少々早いが、母の日のプレゼントに温泉旅館1泊をプレゼントすることにした。
母の予定を聞き、旅館に宿泊予約を入れた。
母が祖母と妹も連れて行きたいというので、
・母は祖母へのプレゼントとして祖母の宿泊代負担
・妹は自腹
という事にして家族旅行。
宿は
法師温泉 長寿館。
すごく泊まってみたかった宿なのだが、一人だとなかなか予約が取れなかったので、
今回はプレゼントという名目で人数を集めてみました的な便乗感満載。
母に車を出してもらうので、一人で電車で行くより楽だしw
おまけに2人→4人になったので、一人当たりの負担がちょっと減ってラッキー♪
朝8時に迎えが来て、途中インターで休憩したりしつつ、
10時には月夜野インター到着。
宿のチェックインが15時からなのに、早すぎじゃね?
ちょっとおかーさん楽しみすぎて先走りしすぎw
時間余りまくりなので、たまたま見かけた道の駅に入ってみる。
小ぢんまりとした道の駅で、地元の野菜なんかが売ってる。
隣に公園が見えたので、ちょっとお散歩して来ようと一人でふらふら見に行ったら、
予想を大幅に裏切る敷地の広さにびっくり。
なんか縄文時代の遺跡とかあるし。
川に降りられる様になってたので、ちょっと水に触ってみたり。
谷川岳ロープウェイの看板が気になったので、行ってみることに。
関越から白い山が見えてて、あれなんだろねー、って言ってたまさにソレだった。
ロープウェイに乗って、すごーく高いところまで登ってみたら、
一面の銀世界。
本日は4/27なのですが。
みんなガンガンボードやらスキーやらやってるし。
すげー。
まさか雪を見ることになるとは…!
観光客用に長靴が置いてあって、勝手に履いて行っていい様になっていたので、
長靴を借りて雪を踏みしめて外に出てみる。
真っ青な空と真っ白な雪と、眼下に見下ろせる山と谷川。
すごーく、気分がいい。
日差しが強くてあったかくて、でも雪があって。
楽しい。
しかし、雪の照り返しで目が痛くてちょっとしんどかった。
涙がとまらんw
サングラスと日焼け止めが必要だったな。
さんざん雪を堪能して、またロープウェイで山を下っておりた。
車で目的地方面へ向かう。
途中、手打ち蕎麦の店を発見したのでそこでお昼。
蕎麦は冷たいののみ、あったかいのはやらないというこだわりの店で、
けっ気取ってやがる。とか思ったが、
蕎麦はうまかった。
かなり細く切ってあり、これは確かにあったかいのは無理かも。って感じだった。
田舎の観光地からの道沿いに1軒だけある店なんて
全く味に期待してなかったのだが、結構おいしくて良かった。
お昼も食べたし、ぼちぼち時間もいい具合になってきたので、旅館へ向かう。
着いたのはチェックイン20分ぐらい前だったけど、
快く受け付けてくれた。
宿の人はとても感じがいい。
部屋に案内される。
予約したのは法隆殿。ここしか空いてなかったのだが。
一番奥の部屋に案内され、部屋を入るときに宿の人がサービスです。
と言ったのだが、通されてわかった。
法隆殿特別室だここ。
きっとたまたま空いてて、4名で法隆殿に泊まってるのが私達だけだったんだろうな。
私自身の好みからすれば本館の古い部屋にぜひ泊まってみたいのだが、
今回はプレゼントだし、みんな部屋に大喜びしていたので、
旅館の人に感謝。
普通の法隆殿でもみんな喜んでくれたとは思うけど、
なにしろ法隆殿でもたった1室の特別室だからな~
メゾネットタイプで暖炉あって、2階は3部屋もある。
目の前には小さなせせらぎも見えるし、みんなきゃっきゃして喜んでいた。
お部屋に落ち着いて客室係の人が来て説明を受けてから、
まずは宿の周りを散策。
玄関には秘湯の会の提灯と丸ポスト。
向かいには木造のちいさな小屋に桶が置いてあって、ラムネが冷やしてある。
少し歩くとやしおつつじの明るいピンクの花が咲き乱れ、
少し葉っぱが成長しすぎの水芭蕉も川辺に咲いていて、
さらに坂道を登ると小さな滝。(母と妹は途中でリタイア)
滝周辺には親子熊がでるよーの看板w
一旦お部屋に戻って浴衣に着替え、楽しみで仕方なかった温泉へ。
まずは露天風呂のある玉城の湯へ。
露天風呂はこぢんまりとしていて落ち着く感じ。
身体を洗ったりシャンプーしたりはここでしか出来ないので、
洗い場で身体と髪を洗って、内湯に浸かる。
内湯はちょっと熱かったので、早々に退散。
そしてなんと言っても法師の湯!
