ランプ亭のちいさな本

森の奥、ランプの灯りともる小さな喫茶店。のつもりでおくつろぎ下さい。

福寿草

2021年04月22日 | 今日の贈り物 -日記-
 街路樹のそばに、福寿草が咲いていました。明るい黄色が春らしい
です。
              *

 ブログ「ランプ亭のちいさな本」を書き始めてから、6000日が
経過しました。自分でも長いこと続けてきたなぁと感じています^^

 私が大学2年の春休みに作ったホームページは、おもてなしが
テーマでした。誰をももてなしたい、というよりは、自分と同じく
苦労しながらこの世にいる人に向けてねぎらいの気持ちを伝えたい
という思いだったように感じます。

 孤独心から生まれたおもてなしのホームページ。集う方々に
癒され、励まされ、勇気づけられてきました。

 ホームページから派生して「ランプ亭~」のブログも始め、
医療に関する思い、日々の喜びや苦悩をつづってきました。
医療界においても人間界においてもマイノリティな自分を
実感する私は、こんなひともいるよ!と発信することで遠くで
明かりを持つ仲間を見つけたかったのかもしれません。

 6000日が経つ中で、リアルでもネット上でも共感を
交わせる仲間や友人ができて、私は、あまり発信をしなくて
よくなってきたのかもしれません。

 また、日々心動かされる出来事がいっぱいあるのですが、
いずれも自分自身の、あるいは患者さんの個人情報を守る
ため、ここには書けず筆が止まることが増えました。

 こんな小さなブログにも関わらず、今も毎日何十人かずつ
見に来て下さっています。本当にありがたいことで、この場を
借りてお礼を申し上げます。

 長くなりましたが、発信をしなくてよくなってきた私の
内面の変化と、医師として書けない事柄が増えてきたという
環境の変化から、後ろ髪を引かれるような思いもありますが、
長く続けてきたランプ亭のちいさな本をいったん閉じてみよう
かな、と考える最近です。

 急にぱたっとは閉じず、数か月後にゆっくり閉じるつもり
です。

 お別れ、というよりはまたどこかでお会いしましょう!という
気持ちでおります。どうぞ、読んで下さっているお一人お一人の
人生の航海で、心身が守られますように。

 たくさんのあたたかなやりとりをありがとうございました^^

 感謝とともに、
  美帆
コメント (10)

早春

2021年03月27日 | 今日の贈り物 -日記-
 雪が解けたあとにツルニチニチソウの葉っぱが見えるように
なり、楽しみにしていたスノードロップ(写真の白いランプのような
花)が咲いているのを見つけました。いよいよ早春、という感じが
します^^

 
 仕事の上では、日々いろいろなことが起こりますが、何とか
乗り切っています。

 授業準備はじりじりと、今はスライドと配布資料を作成中です。
以前作ったものをよりわかりやすくできたらと、スライドの順序を
変えたり、図の配置を変えたりしています。

 オンライン授業のやり方の勉強会も受講しながら、やっぱり
対面で教えたいなぁという気持ちが強まっています。目の前で
話すのを聴くのと、画面越しに眺めて聴くのとでは、伝わる何かが
違う気がしています。とはいっても、それは古い考えかもしれない
ので^^;オンラインで授業ができる準備も、進める心づもりです。
基礎疾患をお持ちの学生さんもおられるかもしれないし、対面の
授業でない形ならしっかり聴ける方もおられるかもしれないので、
なるべくユニバーサルデザインの授業を目指したいと思います。

 仕事、授業準備以外にも大きなプロジェクトを抱え、並行して
少しずつ色々なことをこなしていかなくてはならない日々が続いて
います。一番心配なのは診療する時の心のキメのようなものが乱れる
ことです。集中力、患者さんへの呼応力が出てこなくなるからです。
目に見える成果を出すことに集中しすぎないよう、目に見えない
自分の心の在りようを大事にしようと思います。 
コメント (6)

雪解け

2021年03月15日 | 今日の贈り物 -日記-
 こちらはだいぶ雪が解けました。歩道が見えてくると、春が
来たなと感じます。写真は先日飲んだ苺のドリンクです。
色合いに小さな春を感じました。

 私の方は、いろいろあるけれど、何とかやっております。

 授業の準備も、毎日少しずつ進めていて、ようやく新しい
教科書の授業範囲を読み終えました。今年はコロナの影響も
あり、対面だけでなくオンライン授業も検討せねばならず、
かなりプレッシャーになっています。できるのか、間に合う
のか…と不安ですが、変わらずコツコツやるしかないなとも
思います。

 授業は知識を伝授する場、でもあるけれど、それ以上に
学生さんがその知識を聞いて感じたり考えたりする場になって
ほしいなと思います。全部を伝えようとするより、大事な
ところを丁寧に伝えた方がいいかな、などと思っています。
悩みながら、授業を組み立てていこうと思います。

