一刀が帰ってきた時に、誇らしげに笑顔で迎えられるように……



周囲がどれほど諫めても、「大丈夫よ」と彼女は返す。


どこか寂しさを感じさせる笑顔で。






彼女が、王ではなく一人の少女として過ごせる僅かな時間。


いつもは心の奥にしまいこんでいる、切なさと寂しさが心を占める刻。




そこで、思い出すのは、



どこまでも優しくて、初めて彼女を一人の少女として見てくれた少年の笑顔。



一緒にいると、心が安らぐ少年の温もり。




一刀が暮らしていた部屋は、調度品はそのままにして定期的に掃除をさせている。

部屋の主がいつ帰ってきてもいいようにだ。





華琳は、銀月を見上げながら、彼女は天にいるであろう少年に言葉をかける。



「一刀…… あなたは今なにをしているのかしら? 私のことを見守ってくれている? それとも、女の人を追いかけているのかしら」



「でも、あなたは… どこにいても、この私のものなんだからね」




ふふっと笑いながら、彼女は一刀との思い出に浸ろうと目を閉ざす。



明日になれば、また山のような仕事に取り掛からなければならない。



だから、もう少しだけ、心の中の少年の面影との会話を楽しみたかった。















「うぅ… 華琳様……」


「気持ちは分かるが、こればかりは我らにはどうしようもしない。 姉者、堪えてくれ」


「わかっている! わかっているんだ! だが、あいつが… あいつがいれば……!!」


姉の春蘭の行動を諫めながら、秋蘭は大きな溜息をつく。



  (一刀… お前はどうして消えてしまったんだ……)



少年が姿を消した直後に比べればマシになったとは言え、


その喪失感は、今なお魏の女性陣の心を苛んでいる。


それは、華琳に絶対の忠誠を誓う二人とて例外ではない。



 (お前がいるべき処は、華琳様の側だろう…!)



別れの挨拶もなく消えてしまった少年に、秋蘭は恨み事を吐く。



 (お前がいなくなったせいで、華琳様も姉者も皆も悲しんでいる)



しかし、必中の弓の腕を支える彼女の神眼にも、深い哀しみが横たわっていた。



生涯で初めて恋を覚えた少年。


自分の家族以外の男性で、自らの真名を呼ぶことを初めて許した少年。


そして男性の中では、閨を伴にした最初で最後になるであろう少年。



少年への怒りと、やるせなさと、自身の寂しさを込めて、再び歯を噛みしめる。



  (馬鹿者め……)














「今日も華琳様は、一段と無理をなされていたわね」


魏の筆頭軍師である桂花は、独り言を漏らす。


原因は分かっている。 


あの全身精液万年発情男のせいだ。


「全く! 華琳様のお心を煩わせるなんて!! 万死に値するわ!!!」


主の口から一刀が消えてしまったことを聞いた時も、

彼女だけは悲しさを表に現わさなかった。



だけど、歓喜で胸がうち震えるはずなのに…


汚らわしい男性で、目障りだったはずなのに……


いつも「死ねばいいのに」と思っていたはずなのに………



彼女の心を占めていたのは、喪失感だった。



もう二度と少年に会えなくなるという現実が、彼女の心にぽっかりと穴をあけていた。



「居ても居なくても迷惑をかけるんだから…!」






「はぁ」


最愛の主のことが気がかりで、作業がさっきから全く進んでいない同僚に、同じく軍師である稟は溜息をつく。


彼女自身、たった一人が欠けることで、ここまで城内に影響が広がるとは考えていなかった。


一刀が消えてしまうことなど、想定さえしていなかったのだ。



  (一刀殿… あなたは、どうして…)



彼女とて、一刀の優しさには心惹かれる部分があった。


妄想ですぐに鼻血を出してしまうような女なら、普通の男はまず引いてしまうだろう。


だが、一刀は違った。



そんな自分でもいいと言ってくれた。


『可愛い』と囁いてくれた。



  (ふっ、流石は魏の種馬ということですか)



自分の心の片隅で笑顔を浮かべる少年に苦笑しながら、


稟は目の前の書類との格闘に取り掛かる。


敬愛する主である華琳を支えるために、一刀の信頼に応えるために。


それが自分の責務だと信じて。




しばらく書類仕事を続けていると、隣で作業していた風が立ち上がった。


「風。まだ仕事は片付いていませんよ」


「稟ちゃん。今日はお月さまが満月で綺麗だから、眺めるのですよ」


「はぁ、全く…」


風が浮かべる笑顔に、凛は溜息を再びつく。


風の様子も変わった。


軍儀の間にも昼寝をするし、

何を考えているかいまいち掴めないのも変わらないが、


一瞬、どこか遠くを懐かしんでいる表情を浮かべるときがある。


まるで、いなくなってしまった誰かに想いを馳せているかのように…




「稟ちゃん」


「何ですか」


書類から目を離さないまま、稟は風に答えを返す。


「あの時も、こんな満月でしたねー」


「えぇ、そうね」


稟が目を向けると、窓からは、確かに銀月がその姿を輝かせていた。


主が目元を赤くさせながら、彼女たちに一刀が消えたことを告げた夜も、
満月だった。


「綺麗ですねー」


「えぇ」


風の言わんとしていることが、稟には何となく分かった。

そして、風の心境も…


だから彼女はそれ以上言葉を発さない。そして、それは風も同じ。


風は窓際に寄りかかりながら、ぽつりと言葉をもらした。


「………お兄さん」


風の囁きは月の光に吸いこまれ、


そして、


闇の中に消えていった。
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エピローグ

2009-01-13 02:36:09 | 魏END 長編SS


―――体の感覚がなくなっていく―――


―――愛しい人の姿が見えなくなっていく―――



この物語の俺の役目は終わったんだ。

大陸の覇王となり、平和と安寧を取り戻そうとする曹孟徳の夢を叶えること。

これからは、俺が知る歴史にはない程の素晴らしい国が作られていくんだろう。



華琳が


魏のみんなが思い描き、望み、勝ち取った世界に居られないことは残念だけど、


物語は終端を迎えてしまったんだから…


俺は俺のできることを全力で頑張ってきた。


その結果、例え自分の身が滅んでも、後悔はしていない。



ただ、


もし許されるのなら、


いつもは威厳に満ちて堂々としているのに、


本当は寂しがり屋で意地っ張りな少女を


最後まで支えてあげたい。















『あなたの望みは、元の世界との永遠の決別。肉親や友に二度と会えなくなる選択』


透き通った声音が、突然、俺の魂魄に響き渡る。


『あなたが望む世界は、所詮は庶人が描く夢物語の世界なのかもしれない。それでも、本当にいいの?』


だが、突然の問いかけであったにも関わらず、心は妙に落ち着いていた。

俺の答えは、もちろん決まっている。


「俺は、この世界で生き続けたい」


『それはなぜ?』


「俺にとっては、自分がいる世界が夢か現実だなんて関係ないです。全ては、事実として俺の心に残り続けるんですから」


そう、それは、誇り高き王が残してくれた言葉。


「それに…」


この世界には、
 俺の為すべきことがまだあるはずだから。

この世界には、
 俺のかけがえのない仲間と、最愛の少女がいるのだから。


「俺は、この世界を選びたい」



『ならば、物語の続きを紡ぎなさい。世界は、人の夢・想い・願望の数だけ無数に存在するのだから』



だんだんと声が遠くなっていき、

そして、


俺は意識を手放した…
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