兄弟犬の行方 Ⅷ

２００７年９月１０日
アユ達兄弟１歳の誕生日だ。
そしてその日ブログにコメントが入った。
それは衝撃だった。
アユ達兄弟犬で連絡先のわからなかった最後の一頭の飼い主さんからだった。
待ちに待った便りだったはずだが、ご本人からメールが入るとはまるで夢を見ているようだった。
しかも一歳の誕生日というのがドラマチックだ。

その子の名前はドン・ペリニョン。
通称ドンちゃんだ。
アユ達兄弟のなかでは一番色の濃い子で、名前通りのシャンパン・カラーの子だ。
なかなかお洒落な名前だ。

仔犬の面会に行ったとき、ドンちゃんは兄弟犬の中で一番濃い色なので、
一番見分けのつく子だった。
そして仔犬時代は兄弟のなかで一番大きな子だった。
ドンちゃんは一番最後に生まれ故郷を巣立った子。
アユの兄弟犬すべての行方がわかった。
ドン・ペリニョン家は東京都のご在住。

ネット社会と言われた今日この頃だが、利用してない人もまだまだ多い。
そのなかにまだわからない兄弟犬の飼い主さんが居られても不思議ではない。
ドンちゃんも、ララの兄弟犬１頭も、人づての手がかりしかないかなと思っていた。

アユ達６兄弟は長野、神奈川、奈良、福岡、東京へと巣立っていったのだ。

―　写真は２００６年１０月　アユの男兄弟達　―