 最後、徹夜続きにならないよう、頑張ろうと思います^^
コメント (4)

開花

2021年02月25日 | 今日の贈り物 -日記-
 すらっとした緑の葉に覆われていた花芽はみるみるうちに
伸びて、1週間ですべて開花しました^^

 今、部屋によい香りが漂っています。もう少しじっくり
観察する予定だったのであっけないくらいですが、
とても楽しかったです。ヒヤシンスの生命力に、私の心も
みずみずしい喜びをもらっています。


 少しずつ、授業に使う教科書を読み進めています。教科書が
改訂になって、新たに1冊読むのは大変ですが、以前の教科書
よりもよくなっている面が多いので頑張って読もうと思います。

 教科書を読み終えたらプリント、スライド、小テスト、と
作りたいと思います。道のりは長いけれど、一歩ずつ進みます。
コメント (9)

早春の楽しみ

2021年02月19日 | 今日の贈り物 -日記-
 冬から春にかけて咲くヒヤシンスの球根を育てたい熱が
上がっていました。お花屋さんで芽も根も出た球根を見つけ、
嬉しくて器と一緒に購入しました。

 これから根が伸び、ガラスの中が白いもしゃもしゃとした
根でいっぱいになる頃、ピンクのヒヤシンスに会えると思うと、
とても楽しみです。

 まだまだ雪景色ですが、春は近づいている、と感じられる
のは、希望になります^^
コメント (2)

2つの視点

2021年02月10日 | 今日の贈り物 -日記-
 ベランダに現れた何かの足跡、鳥かな、なんて想像をしながら
写真を撮りました。

 
 亡くなった仲間のことを思いながら、自分の今の患者さんたちの
ことも一生懸命考える日々です。心配な方が何人かいらっしゃるので、
近々院内のカンファレンスが開かれることになりました。

 私の医師としての弱さは、アセスメント(評価)が苦手なことだと
感じます。患者さんの状況を把握して頭の中で言語化し、治療計画を
立てるのが、どうも下手なようです。なので、ほかのスタッフに「この
方の治療計画はどうなっていますか?方針はどうなっていますか?」と
聞かれるのが怖く、カンファレンスにも不安を感じています。

 私の診療は感覚的で、言葉でない部分で成り立つところが大きいの
かもしれません。それは、あんまさんが目を閉じて揉むところを探す
のと似ていて、アセスメントの力を強めることは目を開いて全体を
俯瞰する感じがします。私の目は開いても細部を愛でてしまい、
全体が見えていないような気がします。

 よく、患者さんの話を聴きながら、一緒に迷子になったり、一緒に
暗がりにいたりするな、と感じています。迷路を上から見ればどう
抜ければいいのかわかるけれど、私は患者さんと一緒に答えのなさに
うなって、迷路の中に入り込んでしまうようです。

 上から眺める視点を持てたら、とアセスメント上手のスタッフを
羨望のまなざしで見ながら、迷路の中にいる患者さんから離れて
上から見ることに抵抗を感じている自分もいることに気づきました。
いわゆる上から目線ではなく、同じ地平で語らいたいのかもしれません。

 上から眺める視点と、ともに迷路で迷う視点とは、ルビンの壺の絵
(壺に注目すると、向き合う2人の顔が見えなくなる絵)のように
同時には持てない視点、と感じます。目を開くのと閉じるのとを同時
にはできないように。私は相手のことをわかっている、という視点と
私は相手のことはわからない、という視点のような気がします。
どちらがいいというのでもなく、両方が大事な視点のように思います。

 私にできそうなのは、上から眺める視点もあるはずだ、と想像を
働かせるところからかもしれません。閉じている目では見えない世界
が実はある、とイメージしてみたいと思います。
コメント (4)

祈り

2021年01月31日 | 今日の贈り物 -日記-
 暗い洞窟に白いろうそくが人のいのちの数だけあって、人の
死と同時にふっとろうそくが消える、そんな場面をドラマか何か
でみたことがありました。

 長く病と闘ってきた仲間が、この世を去り、そのドラマの
一場面のようにその方のろうそくは、消えたのだろうか、と
思いをはせています。

 もっとできることがあったのではという無念、透明な悲しさ、
そして、泥の中を進むような心身の重さがあります。この重さは、
亡くなった仲間の存在の重みなのだろうか、などと思ったりします。

 ずーんとした重みは、続いているものの薄紙をはがしていくように
和らいでいっています。しばらくは絵文字がまぶしく感じてメールも
喪に服したように文字ばかりでしたが、相手の幸せを祈る絵文字から
また使い始めました。音楽を聴いても美味しいものを食べてもあの人
に聴かせたいな、食べさせたいな、と沈んでいましたが、音の喜び、
食の喜びが戻ってきました。人の心には浮力があって、悲しみに浸った
ままではいられないことを感じています。それは少し悲しい、人間に
備わった生きる力だと感じます。