混浴なのだが、湯船に浸かっちゃえばそんなに見えないし、妹と突撃。
入ったら既に男性が数人いて、後からどんどん増えたけど、気にしない。
手前の湯船はほんの少し熱めで、奥の湯船はぬるくてすごく気持ちがいい。
奥の温度がとても気に入ったので、4枠あるうちの1つの枠にずーっと居座っていた。
一つの枠は真ん中で1本の可動式の丸太に仕切られているのだが、
丸太をはさんで私と妹が延々としゃべっていたら、
おっさん達は気兼ねしてそこの枠に入ってこれず、
他の3枠は結構人が入っていてギュウギュウだったのに、
私達がいる一枠は私達だけでゆったりw
女性は私達の他には夫婦で浸かってる人のみ。
混浴で透明のお湯で、脱衣場から湯船まで遮る物がないので、
女性は入りづらいよねやっぱり。
私と妹はおっさんなので、出入りする時にちょっと見えるぐらい気にしなーい。
むしろおっさん達が気を使っててちょっと申し訳ない位だった。
法師の湯は底の玉石の間からお湯がぽこぽこ湧いてきて、
身体に当たってくすぐったくて気持ちいい。
天井が高くて、湯気が抜けるように工夫されているので、
顔に涼しい風が当たったりして、温度もぬるいし、ついつい長湯になってしまう。
木造のアーチの窓もとても風情があるし、ここは本当に素敵。
あんまり長湯したので女性専用の長寿の湯は後にすることにして、お部屋に帰る。
のどが渇いたのだが小銭を持ってこなかったので、一旦部屋に戻ってから
ラムネを買いに行った。
ラムネ懐かしいな。
ぐだぐだしているうちにお夕食の時間に。
ここはお湯と建物の雰囲気だけを楽しみにしていて、正直食事は全く期待してなかった。
どのレポ見ても食事内容は殆どスルーだし。
たまにあってもほめてるレポなんて殆どなかったし。
が。
うまかったんだよこれが。
確かに法隆殿は食事のグレードも上げてあるらしいのだが、
素材はともかく味付けはどこの部屋でもそう変わらないでしょ?
なかなかに上品な味付けだったのさ。
超偏食の妹、食わず嫌い多すぎな母、胃が悪くて油っこいものNGな祖母、
全員が満足したようで、宿を決めた私としてはほっとしたよ。
私は何でも食べられるので、よっぽどまずくなければ大丈夫なのだが。
ごはんは魚沼産こしひかりだそうで、おひつにたっぷり。
お味噌汁には軟骨入りの鳥のつくねが入っていておいしかったし、
焼き筍は母は初めてだったようでとても喜んでいた。
茶碗蒸しもおいしかったし、岩魚は揚げてあんかけをかけた南蛮漬け風。
大抵塩焼きなのだが、こういった食べ方は初めて。
山ふぐの名称で出たなまずも西京焼き風にしてあっておいしい。
鯉の洗いや生湯葉、刺身こんにゃくなんかも出た。
和牛の陶板焼きはバターたっぷりで、これは少しくどかったけど。
他にもたくさんの料理が出て、食べきれないぐらい。
食事の後はテレビ見ながらまったり休む。
私はこーゆうとこでテレビ見るの嫌いなんだけどね、家族旅行だから仕方ない。
そうこうするうちに法師の湯が女性専用タイムに突入したので、参戦。
やっぱりこの時間は混むわ。
殆どの女性はこの時間にしか入れないので、みんな来るからね。
でも女性専用だと気兼ねなく入れるので、やっぱり楽。
しかし混んでいるので、しばらくして長寿の湯に。
長寿の湯は常に女性専用なんだけど狭いので、法師の湯が女性専用になっている
この時間なら空いているはず!と行ってみたら案の定。
2人しかいなかったし、その2人もすぐに出て行ったので、
私と妹の貸しきり状態に。
ここのお湯は最高によかった!
湯船もこぢんまりとしているので、足元からお湯が沸いてくる様子がよくわかる。
泉質もとてもやわらかく、なんだか肌がつるつるするような気が。
ここにも一応の洗い場は付いているけど、ちょっと難しいかな。
やっぱりここは湯船に浸かるだけにしたい。
湯温は法師の湯の熱い方と同じぐらい。
最初は熱く感じるけど、しばらく経つと慣れてぬるく感じる。
それでも30分ぐらいでのぼせてきちゃうけど。
部屋に戻る前に外に出て、星を眺めてみた。
北斗七星が随分近くにあって感激。
お部屋に帰ってまったりして10時。
みんな布団に入ってしまった。
私も一応布団に入ってみたけど、眠れない。
枕が固めで高いのと、側に人がいるのに慣れないという可哀想な体質になってしまったのと。
しばらくうだうだしていたが、どーせ眠れないのなら。と、法師の湯へ。
行ってみたら誰もいなくて、わーい貸しきり!とのんびり。
そしてふと、今なら写真撮れるじゃん!
と、急いで部屋に行ってカメラ片手に戻ってくると、人がいた。がっかり。
そのうち帰るかなーと思ったけど後から人が増えたりして、結局撮れず。
熱くなってきたのでお部屋に帰る。
帰ってきた私の気配で同室の妹が起きた。
しばらくして法師の湯に行った。
30分ぐらい眠る努力をしてみたものの諦めて、妹を追いかける。
法師の湯に行ったら妹と男性が一人。
私と妹はまた窓際の枠でのんびりおしゃべり。
だんだん出るのが面倒になってきて、気が付いたら夜が明けていた。
風呂オールとは人生初めてです。
こんなに長湯したなんて。
出たのは結局明け方5時過ぎ。
部屋に戻って布団に入るものの、眠れずに過ごす。