いくらおにぎりブログ

邦画中心の映画感想ブログです。ネタバレがありますのでお気をつけ下さい。

【映画】フランケンシュタイン対地底怪獣

2007-05-19 | 邦画 は行

【「フランケンシュタイン対地底怪獣」本多猪四郎 1965】を見ました。

おはなし 
敗戦間際のドイツで研究されていた不死の研究。その成果である不死身の心臓は、秘密裏に日本に運び込まれます。しかし、広島の研究所に運び込まれた心臓は、原爆投下で行方不明に。
戦後15年たち、広島に現れる謎の浮浪児。原爆症を研究する医師のグループに保護された彼は、まさに不死身の心臓をもつフランケンシュタインでした。
巨大に成長したフランケンシュタインは病院を脱走し、「たまたま」現れた地底怪獣と富士山麓で激突するのでした。


ベネディクトプロと東宝が提携した、初の日米合作怪獣映画。予告編では、ハリウッドスター出演!ということで、大々的に主演のニック・アダムズを取り上げていますが、どうやら前年にYoung Dillingerという映画で大コケして、日本に逃げてきたというのが真相のよう(米国版Wikiに寄る)。

ともあれ、映画のスタートはとてもカッコよく、ワクワクしました。ナチの秘密研究所で続く研究。いかにもな博士が研究にいそしんでいます。そして、その成果である心臓は厳重に梱包されUボートに積み込まれます。飛び交うドイツ語、潜航するUボート。おお、カッコイイ。さらに洋上で伊号潜水艦に渡された荷物は、究極の贈り物として日本に運ばれるのです。そこで、河井大尉(土屋嘉男)が「この荷物、秘密兵器だといいんですけどね」とか言うところは、ちょっと笑いどころですが。

無事に日本に着いた心臓は、日本のマッドサイエンティスト(志村喬)に引き渡されます。しかし、折悪しく広島にある研究所は被爆。建物は見る見るうちに、外壁が剥がれ飛び今の「原爆ドーム」に。
いや、いいんでしょうか。こんなことやって。公開当時、あちこちからクレームは来なかったんでしょうかね。

と、話はここでおしまい。

だったら、良かったんですけどね。ここからは、普通の(?)東宝怪獣映画になっていきます。

ニック・アダムズ、水野久美、そして高島忠夫は広島の病院で原爆症の治療にあたる医師です。
この映画は日米合作と言うこともあり、ニック・アダムズが水野久美の自宅に遊びに行くと、水野久美は和服でお出迎え。なぜか、サイドボードにはずらりとコケシが並んでいたりします。これぞ、ジャパネスク、ということでしょうか。二人がいちゃいちゃしていると、外が騒がしい。ウサギや犬を食って大きくなったフランケン君が追われているのです。「可哀想に、食べ物をあげよう」というニック。さすがに優しい人だ。
でも、食べ物をビニール袋に入れ、2階から放り投げるのはやめましょう。ここらへん、進駐軍体質が抜けていないんだから、アメリカ人は。

あれこれあって、フランケン君を引き取った医師たち。最初はフレンドリーに接していた彼らですが、水野久美のペンダントに興味を示して手を伸ばしたフランケン君をニックは椅子でぶん殴ります。いや、子供のすることなんですけど、さすがにアメリカ人は厳しい子育てをします。また、高島忠夫は何かと言うと、フランケン君を解剖したがる鬼畜っぷり。

フランクフルトのリーセンドルフ博士にフランケンシュタインの心臓の秘密を聞いた彼ら。ここで注目したいのは、フランクフルトの映像です。思いっきりミニチュアな街並みが映し出され、「フランクフルト」のテロップが。普通だと、こういう時は有りモノの映像素材でごまかすと思うんですが、さすがに円谷魂。こんなところもミニチュアセットで勝負です。もちろん、この後、二度とフランクフルトの映像が出ることはなく、一シーンのみの登場でした。

さて、デカクなったフランケン君は、案の定脱走。岡山、姫路と徐々に東に向かいます。一方、秋田油田に現れた地底怪獣バラゴンも西に向かって移動中。
もう、ここらへんになると見てるこっちも投げやりな気分ですが、ともあれ日米合作映画で、二人(二匹)が激突する場所といえば、フジヤマしかありえません。

まあ、あれこれありまして、フランケン君の勝利。しかし、フランケン君も地底深く沈んでいきました。めでたし、めでたし。

ぼくが見たのは、劇場初公開版というやつです。これだけでも脱力しましたが、別の版では、バラゴンに勝利したフランケン君は突然現れた、巨大タコと戦い、湖に沈んでいくそうです。もう、何も言えない、好きにして。

 

いくらおにぎりブログのインデックスはここ
いくらおにぎり日記はここ


フランケンシュタイン 対 地底怪獣 [DVD]
ジャンル:
ウェブログ
コメント (3)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 【映画】FUTURE WAR 198X年 | トップ | 【映画】未成年 続・キュー... »
最近の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ポン太)
2006-08-21 19:39:06
コメント有り難うございました。

私もオープニングからグングン引き込まれました。ラストを除いては、とてもイイ脚本だったと思ってます。

それにしても実に細かいところまで見てますね!さすが!

東宝特撮モノに対する熱い思いが伝わってきました。

またよろしくお願いします。

おじゃましました。 (特撮ベーシスト)
2007-06-11 18:49:49
TBでおじゃましました。

この作品とか、「サンダ対ガイラ」は
ゴジラシリーズより好きなくらいです。

フランケンに襲われる馬や走るイノシシ、
穴に落ちる戦車などの描写が楽しいですね。

またお邪魔させていただきます。
はじめまして (いくらおにぎり)
2007-06-12 09:21:33
特撮ベーシストさま、こんにちは

正統な(?)ゴジラシリーズでは、大きな冒険ができないけど、他の特撮作品では、冒険できるところが面白さの理由でしょうか。

しかし合作映画って和洋のテイストが混ざり合ってヘンなところが魅力ですね。

邦画 は行」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事