 仲間は今、どこにいるのだろうか。私はそっと、その方の魂の
輝きを少し分けてもらってペンダントにして、心に大事に持ちたい、
と思います。

 静かな、祈りを捧げます。感謝とともに。
コメント (6)

語りと沈黙

2021年01月06日 | 今日の贈り物 -日記-
 仕事が始まりました。少しずつ仕事モードになっていきたいと
思います。お休みの今日は、少し出かけていました。

 写真は、お花屋さんで選んだお花です。最初に手に取ったのは
ワインレッドの珍しい枝ものでした。名前を忘れてしまったので
すが、美しい姿だなと思いました。それにブランデー色のバラと
白いニゲラを合わせ、物足りなくてルージュのような色のバラを
合わせてみました。不思議な取り合わせですが、今日の直感に
従う楽しさがお花選びにはあります。なぜか冒険してみたくなる
のが面白いです。


 今日は、カフェで3時間くらいかけて一冊の本を夢中で読んで
いました。宮坂道夫さんの『対話と承認のケア ナラティヴが
生み出す世界』という本です。帯に「人の物語に触れること。
なぜ、それはケアなのか。」とあります。その一文に触れて、
読みたくなりました。

 ナラティヴ、語りは、空気のようにあまり意識されていない、
という著者の言葉に心の中でうなずきました。あまり意識されて
いないけれど、沈黙と同じように私にとって大切な言葉だった
からです。(「語り」と「沈黙」、逆のようですが相互に補完
しあう大切な存在だと思っています。私は、ピカートの『沈黙の
世界』という沈黙のすばらしさについて書かれた本がお守りの
ように大事だと感じています)

 この本を読んでの感想が、すらすらとは出てこないのですが、
話を聴く側にも「いずれは死ぬ」という時間の有限性があると
感じる時、人は話をしてみたくなる、というような文章が心に残り
ました。そこにあるのは、「弱さ」だというのです。聴いてくれる
人の弱さに触れる時、人は(通じ合うかもしれない)と思うのかも
しれません。完全な球体には沁み込む隙がありませんが、傷ついた
やわらかい心には、相手の心の揺れ、色、温度などが、沁み込む
余地があるのかな、と想像を広げました。ピア、というのは
そういう通じ合う可能性をたくさん秘めた存在なのだろうなと
思いました。

 明日も、私は患者さんに出会うわけですが、沁み込む隙である
自分の弱さは大事に傍らで感じていたいと思います。
 語りと沈黙、どちらも深めていきたいテーマです。深く関心の
ある領域の本を読めて、とても嬉しかったです。
コメント (6)

新しい年の始まり

2021年01月01日 | 今日の贈り物 -日記-
 新しい年の始まり、読んで下さっている皆様の幸いを祈って
おります。今年もどうぞよろしくお願いします^^

 今年は実家に帰ることを断念し、自宅で過ごす年末年始です。
リモート年越しそばやリモートお正月を体験しました。年賀状を
見たり、断捨離をしたり、好きな音楽を聴いたりと、のびのび
冬休みを味わっています。

 ふと、子供の頃の夢、山奥のクッキー屋さん、を思い出しました。
街中で営むのと、山奥で営むのとでは、客層が違うことを思っての
場所の指定だと思います。あるのが当たり前、という世界から逃げ
出して、あってくれて嬉しい、と思ってもらえることもあったかも
しれません。そして、ぬくもりは寒さの中でよく感じられるように、
暗い山の奥の思いがけないクッキーに、みんなが喜んでくれると
思ったのだと思います。今の仕事からクッキー屋になることは叶い
ませんが、その中心にある思想は、今の仕事に脈々と流れていると
いいなと思います。患者さんを暗がりから光の中へ引き出すのでは
なく、その暗がりの傍らへ出かけて小さな明かりを置き、ひととき
ともに過ごす、そんな働きを今年もできたらと思います。


 写真は、公園のベンチに座っていたスノーマンです^^
誰かが作った力作と思われます。


 
コメント (4)

こつこつ

2020年12月24日 | 今日の贈り物 -日記-
 今年も一年、読んで下さったおひとりおひとりに感謝いたします。
来年が、おひとりおひとりにとって心温まる日々となりますように。


 先日書きました新しい仕事は、決意して引き受けることにしました。
授業で教えるというお仕事です。
 今時点で気分的にも体調的にもよいということと、先日受けた資格
試験に向けて自分が思いのほかこつこつ準備をするのが苦でないこと
がわかったことが決め手になりました。

 新しい仕事は来年の夏にあります。それまで少しずつ準備をして、
学生さんたちのお役に立てればいいなと思います。

 写真は試験を受けた後の淡い夕空です。試験前の外気温ー10.9度
とかなり低く、雪の降りしきる中での試験でした。受かっていると
いいなと思います。

 それでは、また来年どうぞよろしくお願いします^^
コメント (6)