いくらおにぎりブログ

邦画中心の映画感想ブログです。ネタバレがありますのでお気をつけ下さい。

【映画】MONDAY

2006-06-12 | 邦画 ま行

【「MONDAY」SABU 2000】を見ました。

SABUは「弾丸ランナー」「ポストマン・ブルース」「DRIVE」「幸福の鐘」と見てきたけど、そのうちちょっと毛色の違う「幸福の鐘」を除くと、あとは全て堤真一が主人公で、主人公は自らの意思に反してとんでもない状況に巻き込まれていく、という点で共通しています。で、それはこの映画でもまったく同じ。ただ、それはカフカ的世界に放り込まれた「正常な」主人公の苦難というよりは、正常な世界に生きている主人公が、ちょっとしたキッカケで、内在する「狂気」を否応無く加速させていく、といったものです。

さて、MONDAYですが、これはホテルの一室で目覚めた主人公が徐々に前夜の行動を思い出していく中で、その「狂気」が徐々に明らかになっていく、という構造を取っています。この点は実はちょっと不満です。ぼくとしては、回想形式を取らずに、あくまで時間軸に沿って文句なしの疾走感で一気に話を進めていって欲しかった。ただ、SABU監督自体は「幸福の鐘」で新機軸を打ち出しているし、そもそも才能のある人だと思うので、この映画でも、自分の前作をなぞるようなことはしたくなかったんでしょうけどね。ともあれ、面白い映画であることは間違いないです。

 

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1 コメント

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庶民は大変 (シャケ)
2006-06-15 20:45:10
こんばんは。シャケです。



なるほど、カフカ的世界ですか。カフカの小説の主人公って、「自分だけがその世界のルールを忘れている(もしくは知らない)」ってイメージがあります。でもこの映画の場合は思い出す訳ですから、やっぱちょっと違いますね(まあ、そもそも思い出すって忘却ありきな訳ですが)。

なんだろう、(思い出すという点では)プルースト的世界とでも言えばいいんでしょうか。プルーストにおける紅茶に浸すということが至福の瞬間をもたらすのに対し、『MANDAY』の場合、酒浸りになることが(ある意味至福なんだけど)カタストロフを招いてしまうというのは、まあ21世紀は、というよりも庶民は大変ということですかね。

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